2005年 F1 第2戦 マレーシアGP

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F1第2戦マレーシアGPが猛暑のセパンサーキットにて3/20行われました。

まず今回大変残念なことに琢磨がウイルス性感染症の為、フリー走行初日を走った後から発熱を訴え、結果ドクターストップの為、土曜日フリー走行からサードドライバーであるアンソニーデヴィッドソンと交代となってしまいました。



もうこれだけでもガッカリだったのですが決勝はまさかの2周で2台とも同時期にエンジンブローを起こしあっという間に戦列を離れる形となってしまいました。今回レギュレーションの隙間を突いた作戦によりエンジン交換を行っただけに2周でのブローはあまりにもお粗末と言わざるを得ません。決勝は危なげない走りでルノーのフェルナンドアロンソが優勝、2位にトゥルーリがトヨタ初の表彰台を、3位にこれまた2回目の表彰台となるウィリアムズBMWのニックハイドフェルドが入り、フレッシュな顔ぶれの表彰台となりました。フェラーリはミハエルが7位、ルーベンスがリタイアと散々な結果と終わりました。

まずBARですが結果は最悪でしたが希望もありました。バトンはスタート後すぐにレッドブルをパスし、今年速さでは定評のあったマクラーレンのキミをストレートエンドでオーバーテイクしています。恐らく今回のBARは競争力がかなりあったのではないかと思える速さを見せていましたので(僅か2周ほどですが)、周りが言うような失敗作というほどでもないかと思います。
またジェフウィリスもマシンの問題点を発見したとの事でヨーロッパラウンドには空力の大幅なモディファイを施すようですのでそれに期待というところでしょうか。次レースからは琢磨も戻ってくるでしょうしバーレーンGPは昨年BARにとって良いレースを見せているだけに期待しましょう。

反面デヴィッドソンは可哀想でした。今年はウィリアムズのレギュラードライバー候補としてテスト参加要請されていたのにBAR側から拒否されてしまい、結果動くに動けない形となり今年もBARのサードドライバー兼テストドライバーとして表舞台には立てなかっただけに突然の参戦とはいえ気合が入っていたと思うのですが見せ場を作ることなく一瞬で終わってしまいました。しかし昨年は金曜日のサードカーでの走行でトップタイム付近を記録する事も多く、速さは持っていると思うのですが(その証拠にウィリアムスから話もあった)、F1は1年も経てば忘れられてしまうくらいの世界なので何とか次に来るであろうチャンスをものにして欲しいですね。

いつもはBARホンダを主に書いていましたが今回はトヨタの件を少々・・。遂にというかようやくというかトヨタが表彰台をゲットしましたね。年間予算はF1界トップクラスと言われているのに結果が出ず苦しいシーズンを3年間過ごしていましたが4年目の今年遂に戦えるマシンを用意してきたようです。
勿論開幕直後だけに他チームの不振などもありますが開幕戦に続き今回も最初のスティントではルノーについていけるだけの速さを見せていましたので、基本的なマシンの素性は良いのでしょう。ドライバーも優勝経験のある実力ある2人ですし、このままマシン開発を進めていけば良い結果が待っているかもしれませんね。運があればBARホンダより早い初優勝ということももしかしたらありえるかもしれません。ただF1の世界は「留まる=後退」を意味するくらい開発速度は早いので、ここで気を緩めず開発をどんどん行って今の速度を維持してもらいたいものです。

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しかし、今年から変更になった予選は面白くないですね。1日目+2日目の合算タイムでグリッドが決まる為1日目のタイム次第では2日目の内容を見なくてもある程度判断できてしまうところがあったり、天候不順などで荒れてしまうとクジ引きでグリッドが決まってしまうような状況になったりでドライバーにも評判は悪いようです。過去に見られたように1時間セッションにQタイヤ(クオリファイタイヤ。所謂予選専用タイヤ)を2セット使った鬼気迫るアタックなど最高に面白かったのですが。それ以降Qタイヤは禁止となり1時間に12LAPの周回制限(イン・アウトラップを含んで4回のアタック)が出来ましたが走らせるタイミング、コース上の混み具合など計算して走らせクイックラップを出していた頃の予選でも沢山の見所がありました。今の予選方式はメディア露出を考えたカネ絡みの方式としか言いようがなく、見ている側の興味を削いでいると何故気がつかないんでしょうね。レース全体を見回すと私個人的には以下の改善が必要かと思います。

■改善希望
・レース中給油の廃止
・レース中のタイヤ交換復活
・金曜日にフリー1/2 予選1回目 サードカー制度の廃止
・土曜日にフリー3/4 予選2回目
・予選2回目~決勝スタートまでのガソリン追加禁止の廃止
・予選方式を以前の1時間12LAP走行に戻す タイム合算方式の廃止
・スリックタイヤの復活
・トラクションコントロール禁止

■現状維持でもまあOKかな?
・エンジン1機を2レース使用
・日曜朝の予選2回目

今のF1はマシンの空力特性故に追い抜きが不可能に近い状況となってます。これはダウンフォースを空力に頼りすぎているため、コーナーで前のマシンに近づけないためです。結果コーナー出口で前のマシンのスリップにつけず追い抜き出来ません。なので今ではピット戦略で順位を上げるというバトルとは程遠い状況であります。そんな戦略もバトルが多いレース内でのシチュエーションとしてあれば面白いのですが、今はその戦略「のみ」となるレースがあまりにも多い為、元凶となっている給油の廃止が良いと思われます。ガソリンタンクの上限を昔みたいに150Lなどとしても良いでしょうね。またタイヤをスリックに戻す事でコーナー中のグリップの増大によりオーバーテイクに持っていくことが今より容易になるのではないでしょうか。予選は先述の通りレース戦略を考えたセッティングで走るのではなく、純粋なスピード追求仕様のセッティングで究極のタイムの応酬が見たいです。当然ガソリンは空タン、12LAPフリーに走れる予選です。

これだけでもかなり内容が変わってくるのではないかとおもいますけどね。