ノリック、永遠に・・・

今朝、信じられないニュースで激しいショックを受けてます。あのノリックが交通事故死とは・・。2輪レーサー「ノリック」こと阿部典史。長髪をなびかせ、リアを滑らせまくりながらコーナリングする走りが最高でした。私は彼の走りが大好きで90年台は当時鈴鹿で行われていた世界GP(現motoGP)に頻繁に通って観戦していました。中でも衝撃的だったのは、ワイルドカード(スポット)参戦だった94年の鈴鹿日本GP。あの時ドゥーハンやシュワンツ相手に堂々とやりあった気迫の走りが忘れられません。最後はトップ争いのまま1コーナーで吹っ飛んでリタイア。私は2コーナー立ち上がりで見ていたのですが、トップライダー達と互角に走り合い、最後はハイスピードクラッシュで終えたというのも衝撃的でしたが、悔しさの余りクラッシュ地点で号泣していたノリックの姿に感動していました。いつか絶対この世界で頑張れ!と。そして念願叶い世界GPにステップアップしたノリックは2年後の鈴鹿日本GPで優勝を果たし、1994年の雪辱を果たしました。この時も現地観戦してましたが、ノリックの号泣(今度は嬉し泣き)にこちらまで感動感動でした。この当時の走りに感動したヴァレンティーノ・ロッシはノリックの大ファンで、自身のアダ名に「ロッシフミ」と名づけたくらいです。今や超偉大な王者となったロッシですが、彼のルーツの中にノリックが存在した事は間違いありません。

今、色々なことを思い出しながら書いてますが、まだ到底信じられません。何でもUターン禁止区間で道を間違えた?4トントラックが目の前でUターンをしてきたそうです。そこに突っ込んでしまい内臓にダメージを負ったのが死因との事ですが、現在も第一線で活躍しているだけに、関係者もファンもショックはあまりにも大きいと思います。私も今日はショックでF1の記事すら殆ど書けませんでした・・。加藤大治郎の時もショックでしたが、つい先日も沼田(元世界GPライダ)が岡山国際サーキットで死亡したばかりですし、有名なライダーがこうして亡くなっていくことが余りにも辛すぎて言葉も出ません。

ただただ、天国で大治郎と再会して、昔話に花を咲かせてもらいたいと思います・・。心からご冥福をお祈りしたいと思います。ノリック、若かった私に最高の走りを、素晴らしい走りを魅せてくれて本当にありがとう・・・。

ノリック、永遠に・・・” に対して14件のコメントがあります。

  1. mu2ra より:

    どうもです。
    私は昨日の夜のニュースで知りました。やべっちFCを見たあとしばらくチャンネルをそのままにしていたところこのニュースが。
    私も、ノリックのアグレッシブな走りが好きでした。
    ホント、大ちゃんのときと同様、非常に残念です。
    心からご冥福をお祈りします。

  2. 朝少し寝坊して起きてきて母からこのことを聞かされてボーっとしてました。
    2輪は地上波の放送も少ないですし触れる機会が少ないんですけど
    こないだのMotoGPの解説とか・・・
    知り合いにケーブルテレビ見れる人がいてその人に借りたノリックの走りとか。
    日本の二輪の第一人者ですもんね。
    レース界にとって失ったものは大きい。
    コース上であれ、
    公道であれ、
    事故はつき物。
    日本を代表するライダーでもこんなことになってしまうのですから
    ましてや一般人である我々はもっと気をつけなければならないですね。
    ご冥福をお祈りいたします。

  3. calcio723 より:

    WGP時代には二輪のレースもよくTVで見ていまして
    ノリックは好きなライダーの1人でもありました。
    レイニー、ドゥーハン、シュワンツ、ガードナーの4強と言われた時代ではありませんでしたが
    その中の2人、ドゥーハン、シュワンツとは一緒に走り数々のバトルを見せてくれましたね。
    速さはあったけど転倒も多く年間シリーズチャンピオンを取る事が出来ませんでしたが
    本当にレースを楽しくさせてくれるライダーでした。
    心からご冥福をお祈りします。

  4. 私も仕事柄(バイク屋)二輪のレースには接してますので、このニュースには大ショックでした。
    大ちゃん(加藤大治郎)の時は有名になる時のホームコースがHSR九州(熊本)だったこともあり、今回のニュースと並びショックでしたが・・・
    レース留学していた頃の若々しい大ちゃんを思い出したものでした。
    今回のノリックの事故死の状況は到底納得がいかないものです。
    いくら我々プロ(二輪車安全運転特別指導員)でもあの状況では避けられるものではない状況で・・・
    こういうマナーとモラルの無さが、無くても良い事故を引き起こす事を全ての人に知ってもらわないといけない・・・事故の無い世の中になってもらいたいという事を・・・
    皆様も再度通常運転でのマナーとモラルの大切さを見つめなおしていただきたい。
    自分がいくら気を付けていても避ける事が出来ない事故(私も被害者として経験があります)、まさにノリックの事故はそれです。
    しかし自分は加害者になる事はない・・・と言う事はけしてありません。
    私が免許センターにて免許指導する際にも口をすっぱくしていうことでもあります。
    DMSSメンバーにもGTの世界だけではなく現実の世界でもマナーとモラルをと言う事を、これからも伝え続けていこうと改めて考えさせられた一日でした。
    今日は哀悼の意味をこめて喪に服そうと思います。
    そうそうSYORIさん、以前話していた『DMSS 組織設立理念及び加盟・加入メンバー資格のガイドライン』の第1回改訂版を近いうちにアップいたします。現在ファイルの容量を調整していますのでもうしばらくお待ち下さい。
    早ければ明日か明後日のうちには何とか・・・(;^_^A アセアセ

  5. SYORI より:

    >mu2raさん
    どうもです。そういえばちょっと前にmu2raさんのブログで、公道を走る際の心構えみたいな話を一緒にしましたよね。走っている時にどれだけ「予測」が必要か、という内容だったと思いますが、今回の事故は恐らく予測不可能な状況だったと思います。目の前でいきなりUターンですからね。
    ちなみに私もS13に乗っていたころ、反対車線の軽トラがいきなりUターンしてきた事があります。私はフルブレーキングでロックしてしまい、左側の縁石にぶつかり左フロントが逆ハの字になる状態でしたが、軽トラには何とかギリギリ接触しませんでした。しかし相手は悠然と逃げていきました・・。相手との接触は無かったとはいえ、あんまりだろ!と思ったのですが、その時の経験から言っても突然目の前でUターンなんかされたら100%回避不能だと思います。ましてや2輪ですからね。

  6. SYORI より:

    >シルバーアロウズさん
    どうもです。現在は放送はスカパー(G+)とかではやってますが、それ以外では私もちょっと分からないですね・・。昔はNHKBSとかでもやってたので、見る人も多かったかもしれませんが。でも解説では結構出ていますし、去年の8耐ではYAMAHAブースで生ノリックを久々に見て、おお!と喜んでいたものです。
    第一人者・・・。93年シーズンは原田のワールドチャンプでかなり盛り上がったのですが、国内ではIA500クラスでの史上最年少(確かゼッケンと同じで17歳だったはず)チャンプであったノリックが、翌94年の鈴鹿にスポット参戦した時の衝撃は今でも忘れられませんし、鈴鹿で見ていたシーンが今でも思い出されます。あの時のゼッケン56番、本当に巨摩郡(バリバリ伝説の主人公)が出てきたと思ったくらいです。
    事故は今回のように確かに避けられないものもあります。しかし、それを避ける為には「自分が加害者にならないよう」な安全な運転・状況確認を怠らず、2輪なり4輪なりを走らせることを肝に銘じておかなければならないと、今回改めて強く感じました。

  7. SYORI より:

    >calcio723さん
    どうもです。ノリックがデビューした94年はちょうど昨年にレイニーがクラッシュして脊椎損傷で車椅子生活になりチーム監督になった年ですね。あの鈴鹿でシュワンツやドゥーハンと凄いバトルを魅せたからこそ、その年の中盤からレイニーに誘われYAMAHAに電撃移籍したという流れです。
    個人的にはノリックはホンダのマシンに合っていたのかもしれませんので、あの移籍が吉だったのかは分かりません。もしかしたら1年待って翌年からホンダワークスとしてWGPに参戦できていたかもしれません。でも、マシンの調子が悪かったり転倒も多かったりとハラハラさせられっぱなしでしたから、今でもこれだけ記憶に残っているんだと思います。今日は午後から1994年鈴鹿のビデオを引っ張り出してきて観ましたが、カッコ良すぎて涙が出てきました・・。

  8. SYORI より:

    >クワトロさん
    どうもです。そのようなお仕事につかれているとは知りませんでした。さぞかしショックだったと思います。
    加藤大治郎の時も、レースはTVで見ていましたがそんなに大事には至らないだろうと思ってました。2週間後くらいだったか、友人から電話が掛かってきて「大ちゃんが死んだぞ・・」って言われた時もかなりショックでしたが、公道の事故で命を失ったという今回のニュースは違った意味でもショックでした。
    今回の事故状況はニュースでも何度もみましたが、先ほどS13で事故したことをコメントでも書きましたが100%回避不可能と思います。バイクに乗っていて回避するのはもっと難しいはずですから。事故のタイミング、当たり所の悪さ、色んな不幸が重なったのではないかと思います。私の友人が反対車線からいきなり右折してきた2t車の横っ腹に突っ込んだことがあったのですが、その時も半年入院でしたから・・。事故後に病院に駆けつけた時の友人の状況に血の気が引く思いでした。
    仰るとおり自分が加害者になることはない・・なんてことは絶対ありえません。こういう回避不可能な事故をなくすために気をつけなければいけないのは、「事故に合わないよう気をつける」のではなく、「自分が事故を起こす原因を作らないこと」だと強く感じます。
    93年の若井選手から永井選手、加藤選手とライダーが死亡した事故は殆どリアルタイムで見てきましたが、今年に入って(というか9月から)元WGP250CCクラスで活躍した沼田選手、全日本ST600クラスのチャンプ有力だった奥野選手、そして今回のノリックと、1ヶ月の間に3人のライダーが亡くなってます。少し前にはコリン・マクレーも亡くなってますし、モータースポーツファンにとって、ホント辛い年になりました。
    ガイドラインの件、また時間があるときに拝見させていただきますね。

  9. A24 より:

    ほんまショックですね。。。
    大ちゃんのときはシケインにいて目の前で見たのですが、その後の訃報を聞いて涙を流しました。
    ノリックはついこの間のMotoGP解説で元気な姿を見たのに。。。
    94年の鈴鹿も忘れられません。
    今回のことで改めて一般公道の自分の走りを考えているところです。
    自分はどちらかといえば無茶をするほうなのですが、どういったときでも被害者にも加害者にもなりうると考えさせられました。
    自分だけは避けられるとか、自分だけは大丈夫と若いときは思ってたものです。
    しかし最低限モラルを持った走りをすることと、できる限り危険を予測できるスキルと言えば大げさですが、そういったものを見に付けてこれからもバイクに乗り続けていこうと思います。
    危険と隣り合わせですが、バイクは素晴らしい乗り物で楽しいことがいっぱいありますからね。

  10. SYORI より:

    >A24さん
    どうもです。A24さんとは90年代のWGPを一緒に観てた仲ですので気持ちが分かります・・。ニュースを知って真っ先に電話したのがA24さんとT君でしたから。今朝もトクダネでノリックのニュースをやっていて、気持ちが重いまま出勤した感じです・・。
    若い頃、私もたいがい無茶な運転をしていました。2輪では4回くらい事故していますし、その殆どが骨折とかの怪我をしたのですが、今思えばなるべくしてなった事故もありますし、逆に加害者になりうる可能性もあったわけです。クルマに乗るようになって走行中のバイクが危ないと感じる事も多くなり、バイクしか乗っていなかった時の目線とは違う感覚で見れるようになったことで、バイクに乗るときはこういう部分を気をつけなければいけない、クルマから見たバイクはこう見える、という部分に気づく事が出来たと思います。
    バイクはどうしてもクルマからは過小評価されがちです。まだ来ないだろう・・というのが一番大きいと思うのですが、直前で目の前を横切るクルマのなんと多い事か。今回のノリックの事故も、もしトラック運転手がバイクの存在に気づいていたとしたら、そうした過小評価が引き起こした事故だったんじゃないろうかとも思います。
    A24さんもバイク好きでこれからも乗り続けられることかと思いますが、本当に気をつけてください。公道は余りにも危険です。サーキットのほうが比べられないくらい安全ですしね。

  11. myst_stream より:

    昨日のニュースをみてビックリしました。
    WGP時代にTVでよく応援してました。
    リアタイヤをスライドさせながらの走りは今でも思い出されます。
    心からご冥福をお祈りします。

  12. SYORI より:

    >myst_streamさん
    どうもです。本当に残念ですね・・。もうコメント欄に書きつくした感があるのですが、やっぱりWGP時代の印象がホント強いですよね。94年鈴鹿も96年鈴鹿も。昨晩はどちらの映像も引っ張り出して観ましたが最高です・・。もう見れないと思うと辛いですが、記憶はいつまでも心の中に残り続けると思います。

  13. ふぅみ より:

    私もノリックが亡くなった日の夜にこのニュースを受けました。
    実は、私の単車をノリックレプリカに全塗装しようと思っていて、
    ノリックの資料を集めていた矢先の出来事で正直未だに現実を受け止める事が出来ません。
    ノリックのファンサイトのHPを見ると、ノリックの人間の暖かさや、
    アグレッシブな走り・・・本当にすばらしいライダーだったのだと思います。
    また、彼のHPのBBSを見ていると、いかにファンに愛されていたのかと思う文章が多くあり、その文章を読むだけで涙が出てきました。
    今度10/21に鈴鹿で行われるレースにも見に行くつもりでしたが、ノリック目当てのレースだったので、見に行く理由が無くなりました。
    ノリックよ、永遠に・・・そして、安らかに・・・
    PS.こうなったら、何が何でもノリックレプリカのYZF-R1を制作します!!

  14. SYORI より:

    >ふぅみさん
    ここ最近昔のビデオなどを引っ張り出して色々見ているんですが、改めて凄いライダーを失ったなと感じています。94年鈴鹿は伝説的ですが、他にも沢山そのようなレースを魅せてくれてるんだな、と改めて実感しています。10/21は恐らく追悼の催しもあるでしょうし、私は時間があれば行こうかなとも思います。ゼッケン56のNSRの写真を持って飾りに行こうかなと・・。
    単車の件、そのような計画をされてたんですか・・。ゼッケン81仕様のR1でしたら、かなり目立つと思いますし、是非頑張って作ってもらいたいですね。そして、ふぅみさんも安全運転でバイクを楽しく乗っていってください。

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