GT Academy

海外では何時も面白い試みを行いますよね・・。少し前(現在進行中?)も海外でTA大会(GT5 Prologue UK Champion 2008)が行われていてますし、GT4時代のルマン24時間耐久の会場(サルテサーキット内)でも欧州TA大会決勝が行われていて、その時は優勝商品は350Z(実車)でしたしね!。しかも免許持ってない人が優勝だったみたいです(笑)。今回のGTアカデミーも最終2名には24時間耐久レース参戦権ですからね・・。それに引き換え、同時期に日本で行われていたGTTAの優勝商品は・・・・。日本は景品法だかで上限がかなり低く抑えられていると以前某お方(笑)から聞きましたので仕方が無い事だとは思いますが、現状イベントそのものも何もありませんからね;;。盛り上がりに欠けるのは仕方ない事ですが、まあGT5本編まで取っておくという事なのかもしれませんね。

さて、今回このGTアカデミーというのは、ヨーロッパ10ヶ国でTAを行い、国別上位20名で決勝、その中から残った3名(10ヶ国トータル30名)をシルバーストーンサーキットでR35GT-Rでの実車テスト等を含めた最終選考を行い、残った2名が4ヶ月のトレーニングプログラムを受講した後、2009年1月に開催されるドバイ24時間レースにフェアレディ350Zで参戦するという壮大なプログラムです。若い方ならこの期間に全てを捧げて走りまくっても良いんじゃないか?というくらいの内容ですよね(笑)。それにしても遂にこのような事が現実になるんだなって改めて思います。

以下の記事で詳細が読めますが、

ニュル24時間レースで「GTアカデミー」詳細を発表
http://www.gran-turismo.com/jp/news/d2218.html

※「GTアカデミー」はヨーロッパ10カ国で開催されるイベントです。
 日本在住の方はご応募いただくことはできませんのでご了承ください。

この注釈が悲しいですよね;;。GT4時代に感じたことですが、日本国内のトップクラスの方々って、ほぼ世界トップクラスといっても良いくらいの速さを備えた人ばかりでした。勝てる気が全くしませんでしたから・・。そういう方々にチャンス(本人が望んでいるかは別問題ですが)を与えてあげて欲しいなーって思うのは私だけじゃないと思います。

こういうゲームの類が上手でも、実際の運転には役に立たないっていう声をよく聞きますが、ある意味正解・ある意味違うと思います。
実車ならではの部分(独特のブレーキング感覚やシフトチェンジ技術、速度の恐怖心、体力的な問題等)だけはどうしても実体験しながら養うしかありません。この部分だけは上記意見が正解だと思います。
しかし、ゲームで速く走らせる事は立派な訓練になると個人的に思っています。車を速く走らせる為の重要なポイントって、結局は1周でどれだけアクセルが踏めているかじゃないかと思うんですよね。そのためにはコーナー立ち上がりで早く踏みたい、けどラインが悪いと早く踏めない、アンダーが出ると早く踏めない、みたいに繋がっていきますので、早く踏む為に何をすればいいのかって答えが自然と頭に浮かんできますよね。

コース熟知にも勿論良いとおもいますが、ゲームに出てくるようなコースを走る機会なんてそうそうありませんし、一生走る事の無い場所ばかりじゃないでしょうか(笑)。そう考えると、ゲームに絶対出てこないようなローカルなコースを実車で初めて走る時に、「コースを攻略するための思考・アイデア」を直ぐ出せるかどうか、ここがヴァーチャルで鍛えた人とそうでない人とで大きく差が出るんじゃないかと思うんですよね。それが順応能力の高さというものに変わっていくんじゃないかと。

ゲームでトップクラスに位置している方々って、この辺りの能力が飛びぬけていると思ってます。そういう方々がGT Academyのような訓練を行ってリアルレースに参加したらどれくらいのポテンシャルを発揮するか、本当に見てみたいものです。勿論、前述通り技術的・心理的な問題もありますが、それらも素晴らしい順応能力で克服し、ビックリするようなタイムを叩き出してくれそうな予感すらします。

私もよく友人から「ゲームでどれだけ走っても、実際の運転には役に立たないだろ?」って言われたりするのですが(笑)、ゲームで養われた経験が生きてると実感する事が多々あります。以前初めて軽耐久レースに参加したときですが、初めて走るコース・初めて乗る車で、既に経験済のチームメンバーの方々のタイムより遥かに速いタイムを「直ぐに出せた」というのも実感した部分です。それもやはり、コースを数周して「どこでタイムを稼ぐか」「ライン取りをどうするか」「コーナーの限界点はどの辺りか」「どうやったらこのコーナーの立ち上がりを良く出来るか」、そういう部分がゲームをやっている時のように頭に描かれていくんですよね・・。で、自分の考えた通りに走ってみると、タイムがどんどん短縮されていくという経験がありました。
ただゲームと違うのは、判断材料は同じチームメンバー間のタイム差だけなんですよね。チームメンバーの方々が中くらいの速さ(失礼)で、私が中の上くらいの速さでしかない可能性もあるわけですし、タイムはあくまでも参考程度でしかないと思ってます。自分の出しているタイムが、乗っている車のポテンシャルを最大限引き出しているのかどうか、常に上位を走られている速い方と同じ土俵でどれくらいタイム差があるのかどうか。コレが一番重要なのですが、そこが分からないんですよね・・。
ゲームなら間違いなく同じ性能の車に乗る訳ですから、差が出ればそれは腕の差という事になる訳ですが、実車ではそういうのがなかなか分からないというのが個人的に辛いところです(笑)。

ちょっと話が長くなりましたが(笑)、こういう試みはこれからもどんどんやってもらいたいと思いますね。妻子持ちの社会人には参加自体とても無理ですが;;、若くて時間に余裕があるバカっ速な方には是非腕試ししてもらいたいなって思う企画です。日本で是非やってもらいたい企画ですよね。もし私が大学生とかでしたら留年覚悟でやりますけどね(笑)。

ちなみに最終ゴール地点のドバイ24時間レースですが、コース自体はフルコースとインターナショナルコースの2種類をレイアウト変更で対応できるようになっています。ここもGTR2では結構走ったことのあるコースです。かなり長いストレート2本があり、それらを高速コーナーやテクニカル区間で配置されたなかなか走りがいのある好きなコースです。
でも実車で走ると結構怖そうな気がします・・。特にバックストレート後のヘアピンのアプローチとかミスったら死ぬ思いするかも;;。しかし、これでGT5本編に収録は確実かな?(笑)。

 

GT Academy” に対して12件のコメントがあります。

  1. みなみ風 より:

    こんにちは、大学のPCから久しぶりにコメントさせていただきます(笑
    日本で、もしこのようなイベントが開催されれば私も間違いなく留年覚悟でアタックしますねw(海外でも夏休みや冬休みの期間で、英語が通じる地域なら親を説得して旅立ってしまうかもしれませんが^^:)
     ゲームは実車で役にたたないというセリフはよく聞きますが、私の場合に限って言えばGTでの経験は確実に実車に生きています。丁度私くらいの世代から、運転が実車→GTではなく、まずGTで練習→実車になるんですよね。ちなみに私のスペックを晒すと18歳まで一切の実車およびカート活動なし、19歳からレンタルカート&実車(この辺は法律がごにょごにょという感じなので詳しく書けませんが^^;)です。
    ではおもに役に立った点を箇条書きで。
    ・レコードラインの考え方、タイムの詰めどころが自然とわかる(なんといってもここが一番大きいですね)
    ・素人にしてはペダルワークが丁寧にできているらしい(友人談)
    ・リアが出ても自然にカウンターが当たる、その際ビビってアクセルを戻さず、だいたいの挙動が予測できる。
    ・速い車が後ろから来ても焦らず譲れる(笑 でも意外と重要;
    以上の感想はすべて私が初めてレンタルカートに乗った時の感想です。
     確かに初見ではGTと動きが全然違って(特に実車は)戸惑う部分や、速度の恐怖心もありますが、慣れてくれば「お、ここはGTと一緒だ」とか「こうすればこうなるだろう」といった感覚も芽生えてきます。今回は長くなる&言葉で表現するのは難しいので書くのは控えますが;SYORIさんも軽耐久で同じような感覚になったことがあるのではないでしょうか?
    ちなみに肝心の「速さ」についてですが、金もないですし、月に1回、20周程度(常連さんは毎週50周以上は走ってると思います)の活動でしたが、GTでの経験を生かし、毎回自分なりに反省点をチェックし、書き出し、シミュレートし、次回の活動で改善できるようかなり努力はした結果、最終的に1年以内で、実活動日にして10日以内(ここ重要ですw)に同じ体重のトップから1秒落ちまでいきました。(現在は貯金のため活動休止中です^^;)
     GTでの経験の恩恵はやはり絶対的なタイムではなく上達の速さにあるようです。とりあえず金があって余裕でモータースポーツできる環境にある方は別ですが、年齢的に免許が取れない時期等、なんとかしたかったらGTに頼るのも悪くないんじゃないかなぁと思います。もちろんただ漠然とGTやってるだけじゃあうまくはならないと思いますが。。。(ドラテクの指南書を読んではGTで試してみたり、よくやりました、敢えて不安定な挙動の車に乗って参戦するのもいいですよねー)現在はブースト等で練習がしにくい状態です;
    (-△-;)気づいたらかなり長文になってしまいましたorzしかも何が言いたいのかよくわからない文章にorz滅多に長文コメントなんかしないんですがSYORIさんの熱に反応してしまいました;
    他にも言いたいことはいろいろあるんですが、今回はこのあたりで失礼します;申し訳ありませんでしたorz

  2. 山科86 より:

    こんにちは。
    ご無沙汰してます。
    海外では面白いイベントやってますね。
    日本でも開催されれば、自分の場合も年齢的な問題で(笑)、参加するかどうかは疑問です…(オヤジパワー全開で走りまくるかもしれませんが)。
    昔は、先ず(山なんかで)実車で走る危険性と緊張感を経験して、それでもクルマを速く走らせるのが好きになっていく、という過程でした。
    それが今では、リアルなゲームから入って…、って人が結構多いのが少々気にはなりますけどね(苦笑)。

  3. tako_324 より:

    どうもです。
    TA大会すごいですね。日本でもやってくれると嬉しいですね。
    GTが実車に役に立つかどうかですが、自分は高2でまだ実車を運転したことがないのでよくわかりませんw 運転できるようになったら試してみたいと思います。でも多分GTでの経験は実車で生きてくると思います。それを信じて頑張ります(笑)少し実車活動もしてみたいし、カートも乗ってみたいな~。
    Minamiさんの長文すごいw

  4. takuya より:

    実車のイコールコンディションっていうのは中々ないでしょうね・・・
    GT5Pもこれで上手い具合にいいレーサーが排出されれば
    株もまたあがるでしょう。

  5. KurolegaEJ204 より:

    こんばんは。先日は当方のブログをリンクしてくださり、ありがとうございます。海外ではそんなことを真剣にやってるんですね。これでは日本人も負けていられませんね^^
    しかし、こういうイベントを、もっと国内でやってほしいものです。賞品はクルマまでとは言いませんから、せめてタイヤ一式でも…(笑)

  6. SYORI より:

    >みなみ風さん
    どうもです。やっぱりみなみさんもそう思いますか(笑)。私も学生とかフリーターとかの身分なら、間違いなく全てを注いでいたと思います(笑)。勿論最後まで残れる保証はありませんし、むしろ難しいと思いますが、僅かな可能性にかけてでもやってみたいと思わせるような内容ですからね・・。
    さて細かく書いて頂いた点ですが、ほぼ私が感じる事と同じです。私も実車レースでそういう風に思うことが間違いなくありました。ラインの組み立てもそうですし、ちょっと笑ったのが速い車が来ても譲りどころがバッチリというところでしょうか。凄く経験ありですそれ(笑)。
    特に最後にまとめて頂いた「絶対的なタイムではなく上達の速さ」という部分はかなり同感です。あと仰るように、常に考えるっていうのはすごく大事だと思いますね。リアルではセクタータイムとかが分かるような走行の機会なんて殆どありませんから、どうしても1周でのタイム比較しかできない訳です。そうなるとどこでタイムを詰めたら良いのか考える範囲が大きいんですよね。しかしGTを初めとするゲームならセクタータイムはおろか自身のゴーストまで表示させられるので、事細かく色んな事がピンポイントで試せる訳で、コレが非常に有効じゃないかと思ってます。
    長文全然OKですよ。言いたいことも十分理解できますしどんどん反応してくださって結構です(笑)。

  7. SYORI より:

    >山科86さん
    どうもです。やっぱりオッサンな年齢層の多くはそういう部分の問題がありますよね(笑)。第一難関の上位20名は何とかクリアできるかもしれませんが、その後の国別上位3名に残るのが相当厳しそうな気がしますね・・。でもそれをクリアすればR35GT-Rでシルバーストーンが走れるとなれば気合入りそうですが、現実問題イギリスなんて行けませんし・・。会社休ませてくれるようなマトモなところなら良かったんですが(笑)。
    以前もこのような話題をこちらで書きましたが、その時も山科86さんは過程のことを仰ってましたねー。確かにみなみさんの書き込みにあるように、時代的に順番が逆になってくる時期に差しかかってきているようです。なんせ初代GTが出て10年も経つわけですしね。ある意味、車の動きがある程度わかっている上で実車に移行すれば、何かあったとしてもダメージの度合いが低く済むかもしれませんし、悪いことばかりではないのかもしれませんね。

  8. SYORI より:

    >tako_324さん
    どうもです。 まだ学生さんでしたらそういった経験は当然ないでしょうから、わからないのも無理はありませんよ。でも、将来レンタルカートなり実車なりでサーキット等で全開走行してみる機会があれば、きっと同じような感覚が生まれると思いますよ。街乗り程度では一切感じる事は出来ませんけどね(笑)。
    今の高校生ってやっぱり車が興味対象なんですかねー。私の高校時代って車に興味を持ってる人ってある意味異端児でしたから(笑)。殆どがバイクでしたからねー。レーサーレプリカ全盛の時代というのもありましたが、私自身バイクに夢中でしたし。まあミニサーキットでタイムを削る事が楽しかったので、ある意味今と変わってませんけど(笑)。
    私が18歳で車の免許を取った時も、「雨が降ってもカッパも要らず、音楽が聴けて快適だろうな・・」っていう不純な理由でしたから(笑)。免許もお金掛かりますからね・・。当時は18万くらいでしたが、今では倍くらいになってるって話も聞きますし大変ですね。

  9. SYORI より:

    >takuyaさん
    どうもです。確かに実車でイコールコンディションを作るのは難しいですね。プロドライバーが教えてくれるような講習会のようなものに参加して、自分が走る限界アタックに対してプロが乗ってタイム差を見せてくれたり、ドライビング指南してくれるような機会がないと無理っぽいです。
    このGT Academyでも、恐らく4ヶ月間のトレーニングプログラムではそういった物凄い貴重な体験を積めると思われますから、レースを志す方には物凄く興味がある話でしょうねー。来年1月のレース本番までに公式サイトで色々な情報が出てくると思いますが、どんな人が残るのか・結果はどうだったか・ラップタイムは全体のどれくらいか等々、興味が尽きないですねー。

  10. SYORI より:

    >KurolegaEJ204さん
    どうもです。海外では何時も楽しそうなイベントが多いです。やはりマーケットの大きさも日本のような小さい島国とは違いますからね・・。アチラが優先というか、惹きつけるイベントが多いのも分からなくはないですけど。GTHDコンセプトでは日本魂で外人さんが上位に来たら必死に走っていたことがありましたが(笑)、最近はなかなかモチベーションが続かないです。歳だからかなぁ(笑)。
    そういえばGTTA(GT4)のシリーズ優勝賞品の中にタイヤ一式(アドバンネオバ)というのがありましたよ。でもシリーズ優勝されたC.1さんという方は、普段からR34GT-RにSタイヤを履いてるツワモノでしたので、このタイヤを貰っても・・・とかなり戸惑っておられました(笑)。

  11. takuya より:

    ところでToca race driver 3
    http://www.icholon.co.jp/ps2/toca3/
    はどうなんですか?
    2008年1月にでたやつだけど・・・
    論外?
    ダメージがあるみたいだけど・

  12. SYORI より:

    >takuyaさん
    どうもです。Toca3ですかー。すいません、全然知らなかったです(笑)。基本的にレースゲームはCS機ではGTシリーズしかプレイしていませんし、あまり範囲を広げると上手く走れなくなりそうなので、あえてプレイしないようにしている感じですね・・。
    気軽に楽しめる、という点ではGTが最適と思ってますし、ピリピリしたレースの雰囲気を楽しむにはGTR2という感じで住み分けをしている状況ですね。

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