FZR250R 3LN1 キャブレター オーバーホール Vol.1

購入当初は大変調子が良く30年近く前のバイクとは思えない快調ぶりだったのですが(もちろん友人がかなりメンテしていたってのもある)、最近どうもキャブレターに問題があるような症状が出てきてました。
具体的には色々あるのですが、フル加速時に黒煙を吹く、燃調がかなり濃い感じ、坂道でエンジンを止めると始動困難となる、という症状が少しずつひどくなってきてて、特に燃調が濃いのは3LN系統の持病のようですが、その辺りも含めキャブの徹底的なオーバーホール、ゴムパーツの総交換、その上で軽くキャブセッティングを施して快調な状態に戻そうという計画を考えていました。

しかし30年近く前のバイクですので、純正部品は軒並み生産完了、在庫があるパーツもとんでもない高価格になっていたりで重い腰を上げるまで様々な情報収集期間があったのですが(笑)、ネットでの先人さんのありがたい情報を元に色んな角度から検討し、オーバーホール(以下OH)に進むべく勉強を重ねていきました。といってもCBRに乗ってた時はしょっちゅうバラしてたんですが月日の経過とは怖いもので(笑)、何もかも記憶から消えてしまってましたので勉強しなおした次第です。でもこういうのってとりあえずは分解、ってのが一番覚えやすいんですけどね!

前置きが長くなりましたが、そのような感じでキャブのOHを開始しました。

まずはバラします。

2017-02-25 13.30.01.jpg


写真は既に外されてバラされてますが(汗)、4気筒キャブは取り外すのも一苦労です。
タンクを外す前にアンダーカウルとシートカウル、シートは取り外す必要があり、それからタンク取り外し(燃料コックOFFを必ず!ホースは1本だけ外す)、エアクリーナーボックスを取り外し、ようやくキャブとご対面です。キャブに繋がってるチョークワイヤー、アクセルワイヤー2本、燃料ポンプから繋がってるホース(ガソリンが漏れるのでウエス必須)を外し、インシュレーターのネジを4本緩めて左右に揺さぶりながらキャブ本体を抜き取ります。一苦労です(笑)。

フロート内は結構綺麗な状態です。放置車両じゃないので当然ですが。

2017-02-25 13.30.02.jpg


フロートバルブ取り外し。
ここは写真でお分かりのようにフロートと根元部分のプラスチック部分の色が違います。
ヤマハ純正では、根元部分とフロートバルブがASSYなので、色からして恐らくここ数年以内に交換されていると思われます。バルブ先端も特に異常はない感じです。

2017-02-25 13.30.03.jpg


4気筒なので外す際はトレーを4個用意して、このような形で気筒ごとに部品を分けていき、後からぐちゃぐちゃに組まないように気を付けます。4気筒同じ部品だったとしてもアタリが付いてて他の気筒部に組んでおかしくなることもあるそうですし、FZRのキャブは1/4気筒、2/3気筒でジェットやニードルのセッティングが違いますので、その辺りも含め注意が必要です。

2017-02-25 13.30.04.jpg


次にダイヤフラム側のカバーを外します。
黒いゴミみたいなのが沢山入ってます。これは負圧キャブなのでスロットルバルブが上下する際に空気を別途取り込む必要があり、キャブ外側にL字型の黒い空気取り入れ用のパイプが付いています。そこから入ってくる空気と一緒に、L字型パイプの中に入ってるフィルターが劣化して粉となって中に入ってると思われます。ここはとりあえずL字型パイプ内にエアを吹いて飛ばしておきましたが、今後はバンディット250のセカンドエアクリーナーと呼ばれるものに変更を予定しています。

2017-02-25 13.30.05.jpg


そんなこんなで完全にバラバラにし、キャブボディも4分割し、穴という穴をクリーナーで洗浄しエアを吹いてOK!
と思ったのですが、ここでトラブルが・・・・
1番気筒用ボディを洗浄してたとき、ボディ横に出ている真鍮の細いパイプがあるのですが、そこに指がかかってたと思うのですが手で持って洗浄してたら「ポキ」っと・・・

え?と思ってみると真鍮パイプが床にカランカランと転がり落ちました(笑)
え~~~まじで!どうすんねん!って感じで色々調べてみましたら、同じ状態に陥ってる人が居たりで(苦笑)、やはり30年近く経つと真鍮も脆くなってしまうんだなと。
この部分はどうやらチョークレバーを引いた際、通常のキャブの混合気が導入される経路とは別に燃料を追加供給するパイプっぽく、とりあえずチョークを引かなければこの部分に燃料が供給されることはないから大丈夫と判断(汗)、液体ガスケットでとりあえず穴を塞いでしまいました。本当に大丈夫なんだろか・・・・

まあそんなトラブルがありつつも、とりあえずゴムパーツを交換していきます。
以下がヤマハ・スズキの純正パーツ群です。

2017-02-25 13.30.06.jpg


なぜスズキ?と思うかもですが、実は初期型バンディット250は同じキャブを使っていて、スズキ純正のゴムパーツを使う方が安く購入できる場合が多いのです。
一例だと、ダイヤフラムなどはヤマハ純正だとスロットルバルブ周りとのアッシー販売しかしていなく、1気筒あたり12000円!。4気筒分で約5万円するというとんでもないプライス・・これがスズキ純正だとダイヤフラムのみで部品が出ており、そちらだと1個3000円しないくらいです(それでも高いですが・・)。
なお調べていって分かったのですが、FZR250Rのキャブは3LN1と3LN3以降で内部構造が若干違います。ジェットの番号もそうですが、ジェットブロックの形状などが少し違う為、その辺りに使うOリングなども形状が違ってきます。
初期型バンディット250に関しては、FZRで言うところの3LN3以降のキャブと同じっぽいので、使える部品と使えない部品が出てきます。これを調べるのが大変でしたが、とりあえず共通で使えるゴムパーツやフロート部分はスズキ製、3LN1専用となっているであろう形状の消耗品はヤマハ純正で頼む事に。
そうやって揃えた消耗品ですが、これで45000円くらいかかりました・・。殆どゴムのOリング系パーツばかりですよ。旧車はマジで金かかります・・・。

スズキで購入した部品番号ですが、
・スタータープランジャー部Oリング 13418-17C00 4個
・ダイヤフラム 13507-32C01 4個
・パイロットスクリュー部Oリング 13295-29900 4個
・ジェットブロック部 Oリング 13278-47090 4個
・フロート/ニードルバルブアッシー 13250-06C00 4個

上記以外は大人しくヤマハ純正部品で購入しています(笑)

ちなみに後から調べて分かったのですが、スズキ部品でまだ使えそうなのが、
・キャブジョイント部分の燃料が通る部分のOリング 13673-44B00
・メインジェット内部のOリング 13386-04700
・フロートバルブ部分のOリング 13374-35C00
(※今回フロート部分ASSY交換の為この部品は含まれてます)
もいけると思われます。

いずれにしてもヤマハ純正よりスズキ純正の方が安いので、使える部分はスズキ純正を使った方がお得です。

そんなこんなで1個づつ消耗品を交換して組み上げていった訳ですが、やっと完成した~というところでバイクに装着しイグニッションをONにして燃料ポンプを動作させてみたら、オーバーフローホースからガソリンが滝のように流れてきます・・・
新品のフロートASSYに交換したので固着してるのだろうかとフロート部の蓋をドライバーでコンコン叩いてみるもダメ。仕方ないのでフロート室を再度開けてみてフロートの動きをチェック。少し渋いような気がしましたが問題なさそうで(新品ですし・・)、再度取り付けてみても、まだガソリンがドバドバ・・・

ここで時間切れとなってしまったので、一旦終了。どうなってんだ~~~と頭を抱える状態に。