FANATEC CSL PEDALS 社外ダンパー装着

以前からGT7を走っていて感じているのは、とにかくアクセルとブレーキの繊細なコントロールが出来ないと良いタイムが出せないという事。年寄りだからなのか足首の繊細な動作が出来ないからかは分かりませんけど(笑)どうしても微妙なアクセル操作やブレーキ操作が出来ないんですよね。それでも以前に比べたら大分マシにはなってきたと思うんですが、国スポ鈴鹿を走っていて思ったのはアクセル9割踏みのような立ち上がりでの動作がどうしても出来ない。実際にはそれっぽく出来ていたりするんですけど、アクセルからの反発力が無い(軽い)為にその位置で維持するのが出来ないんです。出来ていても足首がプルプル震えて一定開度が安定しないというか(笑)。これは慣れなんだろうということで、スラストマスターT300RSを使っていた時もそうですし、昨年導入したFANATEC GT DD PRO付属のCSLペダルでも慣れようと頑張ってきましたが、どうも慣れの問題ではないのかも、と思い出してきまして。

ただこれは何時もの「自分の問題」を「機器の問題」にすり替えていると言えなくもないのですが(笑)、オフラインで走る機会の事を考えると出来ればデフォルト状態で慣れる方が良いんですけど、一度試してみたくなったのでアクセルとブレーキに関してダンパーのようなものを取り付けてみようと考えます。要はアクセルに関しては「軽すぎる」ために一定開度での安定性が悪いという事であれば、単純にペダル踏力を強くすれば一定開度の操作が安定するんじゃね?という単純な想像(笑)。そしてブレーキに関しては今のままでも十分ではあるのですが一回付けてみてダメなら外せば良いのですから一緒に変更して感覚がどうなるのかを見てみよう、ということでアクセル用とブレーキ用を同時に導入してみることにしてみます。

純正では当然発売されていませんので社外品となるのですが、AliExpressで結構安価なものが大量に販売されています。似たようなものが色んな販売店から発売されているのでよく分からんかったのですが、とりあえず一番注文数が多いところで購入してみることに。

Simracing 油圧ダンピング FANATEC DD プロ CSLペダル Throttle damping
Simracing 油圧ダンピング FANATEC DD プロ CSLペダル Brake damping

アクセル用・ブレーキ用とも2000円を切る価格で、クーポン等を使用して送料込み計5000円しなかったくらいの価格でした。1週間ちょいで手元に届きました。袋の中にこのような感じで入ってました。分かりやすいですね(笑)

中身をチェックしてみます。
特に欠品している部品などは無さそうな感じです。取付方法などの説明が書かれた紙などは一切入っておらず現品のみの状態です。まあ写真見ればどこに何を使って取り付けするのかは分かるでしょうから問題無しですが、説明が無いと分からない!という方のためにこちらの記事で詳しく解説しておこうと思います。左がブレーキ用、右がアクセル用となります。ダンパー部分は見た感じ違いが分かりませんが手で押し込むと硬さが明らかに違います。いうまでもなくアクセル用よりもブレーキ用の方が明らかに重いです。というか、商品名には油圧ダンピングと書かれていますが本当に油圧ダンパーなんですかね?踏むときも戻る時も油圧ダンパーのような抵抗感をあまり感じないんですけども(笑)。何となくダンパーみたいな見た目の単なる筒のような気がしますが。この価格ですからね。

まずはアクセル用。
ダンパー本体とCSLペダルへ取り付ける為のブラケット・固定部材一式、予備?のスプリングと六角レンチが同梱されていました。スプリングは予備なのか硬さが違うセッティング用なのかどちらなんでしょうね。

次にブレーキ用。
こちらもアクセル用と同じくダンパー本体とブラケット一式、予備スプリングが入っていますが、ダンパー本体に組み込まれているゴムブッシュのようなものの予備も1つ入っています。これも予備なのか設定変更用の硬さの違うブッシュなのかよく分かりません。よく見るとアクセル用よりスプリングのバネ径もちょっと太いように見えますね。

それでは早速取り付けです。
コックピットのペダルベースを丸ごと外してベースごとペダルを取り出しました。ダンパー部分は丁度ペダル本体裏側に固定する形ですのでベースからペダルを外さなくてもこの状態でも取り付けできそうです。

まずはブラケット取り付けから。
写真を見る限り、ダンパーの固定部分は少し穴径を大きくしているベース左上の箇所を使うようなので、この部分が上に来るような向きでブラケットを固定します。固定用ネジはペダルフレームの大きく穴の開いた位置に2個のボルトで固定するのですが、写真のように大きさの違うワッシャーを上手く使い分けて固定するようでした。

左右のブラケットを計4本のボルトで固定しますが、ここでは本締めせず仮固定のままにしておきます。後からダンパー本体を固定する際、ここが本締めだと固定が難しいのとダンパーが垂直に固定出来ない場合があったためです。にしてもこの部分はタップが切ってあるブラケットではないため、写真のように六角ボルトを裏側から7mmのナットで固定するという形になっていますが、この仕様は本締めが本当にやりにくい。7mmのソケットレンチは底が近すぎて使えないし、メガネレンチもダンパー固定後だと裏側に入れるのが難しい。小さいスパナかで固定しながら本締めするしか方法が無さそうです。私は面倒くさかったのでペンチでナットを掴みながら六角ボルトを固定しましたが。あまり思いっきり締めすぎるとワッシャーが変形しますので気を付けてください(私はなりましたw)。

ブラケットが固定出来たら今度はダンパー本体をペダルに固定します。
ペダルプレート裏側のこの位置の穴に入れるように固定していきますが、金属同士が接触・回転するような感じになっていますので、組み込む際にはグリスを付けながら組む方が良いかと思います。後から異音の原因となる可能性が大きいですので。

仮止め段階ですが、こういう感じでペダル本体上部に固定されるように組む感じとなります。それなりに精度良く作られてる感じでした。

ダンパー下側部分。設置したブラケットにこのように固定します。こちらはダンパー軸の部分に樹脂製のワッシャーが入っている形となりますが、この部分も含め可動域全てにグリスアップしておいた方が良いと思います。

これでアクセル側の取り付けは完了です。見た目は抜群に良くなります(笑)

参考までに動作しているところの簡単な動画を撮ってみました。手で動かす限り、純正状態より明らかに重くなってます。そしてオレンジ色のブッシュは飾りかと思ってましたが(笑)微妙に潰れていますのでこれも少しは効果があるような動きをしていますね。入念にグリスアップしておいたので現状気になる異音などは聞こえてきません。

今回使ったグリスはKUREのグリースメイト。モリブデン系グリスの方が良いかもしれませんが、こちらはスプレー式であることと粘度が高いので組みながら使うには最適かなと思って使用しています。

ブレーキ側も同じように取り付けしていきます。手順としてはアクセル側と全く同じです。

ということで完成。見た目はめっちゃカッコよくなりました(笑)

とりあえずコックピットに戻してみて踏んでみますが、めちゃくちゃ重くなるかな?と思ってましたがそうでもなく案外普通に使えそうです。アクセル側は程よい重さですが、2つのバネが順次縮んでいくような構造なので、開度0%から100%まで一定のトルクで踏みこめるという感じよりは、ある段階(60~70%くらい?)で踏力の変化が感じられるのでこの部分は少し慣れが必要になるかもしれません。まあ気にならないレベルといえばレベルではありますが。

ブレーキ側も手で押すときはめちゃくちゃ重くなっていましたが、左足で踏む感じではそこまでむちゃくちゃ重くなったという感じではなく全然コントロールできそうなレベルの重さです。あとオレンジ色のブッシュ部分はもっと潰れるような感じでロードセルペダルのように最後に思い切りゴムを押しつぶすような感覚まで踏む必要が出てくるのかと想像していましたが、そういう感触は殆どなく、単にブレーキを踏む力が更に必要になったという単純な感じでしょうか。

実際この状態でGT7を走らせてみます。一番求めていたアクセル90%くらいでの開度安定という部分は、やり易そうではあるんですがちょっとペダル自体の今の感覚の慣れは必要かな?という感じです。ただ全体的に重くなったので今までのように軽く踏んでるつもりでもガンと踏み込んでしまうような感覚はなくなり、ある程度のコントロールはしやすくなったような感じはあります。意図する以上に踏み過ぎなくなったというか。この辺りは慣れてきたら面白いかもしれません。

ブレーキに関しても同様で、ノーマルに比べ大分重くなりますが慣れてくれば微妙な操作がしやすくなりそうな予感はあります。まだ予感ですけど(笑)。元々ブレーキタッチに関してはそれほど不満を感じてはいなかったので、この重くなった状態で何らかの改善がみられるか、それとも操作悪化するかでどうするかを考えようかと思いますが、最初の感覚を信じるとすればこのまま慣れていけば良い感じに操作できるようになるのではないかなと。

GT7のラップタイムチャレンジもちょっと走ってみたところ今の仕様で自己ベストタイム(といってもそれほど走り込んでいませんが)をすんなり更新出来たので、少なくとも状況悪化という感じでは無いと思います。ペダルの感触や好みはホント人それぞれでしょうから何とも言えませんが、個人的に現時点ではアクセルは重くしたのは正解・案外悪くないという印象で、ブレーキは良さそうではあるけど現状様子見と言った感じでしょうか。

安価なものであることと、ペダル本体は無加工ですので外して綺麗に元に戻せるというのは大きいです。ペダルフィールに不満がある方は一度試してみるのも良いかもしれません!

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