FZR250R チェーン・スプロケット交換

鈴鹿のイベントも終わり、取り急ぎ直近で乗る機会は終わってしまったので、再びメンテです。
本来は鈴鹿前に終わらせておきたかったチェーン交換。なぜ出来なかったかと言うと、30年近く所有していたチェーンカッターが420/428サイズ対応という事で安心していたのですが、何と純正428チェーンにはまらないという・・・。恐らくですが、所有していたチェーンカッターはノンシール用じゃないかなと推測してます。FZR250R純正チェーンは428サイズですがシールチェーンなので、そのOリング分厚さがあり入らなかったのかな、と。
それに気づいたのが鈴鹿1週間前で、仕事の関係上もうバイクをいじる時間がないということで諦めていたのですが、ようやく道具がそろったので交換する事に。
今回はチェーン以外にスプロケットも前後交換します。といってもスプロケットは前後とも純正で、走行距離が2000km未満という極上車の部品(とヤフオクでは書かれてましたが真意は不明)を購入し、更にリアスプロケはゴールドに塗装した状態で保管しておりました。
チェーンは流石に中古と言う訳にはいかないので、D.I.Dの428VXというシールチェーンのゴールド色をチョイス。今時428サイズを使ってるバイクって125cc以下かと思いますが(苦笑)、ノンシールチェーンだと250ccには基本対応していません。しかし428のシールチェーンとなると選択肢が極端に絞られますし、また値段が高い。520コンバートも考えたりしましたがよくわからんですし、もう純正スプロケも入手済みなので、ややこしい事は考えず素直に交換する事に(笑)。

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まずはチェーンカットです。
所有してたチェーンカッターが使えないので、新たに買おうかなと思ったのですが、数年に1度使うかどうかわからない工具を買うのもバカバカしいな・・と思い、それなら使用頻度が高いと思われるグラインダーを入手。これで切ったり削ったり、またはバフ掛けなども出来るし、使用機会は確実にこちらの方が高そうです。
今回切るチェーンは、ビックリですが純正チェーンそのものでした。恐らく30年近く交換されていないものです。なぜならカシメ跡が一切ない状態で(全部のコマを見ました)、品番から純正で付いているチェーンに間違いないものでした。
しかしチェーンとしての状態は悪くなく、変なヨレや動きが渋い部分もなく、恐らくこれまでずっとしっかりとしたメンテがされていたんだろうなと推測。まあそれでも30年近く前のチェーンですし、これからの事を考えても交換するのは悪くない選択肢ですし、何よりゴールドチェーンに変えたかったというのもあるので(笑)。
前置きが長くなりましたが、まずはこの純正チェーンをカットすることに。前述通りカシメ部分もクリップもないので、適当な位置のピン部分をグラインダーで削る事に。

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はい削りました。グラインダーだとあっという間ですね。
写真では1か所だけ削ってますがピンを押し出す訳ではないので、2か所削ってしまいます。

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2か所削ったら、コマの上の隙間(Oリングが入ってる部分)にマイナスドライバーを突っ込みグリグリしてやると、表面のプレートが外れます。Oリングも取り外しコマが抜ける状態にします。

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コマを抜いたらチェーンが分離しますので、車両から取り外します。
チェーン交換だけなら、切ったチェーンの端に新しいチェーンを仮止めし、引っ張っていけばフロントスプロケットカバーを外さずに通せますが、今回は前後スプロケットを交換するので、気にせずチェーンだけを取り外します。

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さてチェーンが外れたらスプロケット交換です。
まずフロント側から行います(写真撮り忘れで1枚もありません・・)。スプロケットカバーを外すには、まずシフトチェンジペダルが繋がっている部分を外す必要があります。10mmのボルトを外したらスポッと抜けます。
その後スプロケットカバーに付いている六角ネジを6本外します。長さが3種類あるので、固定位置を覚えておきましょう。それでカバーを手前に引き抜けば、カバーが外れてフロントスプロケットとご対面です。しかしこの部分は30年?の汚れが蓄積しているのか、とんでもない汚れです・・。チェーンオイルに小石や泥などがこびりついたものが堆積して酷い状態です。まずはスプロケットを外します。が、ここで気になることが。
センターに止まっている大きなナットの後ろ側にロックワッシャー(部品番号:90215-16127)があって、センターナットが回らないように折ってナットを固定するようになっているのですが、カバーを外した状態ですでにセンターナットが手で回るレベルで緩んでいました。ロックワッシャーが折ってあるからナットが脱落することは無いはずですが、これは良いんでしょうかね(笑)。

何にせよ、センターナットを外すときは結構大変かなと思ってましたが、ロックワッシャーの折れてる部分を戻し、手でナットを取り外したら簡単にスプロケットが外せたので良しとします(笑)。

スプロケットが外せたらパーツクリーナーを使って内部を徹底的に洗浄します。カバー内からチェーンガイド、リアタイヤも外すのでスイングアーム周りなど、普段手の届かない部分はこの機会に綺麗にしてしまいます。ピカピカにしたら、適度にグリスアップして新しいスプロケットを組み込みます。

フロントが終わったらリアです。まずはリアスプロケットを取り外します。ナット6個で止まっているだけですので簡単です。

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新しいスプロケットを取り付けます。
フロントもそうでしたが、現在付いているスプロケットとは歯の状態が大分違いました。走行2000km未満はどうやら本当そうでした(笑)。届いたときは結構サビが目立つ状態でしたが、耐水ペーパーで錆取り・ゴールドに塗装というところまでやっておいたので、ぱっと見は社外新品みたいに見えます(笑)。

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ホイールに組み込んだら、ホイールを元に戻しチェーンを組み込みます。リアスプロケットまで1周ぐるっと取りまわせたら、フロントスプロケットカバーを元にもどします。もうあと一息です。

付属のジョイントでチェーン両端を固定し、最後にプレートをはめてクリップで止めるのですが(工具未所持なのでカシメタイプではなくクリップ式を購入)、ここで問題が発生・・・
昔の経験ではクリップ式ジョイントって、プレートがスポっと入りクリップでパチンと止めるだけの簡単なものをイメージしてましたし、過去実際そのようにやっていたのですが、このジョイントのプレートはどう考えても手で入るようなシロモノではなく、何か巨大なパワーで圧入でもしないと無理と瞬時に悟りました(笑)。

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とりあえず所持していたプライヤー等で挟んでみますが、フルパワーでも絶対無理なくらい固いので、更に所持していたC型クランプで挟んでみることに。クリップを通す溝が出るまでピンを外側に出さないといけないので、ナットをかましてクランプをぐいぐい締めこんでいったら「バキ!」という音とともに、クランプが真っ二つに折れました(汗)。

これはダメだ、さてどうしたらいいんだ、とネットで情報を探ります。
どうやら最近のチェーンはクリップ式でもプレートは圧入しないとダメな仕様のようで、自分と同じようなC型クランプで押し込んでる人や同じように折れた人もいたりでしたが(苦笑)、とりあえずやってる方向性は間違っていないと。

もう折れるのは勘弁なので(笑)近所のホームセンターで頑丈そうな小型バイスを購入し、均一に押し込むような形でやってみます。

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チェーンの幅をデジタルノギスで測定し、それとほぼ同じくらいの幅になるまで少しづつバイスを締めこんでいき(これまた相当固かった・・)、何とか0.1mm前後の誤差レベルまで押し込んでバイスの固定を解除します。
ピンを見るとやっとクリップ差し込みの溝が表に見えて一安心。しかし、あのレベルの固さだと握ってプレートを圧入するのはほぼ不可能かと思うので、やっぱり専用工具でスマートに圧入するのがベストですね。まあ専用工具持ってたらクリップ式じゃなくカシメ式のチェーンを買ってましたが・・。

一苦労の末、クリップを固定完了。クリップの方向には気を付けて。進行方向時に万が一クリップがどこかに接触した際にクリップが外れない向きに付けるのが鉄則です。まああれだけ圧入が固かったから、クリップが飛んで行ってもすぐにチェーンが外れる事は無さそうですが・・

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チェーンが固定出来たら、最後に調整です。
自分のバイクはスイングアーム両サイドの目盛りに対して、シャフトに付いているワッシャーの端を見て位置決めするのですが、そもそもそのワッシャーにガタがあり、正確なメモリ位置で固定するのは困難な気がしますし、それ以前に左右の目盛りをピッタリに合わせても、ちゃんとリアホイールが真っすぐ向いているのかも怪しいところです・・
なので今回はチェーンアライメントツールを使って測定する事にします。
チェーンラインがスプロケットに対して真っすぐ通っているかを目視するものですが、標準で付いている棒が短すぎるので4mm径のアルミの棒をホームセンターで買ってきて(1mで200円くらい)、それをカットして使いました。これを使いながらホイールの左右をきっちり合わせ、なおかつチェーンの張りも調整していきます。

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終わったら各部を元に戻して完了。
試運転してチェーンの初期伸びがあれば再度調整してOKかと思います。見た目も機能的にもグッドです!

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