2006年 F1 第17戦 日本GP

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楽しみだった日本GPも遂に終わりました。
しかしこんな展開を誰が予想したでしょうか・・。中国GPの時点ではミハエルがチャンプになると思った方が多かったでしょうし、予選でのフェラーリ+BSのパフォーマンスが完全に頭一つ抜け出していた感じですので、私も間違いなくミハエルの勝利だと思っていましたし、CSの川井ちゃんですら3位に誰が入るか?と言ってたくらいです。しかし結果はまさかのエンジンブローとは・・。まさにこれが「レース」なんでしょうね。形勢は一気にアロンソに傾きました。最終戦ブラジルまで2週間。勿論まだ決まった訳ではありません。レースはチェッカーを受けるまでは分かりませんから。


今シーズン中盤から盛り返してきたBSタイヤの力は日本GPでまさに圧倒的な力を見せ付けたといっても過言ではないでしょう。予選Q2でのミハエルの28秒台がそれを物語っています。しかし凄まじいタイムでした・・。CSでもこの時のアタックの映像は映らなかったため、どんな走りだったのか想像でしかないのですが、T1のタイムが2位以下を圧倒していたようなので、S字区間など相当な凄まじさだったと思います(ミハエル本人が「空を飛んでいるよう」と形容してましたから)。この時点で決勝はフェラーリが問題なく逃げ切り、アロンソが3位に入れるか?という部分に焦点が移っていたと思います。
実際レースが始まってからはマッサが先頭でしたが、スローパンクチャーの問題でマッサはミハエルに先頭を譲り(ホントかどうかは分かりませんが(笑))、その後快調に走っていました。しかし2回目のピットを出た周にデグナーでまさかのエンジンブローを見ることに。フェラーリエンジンの派手なブローなんて以前何時見たかすら覚えていないくらいのショッキングな映像でした。ここ一番で最重要のレースをゼロポイントにしてしまったミハエルは完全にチャンプ争いから脱落したといってもいいでしょう。アロンソは次戦ブラジルGPで1ポイント(8位)になれば良いのですから。
しかしピットに戻ってきたミハエルは当然がっかりしているでしょうが、ピット内のスタッフ一人一人に抱擁と握手で労っていましたね。つい最近BS浜島さんの著書を読んだのですが、本当に周りの人間に気を遣うドライバーのようです。その事が如実に映像の中で再現されていたと感じました。だからこそ優勝時にパルクフェルメにマシンを止めた後、スタッフとミハエルがあれだけ喜びを共感できるのでしょう。ジャン・トッドが来年ライコネンがフェラーリに来てもミハエルと同じような感じにはならない、と言ってましたが(色んな意味があると思いますが)、やはりミハエルがフェラーリで築き上げてきたものは特別なものなんだと思っています。
コンストラクター争いでもルノーが9ポイント差をつけて優位に立ちました。まさに日本GP前後とでルノーとフェラーリは完全に立場が逆転してしまいました。それくらい大きなリタイアでした。そういう面ではフィジケラもよく頑張ったと思います。表彰台で人目はばからず号泣していたのは昔からの大親友が亡くなったそうで、相当辛いGPウィークだったと思います。亡き友人に捧げるポディウムという事で感極まったのでしょう・・。

スーパーアグリF1チームは地元大歓声を受けながら2台完走を果たしました。左近は予選でのミスから立ち直り決勝ではスピンもありましたが何とかエンジンを止めず(笑)チェッカーまで持っていきました。フルドライでの完走は初めてですから次戦に向けての自信になったと思います。琢磨は予選では殆ど定位置でした。Q2進出を願っていましたがやはりライバルとの差は思ったよりも大きかったです。勿論金曜日に雨が降ったのも大きかったと思います。唯一鈴鹿のデータを持っていないチームがSAF1でしたからね。しかし決勝では本当に安定したペースで周回を重ねていましたし、スパイカーMF1やトロロッソよりも良いペースで走れていたのはホント素晴らしかったと思います。1年前には存在自体無かったチームが4ヶ月で開幕戦に間に合わせ、今やテールエンダーではありますが開幕時には決勝で3LAPも遅れていたのに1LAP遅れまで速さを身に付けてきていますからね。チェッカー後にマシンを止め、マシン上に立ち上がり観客にアピールした琢磨に向けた声援はもの凄いものがありました。ホント彼には良いマシンを与えてあげたいと思います。
来季に向けホンダ製カスタマーシャシーを使えるよう、裏で動いているようです。2008年規約を前倒しにするのはMF1の反対から不可能になりましたが、まだ現行規約の隙間をついた方法を模索しているはずですし、恐らくそうしてくると思います。レッドブルがトロロッソにそうしているようにSAF1が同じ事を出来ないはずがありませんから。RA106シャシーを使えれば、間違いなく中段グループには入れるでしょうし、2008年からは規約が大きく変わり参戦コストも少なくなりますから、何とか2007年を乗り切って欲しいと思います。

これで鈴鹿サーキットでのF1開催は一旦終わりますが、バーニー・エクレストンが鈴鹿に来ていて、「老朽化した設備を改修すれば、いつの日かカレンダーに復帰することもありうる」と語っていたようですね。鈴鹿サーキット側もその辺りはちゃんと予定しているようですし、思ったよりも早く鈴鹿にF1のエキゾーストが戻る日もあるかもしれません。

余談ですが、亜久里代表がレース後のフジTVのインタビューで「来年の鈴鹿は~」をやたらと言ってましたね(笑)。本当は来年はあるのかも?とへんに勘ぐってしまいましたよ(笑)。また決勝レース前のパレードランは感動ものでした。事前に示し合わせていたようですが、レイトンハウスのカペリが最終コーナー立ち上がりでマクラーレンホンダを抜いていったシーンは88年鈴鹿のプロストVSカペリの再現で、思わず感涙しそうでした;;。亜久里代表はエスポラルースで当時のスーツとメット持参で走りましたが、最初から白煙を上げていて大丈夫かな・・と思ったらやはりダンロップ付近でマシンを止めてしまいましたね。あの後インタビューで「マシントラブルの原因は?」「電気系で~(駆動系でもOK)」とか言ってくれったら感動だったんですが(笑)。