メイド・イン・ジャパン

私は腹が立ってます(笑)。何がって五輪用水着問題ですよ。英スピード社が開発した素材で作った水着が素晴らしい性能を発揮して世界新を連発しているという危機感から、日本水泳連盟が国内メーカー3社に水着の改良を求めたというニュースは皆さんご存知だと思いますが、そのうち2社(アシックス・デサント)が、大阪にある中小企業である、複合特殊素材メーカー「山本化学工業」さんが以前から開発していた、スピード社よりも抵抗の少ない素材を使って水着を作ったというニュースが先月末ありました。
この時点までは「ある程度(理由は後述)」喜ばしい事でしたが、今日のニュースで180度変わりました。この2メーカーは、素材の使い方などの点で問題があるそうで、山本化学工業さんが意見・提案をしているそうなのですが、何故か受け入れてくれない。素材を全身に使った水着を試してほしいのに、どの選手が希望しているかの情報を教えてくれない、という事が起こってるそうです。
採用した2社に協力を申し出るも、デサントは「情報を開示する約束はしていない」と言ってきたらしく、アシックスに関しては「無回答」らしいですね・・・。これはほんと呆れるとしか言いようが無いです。

先月中旬頃に山本化学工業さんの特集をテレビでやってて見てたのですが、彼らは大阪で70名ほどの社員で営むホントの町工場と言う感じでしたが、ウェットスーツの世界ではシェア8割を超えるほどのトップメーカーのようです。競泳界では全くの無名とのことですが、日本の選手が海外製水着(スピード社)を着てトップを取るくらいなら、メイド・イン・ジャパンの水着でトップを取ってほしいと、国内3社(前述の2メーカー+ミズノ)に無償で素材提供等の技術授与をされたそうです。特にここの社長さんがアツい!。もうなんというか、インタビューの節々に「日本への情熱」が垣間見れて、物凄く好印象でした。その時はまだ採用前でしたのですが、きっと採用してくれると信じてます、といったコメントで締めくくられていたように記憶してます。

実は以前からこの話はあったそうなのですが、3社とも素材提供を断っていたようです。しかし今回この会社がメディアに大きく報道されたことから、3社とも使わざるをえない状況になったんでしょうね。で、先月末の発表となった訳ですが、その3社のうちミズノはその素材すら採用しない水着を発表。これだけでも・・・・と思いましたが、まあ2社は曲りなりにも採用(全体の30%くらいしか使われてないそうです)したものの、そこからの進展が一切無いようで、挙句の果てに会社から打診しても、先ほど書いた「情報を開示する約束はしていない」「無回答」という始末。

勿論、山本化学工業さんも無償で・・とはいっても知名度が飛躍的に上がるでしょうから、宣伝効果を狙っているのは当然あるでしょう。しかし折角日本の為にと骨を折って協力されている姿勢を国内大メーカーは、へんなプライドなのか、素直に受け入れようとはしないようですね。自社のプライドが他社製品の素材をヌケヌケと使うなんて許されないといったところでしょうか。
しかも山本化学工業さんは米ナイキ社からその素材提供のオファーが来ていたのに、それを断っているとの事。商売的には大きいけど、ライバルに塩を送るわけにはいかない、と泣かせるコメントを残されてます。これは北島康介選手のライバルとなるアメリカの選手がナイキ社と契約している事から、という理由のようです。

道具の進化にともなって、人間そのものの能力だけでは勝てなくなるのは競争としてどうか?という根本的な問題はありますが、こういった部分は抜本的な規制でも行わない限り無理でしょうし、現時点では水着の性能が勝負の優劣を決するだけに、メーカーも妙なプライドは捨てて何でもやらなければダメでしょう。自動車レースの世界でも顕著ですからね。車の性能が悪ければ、どんな才能を持ったドライバーでも勝てないのと一緒です。そこに現れた救世主的な企業が、日本の力を世界に見せてやりましょう!と立ち上がってくれてるのに、くだらないプライドを捨てきれない国内企業3社のために、競技を行うアスリート自体が被害を被っているという状態です。

なんといいますか・・・・水泳に関してド素人な私でもこれだけ思いますからね。競技に携わってる選手はどんな心境なんでしょうか。その素材を100%使った水着を試してくれ!という山本化学工業さんの願いも届かず(無視)、要望や意見を送っても「ふざけた回答」か「無視」。
もうですね、こんな状態なら契約3社以外の水着を認めないという現在の規定も無くなるでしょう。マトモなのを作れないんですから。なので日本競泳界の方々は全員スピード社の水着を着て頑張ればいいんじゃないでしょうか。そして山本化学工業さんは今からでもナイキ社とコンタクトを取って、素材提供をして日本メーカーをギャフンと言わせるような水着を作ってもらったらいいと思います。それでしっかり利益を出して海外選手が好成績を上げ、会社が潤っても、日本国民誰も文句を言わないと思いますよ。

こういうコンマ何秒を争う競技ですから、普段はモータースポーツな私でも思うところは同じだろうと、つい反応してしまうニュースでした。あー言いたい事言ってすっきりしました(笑)。

メイド・イン・ジャパン” に対して6件のコメントがあります。

  1. 甘め より:

    まさに我が意を得たり。ネットなので激しく同意(?)ってやつです。w
    島国だからなんでもいいから地位なりシェアなりを取ったら守りに入るという構図ですね。競技の事より選手の事よりまずはそこみたいな。しかもそこまでの過程は多少アレでも構わないみたいで、時には国ぐるみだったりして。
    某ドイツのメーカーが自発的に開発して標準装備としたエアーバッグ。初期のものは爆薬を使ってるからという理由で通○省が国内に入れる事を許さず、従ってそのMBの日本仕様には当初エアーバッグは装備されずに売られ、特許の問題がクリアになったとたんに国内某社が量産効果にモノを言わせて安価にてご提供いたしまっせ、となった話は有名ですよね。
    ただし今時はクルマの場合、経済環境的にこなれてるので、いいものは世界がマーケットみたいですね。国内のスプリングメーカーが開発したシートクッションを先ほどの国内メーカーが高いからと取り入れなかったけど、先ほどのドイツのメーカーが「こりゃあ高級車にはいいわ」と採用したり、ワーゲンのDSGも国内開発だと聞きます。その国産某社もF-1やってたり。
    要するにあれが悪いんですよ、スポーツ関係の昔選手だったような、おっさんがふんぞり返ってるような諸団体。なんとか連盟とかなんとか理事会とか。相撲にしろスキーにしろ。あの制度が良くない。競技の発展や選手の事より団体や自分のこと考えてそう。業界との癒着もありそうだし。ハッキリ言ってキモイ。ちょっと話がずれたかな。
    でも便乗して言いたい事を云って、僕もすっきりしました。あはは。

  2. A24 より:

    私も激しく同意です!!
    そのテレビ番組は見てませんでしたが、ネットで以前からこの話題は気になってました。
    もともと相手にしてもらえなかった大阪の中小企業がようやく認められ、日本の技術で世界をギャフンと言わせて欲しいと思ってた矢先にこの始末ですか。
    選手が夢に向かって水泳に生涯をささげて挑むオリンピックに、自分の思う性能の良い水着を着れないなんてどうかしてるよ。
    そこに協力してくれる熱い山本化学工業社長は素晴らしい。
    しかしその思いまで踏みにじる国内水着メーカーなんてクソや!!
    あ~腹立ってきた。。。

  3. SYORI より:

    >甘めさん
    どうも初めまして。激しく同意頂き嬉しく思います(笑)。
    島国根性丸出しと言いますか、悪い意味での保守的といいますか、色んな意味でのしがらみとかあるんでしょうね。今回の件も「以前断っているのに今更使えるか」という部分、「ウチの技術を使わず他社の技術を使うなんて許せない」とかいう、色んな圧力があるんでしょう。
    大メーカーが利益上げているのも、今やその殆どが海外需要ですからね。日本市場なんてこれだけ冷えてるんですし、海外にどんどん目が向けられるのも分からなくもないです。自動車メーカーも国内だけで見れば酷い状態ですし。そんななか、ナイキ社に断りを入れ日本のために・・と仰って下さった企業の気持ちを無視するような国内メーカーは何を考えてるのか、と言いたくなります。

  4. SYORI より:

    >A24さん
    毎度です。関西の企業だけにお互いやっぱり気になりますよね(笑)。
    今回の件は、3メーカーにとって大きなイメージダウンとなるのは必至でしょう。既に世論の声を色々見ていても、このメーカーに同情してる声は皆目ありません。それに引き換え山本化学工業さんの方と言えば、応援・声援の声しか見たことないです。
    日本代表クラスの試合では規定で3メーカー以外の水着を着ることが出来ない状況ですが、これが撤廃されれば選手も好きなように選ぶことが出来ますし、山本化学工業さんも独自に水着を製作して試用してもらうことも可能ですから、何とかそうなってほしいです。ただ一つ残念なのは、この3メーカー所属の選手ですよね。その選手は規定がどうなろうが、所属メーカーの水着以外を着ることに様々な問題が絡んできそうですから・・。

  5. りょ より:

    どうもです。
    北島選手が200平の世界記録を約1秒も更新したそうで。
    これはもう、着るなというのが無理な情勢ですね。
    しかし、ミズノもアシックスもデサントもカッコ悪いですねー。
    日本メーカーのことですから数年後にはスピード社を超える水着を作るかもしれませんが、
    今は明らかに「それじゃあ遅いんだよ!」というハナシなんですけどね。

  6. SYORI より:

    >りょさん
    どうもです。もう凄いほどに世界新の更新ラッシュですね。昨日ニュースでやってましたが、国内3社がオリンピック時の水着着用を自由に認めるらしいですね。スピード社のレーザーレーサーも開発に数年掛かったらしいですし、縫合箇所の技術が相当なものらしいので、5月に水連が国内メーカーに改良指示を出したところで、もうどうしようもないですから。将来的には出来るかもしれませんが、確かにオリンピックはもう数ヵ月後ですからね・・。
    まあ今回選手にとっては良い流れですが、結局3社のイメージは大きく下がっただけですね。

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