2011年 F1 開幕戦 オーストラリアGP

色々とあった3月、国内ではモータースポーツの延期が相次いでます。SGTやFNの延期、S耐もそうなりそうですし、motoGPも日本GPは延期と、非常に厳しい状況ではありますが、致し方が無いと言えばそうですし、あまりにも自粛ムードになり過ぎるのもダメなんじゃないかと思ったりと・・。そんな事を思いながらも、F1はバーレーンが政治的問題で延期(中止になる可能性大のようですが)となり、2戦目であったオーストラリアが開幕戦となりました。日本の応援の為に各チームやドライバーが日本を応援するメッセージを掲げてくれたりステッカーを貼ってくれたりとその気持ちに胸が熱くなりながらの開幕戦となりました。

レースはレッドブル、というよりはヴェッテルの異次元の速さで圧勝でした。予選・決勝とも一人だけ違うレギュレーションのマシンに乗っているかのような速さでしたね。一度「勝ちの味」を覚えたドライバーはこうも強くなれるのか、というような内容でした。それも同じマシンに乗っている地元で気合が入っていたであろうウェバーとの差を見るとより一層そう思ってしまいます・・。チェッカーを受けた後のウェバーの行動を見ると、チームメイトの速さが信じられないといった想いだったんでしょう。
KERSがトラブルで使えなかった(予防策として使わなかった)のにこの圧勝でしたから、今年もやはりレッドブルが飛びぬけたポテンシャルを持っている事は間違いないでしょう。

2位にはハミルトンが入りましたが、これを2週間前くらいに予想出来た人は世界中に誰もいなかったんじゃないでしょうか(笑)。排気系を革新的なものからオーソドックスなものに戻したと思いきや、レッドブルの排気ソリューションをコピーしてきた上、それをしっかり速さに結び付けてきた訳ですから、マクラーレンの開発力の凄まじさは改めて本当に凄いと言わざるをえないです。ハミルトン自身もこの結果は予想してもいなかったでしょうし、シーズンを占う上でも、レッドブルvsフェラーリという下馬評を大きく覆す結果となったと言えましょう。

3位に入ったのはなんとペトロフ。ハイドフェルドがQ1で脱落という予想外の状況だったのを見事にカバーしたといいましょうか。チームとしてもこの位置でフィニッシュ出来たということ、それがペトロフだったというのは嬉しい誤算だったかもしれませんが、フリー・予選と好調だった事を考えると望みうる最大の結果を得たと思います。個人的には苦労人ハイドフェルドに頑張ってもらいたいと思いますが・・。

フェラーリは今回イマイチぱっとしなかった結果ではありますが、これがシーズン全体を占う結果となるとは思えません。コースも特殊ですし次戦以降の結果の参考にはあまりならない部分も多いでしょうから、きっとフェラーリはトップ争いを常時演じるチームとなるでしょう。マッサの不調はちょっと心配ですけども。シーズン前テストではピレリタイヤにかなり良い感触を持っていたような感じでしたが、何となく今年もタイヤにフィットしていないのかな、という感じが予選・レースを見ていて思いましたので。今年も調子が良くなければ、来季は残留出来るとは思えませんし、頑張ってもらいたいんですけどね。

そして我らがザウバー。
Q1での可夢偉のスーパーな走り。あれだけマシンを滑らせながらタイムを出す、あのスピリットに久々に燃えました。予選は新品ソフトをQ3で使えなかったため9番手でしたが、使えてたら予選6位はいけたというコメントでしたし、決勝は非常に期待が持てたのですが、結果は8位。正直あまりぱっとした感じではなかったです。スタート時に履いていたソフトタイヤの熱入れに苦労したみたいですが、その後のタイヤは問題無かったという事ですので、純粋に順位をどんどん上げていく力がマシンに無かったということでしょうか。
それにしてもペレスの1ストップです。今年のピレリタイヤは非常に持ちが良くないということで、昨年よりピット回数が確実に増え、目まぐるしく順位が変わるだろうと言われてましたが、まさか1ストップで走るマシンが現れるとは思いませんでした。ザウバーのマシンはタイヤに優しいと言われてましたが、ドライバーの扱いが上手くないとそれは出来ない事だと思いますので、よっぽど上手くタイヤを扱えたんだと思います。それでもレース中盤以降にファステストタイムを出していたペレス。もしかしたら彼はタダモノでは無いのかもしれませんね・・。いきなりナンバーワンドライバーである可夢偉の前でフィニッシュしてしまうのですから。
次戦以降、どのような感じになるにせよ、1ストップも可能なマシンである事は実証された訳ですし、これはレースでは非常に有利になり得る状況かと思います。次戦では当然今回のデータをじっくり検証するでしょうし、可夢偉も上手いレース運びで上位フィニッシュを目指してもらいたいですね。

ただレース後がいけなかった・・。リアウイングの規定違反でザウバーの2台が失格になるという波乱が待っていようとは・・。チームとしては抗議するようですが、何とか順位が元に戻って欲しいです。折角日本の為に頑張ってくれたのですから。

2011年 F1 開幕戦 オーストラリアGP” に対して4件のコメントがあります。

  1. hosodaSR より:

    可夢偉はレース前からシームレスシフトにトラブルを抱えていたとかいないとか・・・
    構造がいまいち理解出来ないので1周でどれだけ損していたのかはわかりませんが、セクター2で毎周チームメイトから遅れてたのでそれが原因かなと想像してみたり;
    そういえば今年のトロフィーはカンガルー付いてたんですかね?見た感じステアリングを模した感じだったのですがw

  2. supergt100 より:

    どうも。。。
    久々のコメです
    ベッテルまさに異次元の速さでしたね・・・
    速いのは分かってましたが、コースレコード更新は唖然としました(^◇^;)
    ウェバーの表情がそれを物語っていました(笑)
    それにしてもペレスは中々手強いかもしれませんね!
    でもザウバーは可夢偉の予選、ペレスの決勝を見ると、一発も遅くないしタイヤも上手く使えているので、今年は期待出来ますね(><*)ノ
    琢磨以来の表彰台もひょっとしたら⁈

  3. SYORI より:

    hosodaSRさん、お返事遅くなってしましました・・。
    ですね、私も後から知りましたがシフトに問題を抱えていたようですね。普通のシフト状態だと言ってたようなので、恐らく0.2~3秒レベルで1周辺り損をしていたかと思われます。
    トロフィーはカンガルー付きみたいですね。ヴェッテルがそのトロフィを凄く欲しがってたようで、優勝後に無線でその事をチームから言われてたみたいですよ(笑)。

  4. SYORI より:

    supergt100さん、お返事遅くなってすいませんです・・。
    レッドブルはKERSの不調にも関わらず速かったですよね。フロントウィング周りでまた色々言われてますけど(笑)、そういう構造をレギュレーション範囲内で考えつくニューウェイの閃きにホント感服します。まさに天才デザイナーですよね。
    ザウバーはマレーシアを見る限りでもタイヤに優しいマシンである事は確実ですね。この特性を生かして良いレースをしてもらいたいなと思います。

SYORI へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA