「秘密」 著:布袋寅泰

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現在GT4アタックの冬休み中とのことで(笑)、読書してみました。発売されると聞いてから絶対読みたいと思っていた本です。私の若かりし頃の音楽活動の原点ともいえるBOOWYのギタリスト、現在はソロで40歳過ぎという年齢を全く感じさせないプレイを聞かせてくれる布袋氏の告白本とでもいいましょうか。
彼の生い立ちから学生時代、東京に出てきてからの苦難、運命的な氷室京介との出会い、BOOWY結成後の苦難・成功、そして挫折。彼の人生は決して順風満帆ではなかったのです。特にリアルタイムでBOOWYを追いかけていた私にとって、その当時に布袋氏がどのようなことを想い、悩み、考えていたかが凄くリアルに書かれていて、過去の音源や映像を改めて見直したくなるような本でした。

ネタバレ多数ありますので、購入予定の方は続きを読むのをご遠慮ください(笑)。



まず彼の生い立ちから書かれていますが、つい最近も日経新聞付属?のMJ紙に布袋氏のインタビューが乗っていて、私もそこで初めて知った彼の「血」の話。私は元々そういう部分の偏見等は全く持たない人間でありますが、それでも本人から告白するのは勇気のいることではなかったでしょうか・・。父親と母親の話も詳細に書かれていて、布袋氏が幼少時代から学生時代までかなり特殊な環境で育ったことがわかりました。しかしその時の色々な経験や無理やり習わされていたというピアノなど、その下積みがあってこそ色々な意味で現在の布袋氏が形成されていったのだと感じました。良いとこの坊ちゃんだったという知識しかなかった私は、彼の苦労や悩みなど読むまで知る由もありませんでした。

BOOWYを結成して解散までの約6年間。私が聴くようになったのはBEAT EMOTIONが発売される直前くらいでしょうか。B・BLUEをPVで初めて見た時の衝撃。ギターをその当時弾いてた私の中では布袋氏は完全に憧れの存在でした。実際にはBOOWY発売以降、JUST A HEROから一気に階段を駆け上がっていったというイメージでしたが、実際はそうとう貧窮だったみたいです;;。山下久美子氏と結婚したのがJUST A HERO頃でしたが、彼女をメンバーに報告する際も飲み代をおごると言って、そのお金がないから借りたというエピソードが物語っていると思います。解散前くらいから目を疑うような印税が振り込まれるようになったそうですが、お金の使い方が分からなかったみたいで、初めて値札のない寿司屋に30万もって食べに行き、これ以上食べて足りなくなったらどうしよう・・と怖くなって恐る恐る勘定したら2万円ちょっとだったという逸話も楽しかったです。
また有名な話ですがBOOWY時代にギャラが払えなくて積めるだけ野菜をもらったという話、それ以外にもアルバイト時代のブルーマウンテン事件、印税で初めてポルシェを買ったときの笑い話など、思わず笑ってしまう内容も多かったです。あと布袋氏の数々のヤバい武勇伝?も包み隠さず書かれており、ある意味クレイジーですが実際ミュージシャンはそんな感じの人多かったなーって今更ながらに思うのでした。私も若かりし頃はクレイジーでしたから(笑)。もちろん布袋氏には到底及びませんが(笑)。

しかしGUITARHYTHM以降、頂点に君臨し続けていて裕福な生活を送っていたと考えていたのですが、GUITARHYTHM FOREVER後にロンドンの事務所閉鎖に伴う負債返済で財産どころか借金まで背負うことになっていたとは思いもしませんでした。しかしゼロからのスタートを何度も経験している布袋氏はそこからも更に諦めずに夢に向かって突き進んだ結果、今の姿があるのでしょう。世界的にも成功した人たちに共通していると思うのですが、「あきらめない」「絶対成し遂げる」という強い意志を持った人たちは、やはり夢に向かって努力し、そして夢を現実にしているんだと改めて強く感じました。

彼のファンなら是非読んで頂きたい内容でした。