ありがとう、セナ

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書こう書こうと思っていましたが、なかなか書けずにいた事を。

この写真のセナという飼い猫(ヒマラヤン、オス、12歳)が家出をしてから、もうまもなく1ヶ月が過ぎようとしています。3/13(月)の朝に玄関のドアを開けていた隙に家から出てしまったようで、それ以来戻ってきていません。去勢している飼い猫は行動半径25~50mくらいと狭いらしく、夜行性のため夜中に活動するということなので、何日も深夜に懐中電灯を持って近所を探し回りましたが見つかりません。寝床としていたベッドを外に出して匂いの元になれば・・とやってみたり、かつお節の袋の音で何時も寄って来ていたのでそれを外にもって音をさせて誘い出そうとしたり・・玄関前にかつお節を入れたお碗の横にCCDカメラを設置してワイヤレスでPCに飛ばし5時間以上監視したり・・。それでもダメでした。役所や保健所、警察などにも連絡してみましたが届出もありません。
つい先日会社に保健所から電話があり、似た猫を預かっているということで心臓がドキドキするのが分かるくらいの状況で必死に電話主の声に耳を傾けましたが、ヒマラヤンではあったのですが特徴を聞くと残念ながらセナではありませんでした。この時は本当に心底ガッカリしました。



高齢の為、今後そんなに長くは生きれないだろうと思っていましたが、まさか死に目を看取ってやることすら出来ないとは・・。家内で飼っていたので自分の匂いが外に無いため迷ってしまったのかもしれませんが、居なくなる数週間前からかなり頻繁に嘔吐していましたので、もしかしたら死期を悟って出て行ったのかもしれません(ネコはそういう習性がありますので)。

セナはご存知の通りアイルトン・セナから取った、嫁が命名した名前です。名前のような音速の貴公子というイメージはなく、どちらかというと動作もトロく猫とは思えないようなドンくささで(笑)、しかし愛嬌たっぷりでよく私たちを笑わせてくれました。見た目は怖そうですが温厚な猫でした。嫁が元々飼っていた猫で、11年前に付き合い出した時からずっと一緒にいました。なので今の息子よりも長い付き合いの家族でした。息子が誕生してから殆ど遊んでやったりかまってやったり出来なかったのが、今となってはとても悔いが残っています。居なくなるほんの数日前なのですが、伸びたツメを切ってやり、新聞紙の間から指を出し入れするのを見て興奮したセナが飛び掛ってきて、私も本当に久々に遊んでやったのですが、今となってはなんだか最後の遊びだったと思えて仕方ありません。

生きているのか死んでいるのか、それすら分からない状況が一番悲しく辛くありますが、もしもひょこっと帰ってくることがあったら、という想いを未だ持ち続けています。もしこのまま帰ってこなかったとしたら・・。それはセナが自分で選んだ道、私達に悲しい思いをさせたくなかったのだと思うしかないです。日差しが眩しい今日の朝、幼稚園の送迎バスを待っている間に息子が私にふと「セナちゃん、ひなたぼっこしてるかな。お友達と鬼ごっこしてたらいいのにね」って何気なく言った言葉が本当にジーンと胸に沁みました。だからサヨナラはあえて言いません。でもこれだけは言いたいです。

セナと一緒に過ごした日々は忘れないよ、本当にありがとう、と。