約40年前のFernandes TEJ-55をG柄にリフィニッシュ

私が高校生時代に新品で購入した今回のギター。記憶の限りでは1987年暮れ~1988年頃に購入したのではないかと思いますが流石に記憶は曖昧です。でも高校生時代に入手していたのは間違いないです。確実に40年くらい前のギターとなるのですが、このフェルナンデスTEJと言われるシリーズモデルは当時爆発的に人気だったバンドBOØWYの布袋寅泰氏が使っていたテレキャスターボディにジャクソンヘッドの所謂あのギターですね。本家G柄の布袋モデル以外に派生シリーズが山のように出ていました。G柄が無い無地タイプ(黒か白)でグレードもピンからキリまで合ったような時代です。フェルナンデスのカタログモデルの他に短期間の仕様のためカタログにすら乗らなかったモデルや楽器販売店がメーカーにオーダーを出して作らせて販売していたオリジナルモデルなど多種多様と発売されていたようです。

今回再塗装しようとしているギターもまさにその時代に生まれたモデルなのですが正確な品番がちょっとわからないのですよね。スペック的に該当するモデルを見つけられないのです。ネック裏にはTEJ-55という印と「Z」というアルファベット印があるのですが、正直高校生の時に55000円も出して購入したとは思えないのです。高校生ですしお金も当然持ってませんでしたし。4万円前後くらいで頑張って購入したような気もするのでTEJ-45なのかなと思ったりもしてましたが、そもそも仕様がかなり特殊なんです。

まずボディは1ハム1シングルのピックアップなのですがフロントピックアップがスラント(傾斜)マウントになっています。TEJ-55系は1ハム1シングルですがフロントは真っすぐマウントのシングルですのでまずここが一般モデルと違います。ピックアップはFGI風のボールピースの無いフラットな表面となっていましたが、FGIとかFERNANDESといったロゴは何もないピックアップです。勿論アクティブではなくパッシブです。そしてネック裏の塗装。こちらは現在ツルツルの光沢状態ですが元々はサテン仕上げのようになっていたと記憶しています。そしてネックにもバインディングがあるんです。ネック裏が素地仕上げな廉価モデルはほぼバインディング無しのはずですし、ある程度の上級モデルに使われているネックを未塗装仕様(コストダウンの為?)で使っているのかなと思います。ちなみにペグもGOTOH製です。あと気になる点と言えば一般的にTEJってボディが白の場合はネックヘッドも白であるモデルが殆どだと思うのですが私の所有物はボディは白ですがネックヘッドは通常の黒仕様なんですよね。そして金ロゴのFernandesロゴにLimited Editionの文字。この辺りもかなり珍しい気がします。トラスロッドカバーはTEJのマークが無い無地のものとなっていて、ネックプレートにはL10~のシリアルが刻印されていますのでTEJの初期辺りのモデルだとは思います。このモデルについて詳しい方はおられますかね?ネットでかなり調べても該当モデルは無いので恐らくショップオリジナルで若干数だけ作られたある意味レアな機種ではないかと思うのですが。

ということで前置きが何時もの如く長いのですが(笑)、これが20年位前の全体像が映っている写真。もう無いギターもチラホラ。
黒いG柄は確か黒いガムテープか何かで適当に貼ってあるのだと思います(笑)。この状態が一番オリジナルに近い状態ですね。その後ちゃんとG柄に塗装してみようかなと遊びで塗って作ったのが15年くらい前だったか。まあまあキレイには出来たんですが白ラインがちょっと太いですよね(笑)。そしてラッカーなのかエナメルなのか忘れましたがその辺に転がってた訳の分からない安物缶スプレーで塗装し上からラッカークリアーを塗ったのだと思いますが、ゴム製のギタースタンドにそのまま置いていたので底面が溶けてしまってボロボロになってます。先日使ってない安物ストラトをP90仕様にして少し使えるギターになったので、折角なのでこのギターもしっかりとした塗装でリフィニッシュしてみるかと動き出した次第です。

とりあえずギターを分解していきます。まずネックを外そうとしましたがいきなり外れません(笑)。ネックが固着していて何とか外しましたがどうも前回塗った塗料がネック側に引っ付いていたようです。ここにTEJ-55の印とアルファベットZの印が確認できます。TEJ-55とありますが購入の際はTEJ-55では無かったはずです。そもそも仕様が違いますしね・・

ネックプレート。FERNANDESの刻印とL10~のシリアルが刻印されています。調べたらL10~シリアルは1988年くらいだとか。LシリアルはTEJシリーズのほぼ初期型という情報もありました。購入時期としては合ってます。

ネック裏の全体図。ヘッド手前部分でキレイに材の継ぎが施されています。

ポット周りの配線。15年前の塗装時に赤いラインをカットして黒い絶縁部分で繋いでいたのだと思いますがほぼそのまま当時の状態です。ピックアップ配線は外した状態です。

塗装前のボディ。写真で見るとまあまあ綺麗に見えますがとにかく線が太く直線的なのが気に入りませんので全部剥がしてイチから作っていく事にします。ネックポケットの中も塗装してしまってるのも気に入りません。

ここがギタースタンドと長期間触れていて、ボディ底面部分とスタンドのゴム質?とが反応して溶けてしまって酷い事になってます。

15年も経ってるからボディも塗装もカラカラでしょうし電動工具でぱぱっと木地まで削ろうとやってみましたが何故か全く削れない。それどころか表面が摩擦熱で削れるというより溶けてドロドロになってしまいます。なんだこれ・・もう記憶も無いのですが恐らく変な成分のスプレー缶を使ったのが原因でしょう。電動工具で全くダメなので手作業で120番くらいのペーパーで擦ってみても全然塗装が取れません。とにかく粉末になってくれずドロドロと溶けるだけなので研磨が出来ないんですよね。仕方ないのでヒートガンを持ってきて表面を思いっきり熱してスクレーパーで剥ぎ取る作戦に変更。前回塗装時はオリジナルカラーを剥がずに下地だけ作って上塗りで塗ったからか、サンディングシーラー層から何とか綺麗にはがれていってくれます。とは言えこんな状態まで持ってくるのに30分くらい悪戦苦闘。

最終的に7~8時間くらいかけて表面と側面の塗装を剥がし終えました。全体的に剥がした後に黒く付着した塗料の跡を研磨していきました。とにかくめちゃくちゃ疲れました(笑)。バインディングもサンディングシーラーが変色していたのか黄色くなっていたので元の色になるよう上から削って何とか白さを復活させました。木材的には5ピースとなっていますが何の木材なのでしょうね。当時はセンと書かれていたような記憶もありますがもはや分かりません・・

ネックのバインディングも黄ばんでいたのでこちらも元の色になるまで削りました。

再塗装用に用意したのはこちら。ウレタンクリアが品薄の為この時には間に合っていませんが、塗るのはまだまだ先なのでゆっくり目に手配しています。
まず缶スプレーですが、布袋G柄ギターの黒部分はニッサン用KH3のスーパーブラックに。一番安価であった事とパールが入っていないソリッドな黒なのでこちらにしました。そしてホワイトですが悩んだ結果トヨタ用041のホワイトにしました。真っ白ではなく少し黄色っぽいクリームがかった白といいますか。あまりにも真っ白だとどうも違和感を感じる気がしたので少し柔らかい白にしたかったんです。そして転写用のカーボン用紙。A4サイズが4枚入っているもので布袋G柄をギターボディに転写する際に使います。そして和信ペイントのラッカーサンデイングシーラー。以前ギター塗装をした際にとの粉は余っていたのでそちらで目止めし、その後サンディングシーラーで表面を仕上げようと思います。

ということでとの粉を塗っていきます。水で1:1で溶かして刷り込むように木目地に入れていきます。施工中の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、上手くできたのかイマイチよく分かりませんでした(笑)

その後サンディングシーラーを塗っていきます。過去の記憶だとこれを塗って表面を強固なガードを作って塗料の吸い込みを防ぐと同時に木目の細かい凹凸を塞いでいく感じだったかと思います。なので結構厚く塗っていきました。塗り終わってサンディングすれば表面はツルツルになると思ったからです。

かなり厚く塗りました。

乾燥後に400番くらいのペーパーで研磨した状態。表面はツルツルになっていたんですが一部まだザラっとしていた部分が残っています。ここは番手の細かいペーパーを当てる事で少しずつツルツルになってきたのですが、本来ならここで再度イマイチの部分にサンディングシーラーを塗るべきでした。早く色を塗りたいと思って丁寧に行かなかったのがこの後に若干問題となります。

塗装前にバインディング部のマスキングを行います。今回の作業まであまりはっきりと知りませんでしたがバインディングって表面からも僅かに見えるんですよね。1~2mmくらい正面から見えるというか。前回適当にG柄に塗った時はバインディングも全部塗ってしまって側面からだけバインディングっぽく見えるように白で塗装していたんです。そうすると正面から見た時に輪郭の白が無くなって結構違和感があったんですよ。なので今回はこの辺りをしっかりやりたいと思ってました。となるとこの急カーブを表面と側面でマスキングする場合、1つのテープでは絶対キレイに貼れないと思ったので、表面用に3mm、側面用に6mmのマスキングテープを用意して重ねて貼って正面と側面を綺麗にマスキングします。そんな細いマスキングテープが無いかなと探したら、タミヤさんから出ている3mm幅マスキングテープ6mm幅マスキングテープがちょうど良さそうだったので購入。側面はもちろん表面部分もめちゃくちゃキレイに貼れたので良い買い物でした。

我が家の屋根裏部屋。基本は物置きとなっていますが新聞紙を張り巡らせて塗装ブースとなっています(笑)。ちゃんと換気扇があるので塗装するには良い場所なんです。夏場は暑すぎてやばいですけども(笑)。ということでこちらにて塗装を行う事に。まず黒をベースに塗ってから白ラインを塗って仕上げる方法と、表面だけ先に白を全面塗ってから白ライン部分をマスキングして全体を黒に塗って仕上げる方法と2パターンあるかと思います。白ラインを後から塗る方が良さそうに思えましたが、黒の上から白を塗るのはかなり厚塗りが必要と思ったのと、白と黒の段差を考えると先に白をしっかり塗って重ね塗りする表面のみ薄く仕上げて塗る方が後々の処理が楽そうに思えたので、まずは表面のみを白で塗る事にしました。

垂れないようとにかく薄く何度も塗り重ねていきます。木目から白を塗っていきますがかなり塗り重ねをしないと下地が隠れませんでした。サンディングシーラーが完全じゃなかったのでしょうか。

何とか表面が塗れたので、埃が付いたりと荒れた部分などを少し調整します。1500番くらいのペーパーで軽く水研ぎします。

水研ぎして表面をきれいにした段階。写真で見るとキレイに見えるのですが、一部木目の凹凸が見えています。サンディングシーラーがしっかり塗れていなかった部分かと思います。ここで表面に凹凸が現れるという事は最終クリア層にも確実に表れると思います。もう少しちゃんと処理しておけば良かったと後悔しましたがもうどうしようもないのでペーパーで出来るだけ均して先に進むしかないです(笑)

お次はネック塗装の準備。ネック裏面が木目の見えるシースルー状態なのでここを黒に塗ってしまいます。指板部分とバインディング部分が隠れるようにマスキングします。

こちらも薄く何度も重ねて塗っていきます。

塗り終わりました。

マスキングを剥がして一旦完成です。最終的にクリアを塗りますので一旦この状態で放置です。バインディング部と黒の境目の段差がどれくらい手の感触で分かるかなと不安でしたが、乾燥後に軽くペーパーを当てたら段差をほぼ感じられなくなるくらいに滑らかになったので良かったです。色も綺麗に塗れました。

さあメインの作業開始です。布袋さんG柄をボディに転写します。ギターボディをスキャンしてその外周内にG柄をトレースしてデータを作ったものを実寸印刷したものを型紙にしています。A3サイズでは微妙に入りきらないので2枚繋ぎ合わせて作っています。布袋モデルG柄って何種類かパターンがあると知ってましたが思ってた以上に沢山あってベースをどうするか悩みましたが、FERNANDES/Zodiacworks 1985 TE-HOTEI MAINと呼ばれるラインを参考にしてみました。微妙にボディサイズとテンプレのサイズが違うのとリアハムかつフロントシングルが傾斜したテンプレですが、微調整できる方であればその他仕様のTEJでも使えるかと思うので、一応PDFにしたものをこちらにアップしておきます。A3で原寸サイズ(2分割すれば入ります)出来る方なら使えるかと思いますのでよろしければどうぞ。→ コチラ

ボディ全体にマスキングテープを貼っていきます。この上にG柄を転写する形になります。

ボディに合わせるとこんな感じ。この時はテンプレートの配置をピックアップとブリッジの穴に合わせたのですが、テンプレートの大きさが最上部と最下部の間隔が少し大きくなってしまってたので、ボディ最下部にテンプレート最下部をしっかり合わせてネック側に余剰分をずらした方がバランスよく配置できる思います。あとはテンプレートとボディの間にカーボン紙を挟んでおき、ズレないようにしっかり固定してG柄の上からボールペン等でラインをトレースしていきます。

ラインの書き残しが無いか確認した後、テンプレートを外します。そうするとこのようにG柄がマスキングテープに綺麗に転写されます。あとはこのラインに沿ってカッターで切れ目を入れて本来の「白いラインの部分だけを残し」それ以外を剥がしていきます。

黒く塗る部分が現れ、塗装したくない部分(白いライン部)がマスキングされた状態になったかと思います。このマスキングカットと不要なマスキングをキレイに剥がす作業が結構大変でした。カッターで切れ目を入れているので白い塗装まで当然カッターの刃が入ってしまうのですが、マスキングを剥がす際に塗った白い部分と一緒に取れてしまう部分が少しあったんです。最終的に黒に塗るので問題ないのですが、最後に白ライン部分のマスキングを剥がす際にも白が一緒に剥がれないか気になります。とりあえず現状は塗装前の段階まで何とか進みました。

準備が出来たので塗っていきます。ネック部分に木材を固定していますが幅55mmの適当な木材がぴったりでした。失敗は許されない段階なのでとにかく慎重に塗っていきます。今回はボディ表面だけでなく側面も裏面も塗るのですが、ネックを塗り終わった際に缶スプレー1本じゃ多分足りないと思ったので1本買い増ししています。

塗り終わり。最終的にウレタンクリアを吹くので表面のゆず肌は気にせず塗っています。研磨を考えると薄塗りより少し厚めに塗った方が良いと判断してとにかく表面は何度も何度も重ね塗りを行いました。

ある程度乾いてきたらマスキングを剥がしていきます。この作業が一番楽しいのですが白が剥がれないか心配なので慎重に慎重に剥がしていきます。

やはり黒部分が僅かに剥がれたりしました。バインディングのマスキングは綺麗にはがれていきました。剥がれた黒い部分は車用のタッチアップペイントで補修したらよい感じにごまかせたので良かったです。

マスキングを全て剥がし終え、剥がれた黒い部分を補修し終えたところ。表面処理が甘かったせいで少し木目の凹凸が表面に出ている部分がありますが全体的には良い感じで仕上がったと思います。ネックの方も良い感じです。

クリアを吹く前の準備です。上から黒を塗り重ねたので、白いラインよりも周りの黒の方が盛り上がった形になります。よってその部分に段差ができる形になっています。マスキングを剥がした段階で境目は結構ギザギザというかガタガタとした状態になっていて手で触っても明らかに違和感があるので、このままクリアを塗ってしまうとその段差がモロに出てしまいます。なので、白と黒の境目辺りを1500番くらいの耐水ペーパーで水研ぎをして段差を出来るだけなくしていきます。やりすぎると黒が無くなってしまいますし白い部分は極力削りたくないので、慎重に黒い部分の境目を削っていきます。

ある程度全体的に段差を削り終えたところ。白と黒の境目を手で触っても引っ掛かりをそれほど感じなくなったので、これでクリアを塗ったら段差をほぼ感じない綺麗な表面になるかと思います(多分)。ようやくここまで辿り着きました。

このままウレタンクリアを吹こうかと思いましたが表面の荒れが少し気になったので中間にラッカークリアを入れる事にします。いわゆる捨て吹きというかサンディング目的の仮クリアと言いますか。ある程度の細かい表面の凹凸や荒れをラッカークリアで覆い隠してしまおうという魂胆です。

写真にはありませんがネック塗装部分にも塗ってボディにも十分すぎるくらい塗りました。少し塗り過ぎたかもですが(笑)後から表面をサンディングするので多少垂れ気味だとしても問題ありません。

1週間ほど放置してから水研ぎです。800番か1000番かで迷いましたが最終的にウレタンクリアで上塗りする事を考え、足付けも兼ねて800番で水研ぎする事にします。

この時点で木目の跡のような表面の荒れ?のようなものは概ね無くなりました。また白ラインと黒の境目の段差もかなり少なくなりました。まだ若干表面の凹みなどがありますがもうここまで出来たら良いかなという感じです。一応アロンアルファは購入しているので凹みに流し込んでサンディングすれば凹みは解消できそうなのでやっても良いのですが流石にもう良いかなと。ボディの裏面と側面はそれほど丁寧にやっていなかったので適当ではありますが(笑)まあ最終的にウレタンクリアを吹いたらキレイになるでしょう。

最終のウレタンクリア仕上げを行います。庭にBBQ用屋根を設置して周りをぐるっと囲んで風対策します。春くらいにホイール塗装の際に同じような簡易ブースを作って塗装しましたが非常に良い感じでしたので今回も同じようにブースを作って中で塗装しようと思います。ネックはバインディング側面もしっかり塗りたかったのと吊り下げると塗りにくいと感じたので木片に置いて塗りやすいようにしました。

最初は霧吹きミストを吹きかけるようなレベルでザラザラになるような感じで塗膜を噴霧していくようなイメージで。これが結果的に垂れにくく下地を悪くしない方法みたいですね。

軽く2回重ねてから最後に本塗り。ネックは一度厚塗りしてから再度厚塗りを重ねました。ボディは側面と裏面を厚塗りし、表面を厚塗り。最後に残っている分全てを表面に重ね塗りしました。当然インターバルは5~10分みてから重ね塗りしています。ネックは綺麗に出来ました。ボディも少し表面がうねってるように見えますが最終的にサンディング~ポリッシュ仕上げする予定なのでまあ問題ないでしょう。

屋根裏部屋へ運んで乾燥させます。まあ悪くない感じに仕上がったんじゃないでしょうか。1週間ほど乾燥させます。

それまでの間パーツのクリーニングとメンテをしておきます。ブリッジも分解して清掃仕組み直します。イモネジやオクターブ調整用ネジなど軽くグリスアップしておいた方がよいでしょうね。

GOTOHペグも清掃。とにかく汚かったのと表面が少しサビが出ていましたが研磨したら大分キレイになりました。

ネック固定プレートもある程度キレイにしましたがこれが限界。手の汗などでサビが進行したのでしょうね。シリアル番号も書かれています。

時は経ち1週間ほど経過しました。クリア層ももう乾燥したと思うので表面研磨に入ります。手持ちで2500番と3000番があったのでこれで塗装面の柚子肌をきれいに研磨して最後にポリッシャーで磨く作戦です。写真を見ると確かに塗った直後はツヤツヤでしたが1週間経過して塗膜が褪せて少し凹凸が目立つようになっていますね。

当て板を使って2500番でまずは表面を水研ぎしていきます。本来なら2000番くらいの方がよいのでしょうが手持ちが無かったもので。凸の部分から先に削れていくので見た目はこんな感じになっていきます。このまだら模様がなるべく無くなるくらいまで削っていきます。

ボディとネック裏を2500番で水研ぎした後に3000番で水研ぎして仕上げます。目立つ凹凸は平らになりました。

一生無くならないと思える(笑)コンパウンドを使って電動工具を使ってポリッシュします。ボトルに書いてある1と2の数字の順に研磨し、最後に鏡面仕上げ用コンパウンドで磨いて完了です。

ネック裏を1のコンパウンドで数秒磨いたらこんな感じ。一瞬で光沢が出てきます。

ボディ裏面。裏側なのでここは元々適当に表面処理を行ったため雑な感じですが、ぱっと見は良い感じになったかと思います。

ボディ表面。ここは綺麗に仕上げたいところです。1のコンパウンドで下側半分を軽くポリッシュしてみたところ。一瞬で光沢が出てきますね!

1のコンパウンドから2のコンパウンド、最終鏡面用コンパウンドで仕上げたところ。ここまでキレイに仕上がるならクリア塗装時に柚子肌はあまり気にしない方が良いかもです。後から何とでもなりますので。ネック裏もボディ表面も鏡のような反射です。勿論甘い箇所も多々ありますがここまで出来れば上出来です。

塗装が完了したので完成に向けて細かい作業を進めていきます。フレットの磨きをやっておきます。このギターも40年くらい所有していてフレットも当時のままですし磨いたことも当然ありませんので(笑)小さいリューターもあるのですが手作業で軽くやっておきました。めっちゃキレイになりますね。

そして一度やってみたかったネック指板の染色。白髪染めで指板を黒くするという情報を最近何かで見たのですが、ネックを白髪染め??とまあまあな衝撃でした(笑)。勿論木材などを染色する専用のステインなどを使う方が良いとは思いますが、メインのギターでやる訳ではないですしまあ実験として将来どうなるか見てみたいという好奇心が勝りました(笑)

2液タイプの毛染め剤を歯ブラシで混ぜてから指板に恐る恐る塗っていきます。実際に塗ってみると10秒くらいで黒くなっていくのが分かると思います。あとはこれをどのタイミングで拭き取ればよいのか。見た感じ数秒レベルで黒くなっていったのは分かったので、縦塗りと横塗りでまんべんなく指板に毛染め剤が塗れたら比較的早めに拭き取りを始めました。

拭き上げたところ。ボロ布を使って念入りに拭きました。いやーすごいですね。始め見た時は笑ってしまいました。こんな黒くなるんだと(笑)。写真だと分かりにくいかもしれませんが色目だけで言えばエボニーに近い黒さに変わります(笑)。クリア層がある部分は染まりませんのでマスキング等は何もしませんでした。比較に使用前・使用後の写真です。

ちなみに所有しているP-PROJECTのNA-TH-4のエボニー指板(弦が張ってある方がエボニー)との比較。導管が見えるのでエボニーじゃないってのは分かりますがぱっと見は分からないレベルになりました。特にTEJのバインディング有りネックだと白と黒のコントラストがはっきりするのでめちゃくちゃ高級感でます。

ここまで来たらあとはパーツを組み込んでいくだけです。ピックアップの配線を通して結線していきます。元々はアクティブ風の何のロゴも無いカバーに覆われたピックアップがフロントとリアに付いていましたが、15年位前にサスティナーが欲しくて中古で買ったギターからサスティナーユニットを外したのですが、そのギターに付いていたセンターピックアップとリアハムをずっと残していたのでそちらを使う事に。

ネックにペグを取り付け。GOTOHペグですねー。しかしこのギターの素性がよく分からん。この型番だとバインディング無しのGOTOHじゃないペグのネックが多いはずなんですけどね。

ピックアップ結線ついでにジャックをスイッチクラフト製のものに交換しておきます。

と言う訳でようやく完成。1ヵ月くらいこのギターをこちょこちょ作業していたと思いますが、納得の仕上がりになりました。うんかっこいい。以前の仕様とは雲泥の差です。折角だったら2シングルのボディでやりたかったところですが改めてもう1本作る気力もないので(笑)もうこれで良いかなと言う感じです。使う事も恐らく無いかと思うので部屋のオブジェになるとは思いますが、将来的にBOØWYのコピーバンドなどをやる事があれば使ってみたいなと思います(笑)
ちなみに弦高調整やオクターブチューニングなどばっちり調整してみたら弾きやすいギターだなと。ネック幅が広いので押さえやすい反面ちょっと慣れるまで時間がかかりそうな感じ。昔のフェルナンデスのサスティナーギターに付いていたピックアップですが(素性不明)まあ悪くない音はしていました。流石にダンカン付けるのもアレですし(笑)。いやーそれにしても指板が茶色から黒になるだけでめっちゃ印象が変わったのが大きいですね。部屋にスタンドで置いてあるのを見るだけで凄い高級機に見えてしまいますので(笑)

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