SAF1&ハミルトン

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来期アンソニー・デヴィッドソンと琢磨のラインナップが決まったスーパーアグリ。このニュースは皆さんも既にご存知だと思いますが、昨日からスペインのカタルニア・サーキットで合同ウィンターテストが始まりました。今年は年内までに12月6~8日と13~15日の計6日間を同じくスペインのヘレス・サーキットでテスト予定をしています。去年はテスト以前の状況だったので、1年経つとこれだけ状況が変わるものなんだな、と感慨深いものがありますが、デヴィッドソンがステアリングを握るSAF1は、SAF1カラーに塗られているものの「2006年型ホンダRA106」に極似したマシンでした。


これは鈴木亜久里代表がホンダのイベントで口を滑らせてしまった事で発覚した事ですが、冬のテスト(正確には新車SA07が登場するまで)はホンダからマシンを借りてテストする、という事が分かっています。すなわち、これはSA07=RA106改という事が言えるのではないのかと。
RA106の基本設計・性格を持ったマシンを2007年に投入するという事でなければ、RA106を借りてテストを行う意味は全くありませんからね。

ただこれはエンジンレギュレーションを2007年に前倒ししたのと同じく、シャシーレギュレーションを2007年に前倒しするようSAF1チームが働きかけていた件がご破算(スパイカー以外の全チームが同意だったので)になったので、可能性としては2つあります。一つはスパイカーが賛成して、シャシーレギュレーションが2007年から前倒しに決まったという事がチーム間で判明している事。もしくはRA106改シャシー(すなわちSA07)をホンダ・SAF1以外の第三機関が製造している事。可能性としては後者の方がありえます。

今年のトロ・ロッソのマシンは2005年型レッドブルRB1にそっくり(というか同じ)でしたが、これはレッドブル(フォード/ジャガー)以外のチームが設計・製造しているという事から可能になったことのようですので、恐らくこの辺りのレギュレーションの抜け穴を利用してRA106改をSA07として2007年に投入しようとしているのではないかと思われます。ただ第三機関と言っても、ホンダが大きく関与している事は間違いないでしょうし、なんとか上手くやってほしいと思います。

来年RA106改シャシーを使う事で、今年より大幅な戦力アップは可能でしょうし、RA106を熟知しているデヴィッドソンがテストすることにより、マシンの熟成も正しい方向へ導いてくれる事でしょうから、2007年シーズンはSAF1チームにとっても飛躍の年になる予感がします。新車SA07は来年2月頃にはお目見えするようですが、それまではRA106を使ってのテストが繰り返されるようです。

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マクラーレンの来期ドライバーにルイス・ハミルトンが正式起用される事が発表されましたね。こればかりは少々驚きでした。以前このブログで書いていたように、堅実なロン・デニスがこのようなリスクを犯すとは思えなかったからです。逆に言えば、リスクと思わない「確信」のようなものがあったからこそ、ハミルトンを起用したのかもしれませんが・・。

結果来期はアロンソ、ハミルトンというペアで戦う事になりますが、ドライバー間でもこの起用は賛否両論のようですね。やれる、と思う者もいれば、潰される、と思う者もいたり・・。私もどちらかといえば、1年間はテストドライバー若しくはレンタル移籍で下位チーム辺りからデビューをした方が、経験蓄積のためにも良いと思っていたのですが、マクラーレンはレギュラードライバーに抜擢したのですから、やはりそれなりの確信があったのでしょう。2007年どのような走りを見せてくれるか期待と不安が入り混じりますね。タイガー・ウッズと比較される事が多い黒人ドライバーですが、タイガーがデビューした時のような鮮烈な印象を与えてほしいと思っています。カート、フォーミュラルノー、F3、GP2と輝かしい戦歴を残してきていますので、F1という特殊な世界でプレッシャーに押し潰されないよう祈るばかりです。

ハミルトンが初めてロン・デニスに会ったのが、ロンドンでの授賞式だったとの事ですが、ハミルトンはロン・デニスにサインを貰いに行き、その場で「マクラーレンのドライバーに将来雇ってください」と言ったそうですね。デニスはカートを走っているハミルトンに「カートでチャンピオンになったらまたおいで」と言ったら翌年またデニスのところにきて「チャンピオンになりました」と言ったそうです(笑)。その出来事でデニスはハミルトンの「情熱」に感心してその後の支援を始めたそうです。
今ではハミルトンの例にあやかって沢山の子供が援助を求めてやってくるそうですが、すべて断っているようです。それだけハミルトンに将来を感じる「何か」があったのでしょうね。