FZR250R 中華カウル 取り付け交換

1989年式FZR250R(3LN1)は2つ目ヘッドライトで、今までのFZRシリーズの流れを汲むアッパーカウルですが、1990年式FZR250R(3LN3)以降はフルモデルチェンジとなりアッパーカウルの形状が完全に変わりました。この部分での好みは完全に分かれており、89年式までのデュアルヘッドライトが好き!って人もいれば、四角目の90年式以降のヘッドライトが好き!って人と。自分は完全に後者で、FZRに関してはスラントノーズ採用の90年式以降のカウルが大好きで、何時かは変えたいと思ってました。

基本的にアッパーカウル以外の外装に関しては、89年式と形状は全く同じで、アッパーとアンダーカウルの取り付け部分も共通なので、言うなればアッパーカウルだけ付け替えれば90年式以降の顔に変えられる訳ですが、よーく調べてみるとそんな簡単なものではないようです(笑)。

アッパーカウルを交換する事で必要になる部品として、
・アッパーカウルステー
・FAIダクト
・ヘッドライトユニット
・インナーカウル
・スクリーン
この5つが最低でも必要になってきます。

アッパーカウルステーはぱっと見流用できるんじゃないかなと思ってしまいますが、ヘッドライトの固定方法が全く違うので、取り付け穴の位置がまず違います。
FAIダクトはアッパカウル両サイドからジャバラホースみたいなものでエアクリーナー吸気口付近にフレッシュエアを導入するホースなのですが、これもぱっと見は全く同じに見えます。しかしアッパーカウルの空気取り入れ口の形状が3LN1は真ん丸に対し、3LN3以降は横長の三角形みたいな形状に変わっています。よってダクトの先端部分の形状も違っており、そのままでは差し込む事が出来ません。
ヘッドライトユニットは書くまでもないですが(笑)、デュアルヘッドライトとシングルヘッドライトなので形状そのものが違いますし、個人的には89FZRの特殊形状と言えるバルブ形状が嫌なので、ここは汎用的なH4形状が使えるものにしたいという思惑もあります。
インナーカウルは、アッパーカウル両サイドの隙間を塞ぐ?ような感じで内側についている蓋みたいなものですが、ここも全く形状が違います。
スクリーンもぱっと見は同じように見えますが、形状が違います。かなり加工をしても取り付けは難しいかなと思われます。

この5つの部品を手に入れなければアッパー交換は始まらないので、まずはこのパーツを探します。ヤフオクでは沢山出ていますので購入にそれほど困る事はないのですが、アッパーカウルステーは3LN用としか書かれていないものが多く、3LN1用なのか3LN3以降用なのかは形状で判断するしかなく、なかなか難しい部分でしたがとりあえずヘッドライト以外は全て入手。スクリーンも程度の良いものは意外と高値になる事が多く、あとで削ってクリア吹けば綺麗になるだろとボロいのを落札。

問題はヘッドライトです。
3LN3以降のヘッドライトは下記写真左側のように2連プロジェクタータイプになっています。バルブ形状はPH6という特殊な形状のため、汎用HIDやLEDを入れる事が難しく、現状使っているLEDバルブを使うためにはH4形状が欲しいところ。

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そのため、色々と調べてみると3LN3以降のFZR250Rに関しては、FZR1000やTRX850などのヘッドライトユニットがボルトオンで装着出来るようでした。その上TRX850(上記写真右側)に関しては汎用性の高いH4バルブ仕様。買うならこのヘッドライトしかない、と言う事でヤフオクウォッチ開始(笑)。しかし同じ事を考えている人が居るのか、毎回高値で落札されています。結構時間をかけて何とか購入する事が出来ましたが、その前後で価格ウォッチしてても5000円以下で買える事は無さそうな雰囲気。毎回入札数も多く意外と人気商品のようです・・
購入後に何気なくヤマハ部品検索で調べてみたら、TRX850の純正ヘッドライトユニットの新品部品がまだ出るようで、しかも価格は1万円ちょうどくらいの価格。最初からこっちにしとけばよかったと思いましたが(笑)、もう手に入れてしまったので知らなかった事にしときます(笑)。


さあ部材も揃ったのでアッパーカウル探しです。純正中古をヤフオクで探し、現在装着しているカウルのカラーデザインに沿った形でペイントし装着する予定でしたが、とにかく程度の良いアッパーカウルはとんでもない高値になります。ヘタすると3万円以上の値が付くことも。
20年以上も前のアッパーカウルにその値段を出すのはバカバカしいなと思いつつ、でも入手しなければ既に手に入れた部品の意味がなくなるという辛い状況に陥ります(笑)。

そんな中、中華カウル(笑)というものがあることを知ります。程度は良く無く取り付けに苦労するが、デザインは自由に出来、ペイントやステッカー類も施された状態でかなりの激安であることを知り、またそれは中国本土で直接申し込めば信じられないような値段で買えることも知りました。
それを使うしかない、ということで、AliExpressサイトからオーダー。モノ自体は19000円というにわかには信じられない価格、発送費8000円ほどですがそれでも3万円もかかりません。純正カウルと比べてクオリティは当然低いでしょうが、加工上等!どんな状態でも付ける自信はあったので(笑)、気合で注文しました。

ちなみにカラーデザインは1997~98年に全日本や世界GPのYZR500で使われていた赤白ストライプに黒が入ったカラーにし、FZR250Rの真横の写真に自分でイメージデザインを施し、ノリック仕様にしようと考えて発注しました。
ちなみにAliExpressは相手が中国人(と思われる)ですが、英語でのやり取りが基本のようなので、イラストを作り、つたない英語のやり取りで何とか完成させました。途中で全然違うデザインになってたりで、2回ペイントのやり直しをしてもらったりとかなりの時間がかかり、向こうも申し訳ないと思ったのか最終的に私からOKを出したら凄い喜んでくれて(英語で「その言葉を聞けてめちゃ嬉しい」みたいに書いてきてたw)、時間がかかったお詫びに新品スクリーンもオマケするよ、と大変良い中国の方でした。

大変長くなってしまいましたが届いたカウル一式がこれ。

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はっきりいって、これが送料込み3万円以内で買えるとは驚きでした。こだわって指示していたグラデーション塗装もバッチリですし、ステッカー類もNGK以外は中華臭い香りはあまりしない感じです。余談ですがNGKロゴは気に入らないので自分で自作したイラストレーターデータを使ってロゴを作ってくれ、と言いましたが、それは無理、と言う事でしたので、ステッカーは日本で入手して上から重ねて貼るつもりですが、それでも全体的には大満足です。

ヤフオクで中古アッパーが3万円以上する事を考えると本当にお得だと思いました。勿論写真では綺麗に見えますし、実際は綺麗なのですが、ところどころ塗装のアラはありますしクリアが垂れてるところがあったりで、そこは我慢できるかどうかは意見が分かれるところだと思いますが、はっきり言って30年近く前の外装に比べたら100万倍綺麗ですし(笑)、塗装のアラもかなり近づいて隈なくガン見しない限り分からないようなレベルですので、個人的には十分です。
新品スクリーンも手に入りましたし、あとはすんなり取り付け出来るかどうかですね。ネット情報を見る限り、すんなり付いたという情報はほとんど見ないので(汗)まあ苦労はするだろうな、という予感はしていますが、とりあえずこの時点では、ようやくここまで辿り着いたという喜びの方が大きかったです(笑)。

何はともあれ取り付け開始です。

まずは簡単なシートカウル周りから付けていこうかと、作業開始したのですが、シートカウルに違和感が。良く良く見てみると、純正シートカウル裏側には突起が2か所あり、それが車体側のあるゴムブッシュに刺さって固定される部分があるのですが、中華カウルの方には、その突起が1個しかありません(汗)

いきなり問題発生です・・さあどうしようかと思いましたが、この突起がないとシートカウルがしっかり固定されずグラグラとしてしまうので、どうしても再生させるしかないです。
そこで純正カウルのその突起部分をかたどり君というもので型を取り、取った型にプラリペアを流し込んで部品を再生、それを中華カウルのしかるべき位置にプラリペアで固定接着させる方法です。何とか突起を再生させました。

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シートカウル左右とも突起を再生させ、実際に車両に固定していきます。
が、また問題発生。テールカウル(テールランプが固定されているパネル)とシートカウルは共締めする箇所があるのですが、その位置を合わせてシートフレームにねじ止めしようとすると穴が全く見えず、カウル同士の穴位置も全然違い、ネジを固定する事すら出来ません・・。
仕方ないのでリューターで穴を削りシートフレームのネジ穴が見えるまで調整しながら削っていきます。何とかこれで固定できるところまで行けましたが、今度は固定するとシートカウルとテールカウルの重なり位置がおかしく、カウル同士が綺麗に重ならずおかしな形で固定されてしまいます。テールカウルの形状が少し大きすぎるのが原因っぽいので、はみ出てる部分をリューターで再度削りまくって、何とか形にすることが出来ました。
夢中で作業をしてたので、問題個所の写真がないのが残念ですが(汗)、何とかシートカウル一式を取り付けすることが出来ました。通常なら、純正カウルを同じように装着するのは5分もあれば出来るのですが、今回は削り作業や部品再生作業もあったので3時間以上かかりました・・・・

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とりあえずアッパーカウル・アンダーカウルも問題が潜んでるだろうなと怯えつつ(笑)、アッパーを組む前の準備作業に入ります。
3LN3アッパーカウルステーには中央部に縦に伸びる棒があります。本来3LN3アッパーはシングルヘッドライト形状ですが、中身はデュアルプロジェクターのため2個バルブを入れる形になります。今回私が装着するヘッドライトはTRX850のヘッドライトでヘッドライトユニットの形状自体は同じですが、バルブはH4で中央に1個装着する形となります。よって、バルブをそのままつけると、前述のアッパーカウルステーの中央にある棒が邪魔になるのです。
そのままではバルブに干渉してアッパーが固定できなくなりますので、その棒を上下で切断し取り除く必要があります。リューターでぶった切って除去します。
写真で見てもらえれば分かりますが、LEDバルブ後方の突起量次第ではカットせずに装着できるかもしれませんが、私の使ってるバルブでは無理でした。ちょうど突起部先端がカットした棒があったであろう位置まで出てるのが分かるかと思います。

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カットが出来たらアッパー取り付け可能となりますので、バルブにゴムカバーを被せ(無理やり固定したので苦労しました・・)アッパー側の準備はOKです。

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取り付け前にちゃんとヘッドライトが点灯するかチェックだけしておきます。装着後に点かないとかになると、また大変な事になりますので・・・。

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アッパーカウルに関しては、特に大きな問題なく取り付け出来ました。
次にFAIダクトホースとインナーカウルの取り付けです。ホースはすんなり固定完了。インナーカウルはゴミみたいに汚いやつで(笑)、しかも色が白だったので、今回のカウルには合わないと思い、綺麗にしたのちカーボンシートでラッピングしてあります。それをカウルに固定。

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アッパーが固定出来たら次はフロントフェンダーです。
フロントフェンダーはこの時気付いたのですが、純正フェンダーに付いているアルミ製固定金具を移植しなければいけないのですが、これが裏でカシメされているシロモノでして・・・。外すは良いけどどうやって固定するんだ、と悩みましたが、とりあえずサンダーでカシメ部分を削り飛ばし、固定具を取り外します。

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その後固定金具を中華フェンダーにねじで固定。

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最後にアンダーカウルですが、これまたアッパーとアンダーを共締めするネジ位置が全然違ってたのと、純正アンダーについているネジを止めるためのU字型金具が全く刺さらないくらいに厚みがあったので、そこは全てリューターで削って金具が入るように加工。
アンダーカウルは純正だとゴムブッシュが入っていて、そこに六角ネジで車体側に固定するのですが、ゴムブッシュを純正アンダーから取り外し中華カウルに取り付けようとしたら、穴の大きさが全く足らず絶対に入らない感じでしたので、計6か所穴を大きくする加工を施し、ようやくブッシュを入れてアンダーカウルも固定。

これでようやく全てのカウルが固定出来ました。ほぼ丸一日かかりました(汗)

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めっちゃくちゃ苦労しましたが、それ以上に満足感を感じるかっこよさ。
デザイン起こしから中国人との英語でやり取り、幾度の間違いを指摘しては乗り越え、ようやく到着したカウルを装着するために悪戦苦闘。はっきり言って英語はともかく取り付けの加工スキルがなければ、個人で取り付けるのはかなり難しいと思います(苦笑)。バイク屋さんにもっていっても付けてくれるでしょうが相当嫌がられるか相当高額の工賃を取られるんじゃないかなと思われます・・。

個人でやり取り・取り付けが出来る自信があるなら、これだけお得でスタイルが激変する外装セットは他にないと思います。苦労しましたが、満足感は大変高く超お気に入りの外観となりました。最高です(笑)