PS5 DualSenseコントローラー ドリフト修理(TMRスティック化)

4月末を最後にグランツーリスモ7を全くやらなくなって(ラップタイムチャレンジのゴールド数が200到達してちょっと一休みのつもりが)、ここ最近はドラクエシリーズかフォートナイトしかやっていませんでした。その関係でコントローラーで遊んでる事が殆どになっていたのですが、やはりというかそろそろというかコントローラーがイカれてきました。プレステの持病とでもいうべきアナログスティック(キノコ)の異常挙動。ここが触れてないのに勝手に反応するようになるんですよね・・いわゆるスティックドリフトと呼ばれる症状です。特にこのスティックを「メニュー選択移動」も兼ねてる場合、決定ボタンを押す直前に勝手に別項目に動いてしまってストレスマックスになってしまうんですよね。

PS5を購入してから過去2回コントローラーが同じ症状になってしまい、それらは全て保証期間と延長保証期間があったので無償交換してもらえたのですが、流石にもう保証期間は終わってしまっていたのでさてどうしようかと。今や新品コントローラーは1万円を超えるプライスですし、またいつか必ず同じ症状になるのは確実ですので前から気になっていたトンネル磁気抵抗(Tunnel Magnetoresistance)センサーを利用したドリフト現象が起きにくい次世代の非接触型アナログスティック。このセンサー部分をPS5コントローラーのセンサーと交換しようという形ですね。純正コントローラーのアナログスティックのセンサーは接触式なので、どうしてもセンサー接触面の汚れや劣化でドリフト症状が出てしまうのですが、TMRセンサーは磁気センサーによる「非接触」センサーなので原理的には接触センサーで起こるドリフト現象は起こらないということです。

ただコントローラー内部の分解及びセンサーの交換は簡単ではありません。まず一般の方では難しい(はんだこてなど専用工具が必要)作業なので、それらがクリアできる方がやれる作業かと思います。非接触磁気センサーへの交換はYoutube動画などでもかなり取り上げられていますので詳細はそちらをご覧頂くのが良いかもしれません。一応こちらでは記録としてブログ記事にした次第です。

まずは分解です。当初記事にしようと考えていなかったので後から撮ったり撮れてなかったりと分かりにくいかもしれません。とりあえずYoutube動画に沢山上がっているのでそちらを参照ください。最初にコントローラー前面の黒いカバーを外します。両サイドこの辺りの隙間からヘラなどでこじってやればパコっと外れます。ここから中央に向かって外していきアナログスティック真上に向かって外す形となります。そしてコントローラーを開く際に固定されているネジがあります。ここに丸い穴が開いてますがここにプラスネジがあります。これを外します(写真はネジを外した後)。

コントローラーを開く際に固定されているネジはこのR1/L1のボタン裏に隠れています。ちょうど写真のこの辺りに細いマイナスドライバーなどを突っ込んでこじってやればボタンが外れます。始めよく分からなくて怖かったですがそっと力を入れたら外れると思います(恐らく勢いよく飛んでいくと思われますw)。

R1/L1を外したらこのように穴の開いている部分にネジが見えてくると思います(もうネジを外した後)。下側左右2か所とこのボタン裏左右2か所の計4か所のプラスネジを外します。これでコントローラー外側の白いボディが裏表に分割出来ます。ただかなり固いので慎重に外すのをお勧めします。私もなかなか分割出来ずで怖かったです。

いきなり基盤の写真となっていますが、簡単に説明しますとコントローラー本体を分割出来たらこの基盤の上にバッテリーが見えると思います。バッテリーのコネクターを引っこ抜いてバッテリーを取り外します。次にバッテリーが乗っている黒い土台が残るのでこちらはプラスネジ1本で固定されているのでそちらを外しますが、確かマイク端子が付いていてフラットケーブルが基盤に差し込まれているのでそちらも抜いてバッテリーケースを取り外します。そして基盤左右と上下にフラットケーブルが更に差し込まれているのでそちらを全て抜いたらこの写真の状態になります。

基板上に黄色・緑・黒・赤と配線がハンダ付けされています。こちらを外すのですが言うまでもなくハンダゴテが必要になります。ちなみにこの配線、プレステ5の初期型(基盤の品番:BDM-010かBDM-020)は黒と赤の2本だけになっているようです。中期型?後期型?になると、BDM-030以降の品番になるようですが(私のモデルはBDM-040となっていました)配線は左右それぞれ4本固定される形に仕様変更されているみたいでした。

先ほどの配線を基盤から外すとようやく基盤のみを取り出せるようになります。外すのはこのアナログスティック用のセンサー部。正式な名称は何と言うのでしょうね。このセンサーをこれから外すのですがこれが大変難易度の高い作業となります。センサー裏は14か所ハンダで基盤に固定されており、そのハンダを全て除去しないと基盤からセンサーを外すことができません。ハンダ除去には電動式ハンダ吸い取り機(2万円くらい)か手動式ハンダ吸い取り機(先端が熱せるもので2~3000円くらい)、もしくはハンダ吸い取り線などを使って吸い取るかになります。

言葉で書くと簡単なのですが、14本ある脚に少しでもハンダが残っていたらセンサーを外せません。そして私自身は手動式ハンダ吸い取り機はあるのですが先端は熱くならない単にポンプで吸い取るだけの一番安物しか持っていないのでホントにこれで出来るのかなとかなり不安でした。で案の定全くハンダを吸えませんでした。ハンダを上から盛ってシュポシュポと吸い取ってみましたが足が抜けるレベルには吸い取る事が出来ませんでした。仕方なく吸い取り線で上から熱しながらハンダをチマチマ吸い取らせて取り除こうとしてみたら、これが一番ハンダが取れそうでした(笑)。一番原始的な方法なんですけどね・・それである程度ハンダを取り除いたらセンサー本体の底面にピンセットなど細いものを差し込んで上から熱しながら引っ張って徐々に抜いていく作戦に。Youtubeとかで見ていた限りは電動吸い取り機でキレイに除去出来ていてそのままセンサーを外すことが出来ていたようですが、今の現状だと全く抜ける気配がないので地道に熱しては引っ張って少しずつ抜いていくしかありません。

まずはセンサーには上下左右をつかさどるサブセンサー(と言う名称にしておきます)が側面に2か所付いていてそちらが3本の脚でそれぞれ基盤に固定されています。これを引っ張りながらハンダで穴を溶かしつつ少しずつ引っ張って抜き取っていく事に。ようやく1個のサブセンサーが外れ、この方法でもう一個のサブセンサーも外します。これで6本の脚が無くなったので残りは8本の脚となります。これを同じように引っ張りながら穴部分を熱しつつ徐々に基盤から引き剥がすようなイメージで少しづつ抜いていきます。何とか抜けた時は安堵でしたね・・もう外す以外に選択肢は残っていない状況になってましたから(笑)。

センサーを片側外した状態がこちら。センサーは取れていますが、14か所の穴は開いているものもあれば塞がったままのものもあります。ここを全て穴が開いた状態にしなければ新しいセンサーを差し込むことが出来ません。吸い取り機では全く取れないので吸い取り線で1こづつ地道に熱して穴を貫通させていきました。結果的にはハンダ吸い取り線が一番活躍しました(笑)。

外したセンサー。前述したようにサブセンサーと呼んでいたのがこの脚が3個ある薄いセンサー。これを先に外さないとまず今の道具では外すのは不可能だったと思います・・そしてこのセンサー内部がドリフト現象が起こる一番の問題個所になります。

この白い樹脂に乗っている金色の金属部分と青い樹脂内にある接触部分。ここが直接触れ合って回転する事でアナログスティックの動作を検知するのですが、ここが劣化してきてドリフト現象が起こるという形になると思います。センサー交換でなければこの部分に接点復活剤を塗ってやったり綿棒などで汚れを取ってやる事でドリフト現象が一時的に解消すると思いますが、結局は擦れる部分となるのでまたいつか同じ症状が出てしまうのだと思います。今回交換するパーツはこのセンサー部分が「非接触」となるものです。磁気で位置検出する形なので物理的に接触するものがない、すなわちドリフト現象がそもそも起こりえない、という事なのです。

苦労しまくって何とか左右のセンサーを全て外し、穴も綺麗に貫通させた状態です。ここまで来たらほぼ完成したようなものです。ちなみにハンダ吸い取り線を使う際に、ホーザン(HOZAN) フラックス H-722AZ 鉛フリー対応製品 便利なハケ付きキャップ付を使ってハンダを吸い取りやすくしたのと、フラックスを使って汚れた基盤を洗浄する際に、太洋電機産業(goot) フラックス洗浄剤 フラックスリムーバー BS-T20Bを使って基盤を洗浄しておきました。それらを使っての最終状態が以下の写真の状態となります。

ようやく購入したセンサーの紹介です。購入したのは一番その界隈で有名そうなものを。GuliKit ジョイスティック TMR電磁式 PS5 DualSense/DualSense Edge対応 ドリフト対策になります。センサー部分は脚の本数も形状も殆ど同じように見えます。基盤にも勿論しっかりと差し込むことが出来ました。そしてキノコ部分も付いているのですが中央の軸部分が金属になっています。

写真を撮っていませんのでよく分からないかと思いますが(笑)、センサーを基盤に差し込みハンダ付けして固定したら終わりです。外す時の100倍簡単です(笑)。後は外した配線を再度ハンダ付けして元通りに組付けたら完成です。そして最後にこのコントローラーのセンサー部分を校正します。校正というのはコントローラーのセンサーを付け替えましたので、ちゃんとセンターが出ている状態か、回転軸はしっかり中央で回るようになっているかなどをキャリブレーションする形になります。ちゃんと先ほどのセンサーメーカーにキャリブレーションをするための専用サイトが設けられています。

DualShock Calibration GUI
https://dualshock-tools.github.io/

ここでしっかりとコントローラーの調整を行ってからPS5でしっかり使えるようになるといった形です。
下記写真は多言語状態になっていますがちゃんと日本語に設定変更可能でした。キャリブレーションする前はやはり中央がズレていましたし、アナログスティックを回転させると全方位にまんべんなく届いていないなど問題ありでしたが、キャリブレーションをちゃんと行う事でその辺りもしっかり範囲内に収まる形に出来ました。
当然ですがその後PS5を起動して色々試してみましたがドリフト現象はすっかり無くなっていて正常に動作するようになっていました。操作感もこのメーカーのものが一番純正の操作感に近いという評価だったので購入したのですが違和感は殆ど感じられませんでした。普通に全然使えます。めちゃくちゃ苦労しての交換作業でしたが、1万円以上だして新しいコントローラーを買うのも良いですけど非接触センサーでドリフト現象の再発の心配をせずに使えるのは大きなメリットだと思います。センサーそのものも2000円ちょいなので、交換出来る技量と道具があれば是非やってみてはいかがでしょうか。

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