日本一決定戦レポート5

第五部 夢の終わり 2006年08月20日(日)


その後レースも終盤に近づいていきました。SNACKERさんと一緒にフードプラザで一緒に食事を取り、色々とお話しましたが、こうやって皆さんとお会いして色んなバカ話をしながら(笑)楽しくワイワイ出来るなんてホント凄い事だなって思いながら時間を過ごしました。
周りがだんだんと暗闇に包まれだしてきた頃、ライトオンされたGTマシンが走る姿はとてもキレイで幻想的でした。8耐を思い浮かべる光景です。実際最後まで居るかどうか決めていなかったのですが、気が付けばラストに近づいてきたという感じです。レースはご存知の通りカルソニック インパル Zがポールトゥフィニッシュで優勝。2位にMOTUL AUTECH Zが入りニッサン1・2フィニッシュ。GT300クラスも今年ノーポイントだったプロμ太陽石油KUMHOセリカが劇的な優勝。2位には混戦を這い上がってきた今レースで最後となるdirexiv ADVAN 320Rが入りました。


余談ですが、レース中結構direxivピットを見ていました。最前線でレースを見つめる芳賀監督。今までもかなり好奇な目で見られていたと思いますし、私もそうでした。しかし自チームのマシンがオーバーテイクを決めるとストレート脇のテント下でモニターを見ながら両手で小さくガッツポーズをする監督。あの姿を見たとき、本当にレースが好きなんだなって思いました。
チーム・ドライバーズ部門ともランキングトップですが、このレース限りでの撤退を表明しています。。表彰式ではチームに対して一言と言われて、密山選手が「この場でいうのも何ですが、今まで本当にありがとうございました」という言葉、谷口選手は「レース前のデモ走行で汗だくになってしんどかった」と場内を笑わせてくれましたが、その後「今後の参戦に関しては何も決まっていませんが、絶対走りたいと思いますので、どなたでもいいのでスポンサーになってください。お願いいたします」とコメントされ、場内から一際大きな拍手喝采を浴びていました。



時系列が若干前後しますが、いよいよ皆さんとのお別れの時がやってまいりました。Sさんはこれから帰るという事で、またの再会を誓ってガッチリ握手をしてお別れをいたしました。FOXさんはSさんと一緒に駅?まで行かれるようでしたので、写真を送るためのアドレスも頂きました。近いうちにお送りいたしますね。
そして炎さんとはご兄弟揃ってお別れの挨拶をしました。よく似た兄弟さんでしたが、二人とも礼儀正しい今時には珍しい好青年でした。翌日まで滞在されるようでしたので今日まで楽しまれたことかと思います。そしてC.1さんとも名残惜しかったですがお別れの挨拶を。沢山お話を聞きましたがGTでの走りそのままのアツい方でした。そして明るく楽しい方で、優しいお父さんでした(笑)。そして表彰台を見ながらSNACKERさんとお別れしました。年も近い方で楽しく私と話が出来た、と言っていただけたのが嬉しかったです。YAMさんは最後完全に別行動となっていまして、お別れの言葉を掛けることが出来ませんでしたが、走りに関する将来の可能性を秘めた好青年でした。お父さんにも前夜飲み交わした仲として(笑)ちゃんと挨拶したかったのですが・・・。


花火を最後見たかったのですが渋滞を避けるために一足速く駐車場に向かいました。それでも渋滞は始まっていたのでゆっくりクルマを動かしていると1コーナー内側付近から花火が上がりました。クルマの中からそれを眺めながら、何とも言えない余韻をかみしめこの夢のような2日間を終え岐路につきました。
P.S.
帰りに西名阪から307号線までずーっと黒のディアブロが前を走っていました。神戸ナンバーでしたが安全運転でずっと走っていましたので、私の遅いクルマでも(笑)後ろをずっと走ることが出来ました。あれは一体誰だったんでしょうかね。レース関係者のような気がして仕方なかったんですが・・。