ブラウンGP

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本当に急転直下の展開ですね。チーム体制が発表されたと思ったら翌日にいきなりBGP001と命名されたマシンがシェイクダウンですからね(笑)。マシンは未だシェイクダウンの段階なので、今後信頼性の問題を潰していかないといけませんが、ある程度間に合わせ的な感じという印象は受けず、しっかり作りこまれたマシンのような感じを受けました。特にサイドポンツーンの形状が特徴的な感じですよね。カラーリングは殆ど真っ白ですが、ブラウンGPのコーポレートカラーとなる?黄色に黒のストライプが入ったマシンになっており、トランスポーターもそのラインが描かれていました。なので、チームの譲渡という部分においては、結構前から着実に動いていたような印象すら受けますね。
チームはシルバーストーンでシェイクダウンの後、すぐさま週明けのバルセロナでのシーズン前最後の合同テストに向け出発したという慌しさですが、シーズン中のテストが禁止されている現状、このテストは絶対にやらなければいけないでしょうし、ある程度の初期トラブルを洗い出す事に重点を置くしかないでしょうね。とにかくこれだけレギュレーションが変わったシーズンですから、信頼性という部分がシーズン序盤では重要になってくると思います。その中で生き残って上位に進出していくという流れを作らないと厳しいと思われます。
ただ旧ホンダレーシングに関しては、今宮氏のコラムにもあるように、ニック・フライが自身のチームを持つ為にわざとチームを低迷させたという噂がヨーロッパではまことしやかに囁かれていたようです・・。もしそれが事実なら今シーズンは本来の力を出して化ける可能性もあるかもしれませんね(笑)。フライにとって誤算だったのは、買収する為の資金を早い段階で調達できなかった事でしょう。結局ブラウンにチームが譲渡(買収ではなく)されたとあって、ニック・フライの将来は不透明になった雰囲気です。最後のホンダの抵抗だったのかもですね(後ほど後述)。



ブラウンGP公式サイト(http://www.brawngp.com/)より














色々なサイトを見ていると興味深い事実が出てきてます。まず「けんさわ」さんのブログを見ると、チームリリース内にスポンサー一覧が書かれているようですが、金銭を伴うスポンサーはまだ1社のみ(ブリヂストン)という事みたいです。過去様々なスポンサーが噂になりましたが、やはり単なる噂だったみたいですね。後は技術サプライヤーが数社記載されているみたいですが、PerkinElmer、ALPINESTARS、CIBER、CYTEC、ENDLESS、IBM、LAVERSTOKE PARK、STLという企業のようです。この「ENDLESS」っていうのが気になるのですが、BAR時代にブレーキフルードを提供していたはずですが、その契約がずっと続いてたんでしょうかねー。何はともあれこういった日本に馴染みの深い企業が参加しているのは喜ばしい事ではありますが。

それと今回のチーム譲渡についてですが、正式リリースにはMBO(マネジメント・バイアウト=経営陣による株式買収)ではないという事のようです。散々MBOについて取り沙汰されていましたが、最終局面でロス・ブラウンに「譲渡」されたという事は、いわゆるCEOニック・フライを排除する為の手段だったように思えてなりませんね。よっぽどこの人間は悪玉だったのかもしれません(笑)。
F1通信さんでも興味深い記事が出ていましたが、ホンダはチームをロス・ブラウンに売却(恐らく1ポンド)し、固定資産と12か月分の賃金、チーム負債肩代わり等含め総額200億円程(固定資産100億+現金100億?)を譲渡したということみたいです。これはホンダにしてみれば、チーム解散に掛かるコスト100億程度との事でその方が安くつくのですが、700人いる従業員の解雇手当等を考えると、最終的には200億円以上の損失になる可能性があったのでしょう。それなら、チームを存続させる方が良いという判断になったのかもしれませんね。
勿論この金額でブラウンGPが1年やっていくのはとても少ない額だと思いますが、それでもTV収入の前払い等、色々な手助けがあって何とか今シーズン運営できるだけの資金を作ったみたいです。当然ドライバーの給与や従業員の賃金カット等、沢山の問題があるようですが、その辺りも含めてブラウンとホンダの間で突っ込んだ話し合いが行われて双方同意に至ったという訳でしょう。なんだか将来的にホンダが復活する為の繋がりを残しておくとかのニュアンスも含まれているのかもしれませんが。

でもこの判断は結果的に良かったんじゃないかと思います。結局MBOを行うとCEOであるフライの関与は決定的ですよね。流れを見ても、どう見てもフライ排除の為の流れにしか見えませんし。ただチーム発表の前日くらいにフライが会見でコメント(近いうちに発表がある旨)をしていましたが、結局チームに関与しているのか関与していないのかすらよく分かりません。かなり気になるんですけどね(笑)。
ただ、この辺りはホンダとブラウンの間で何らかの条項(フライのチーム関与はあるものの決定権は無いなど)が盛り込まれている可能性が高いと思います・・。

あとはこのドタバタ劇に翻弄されてしまったブルーノ・セナが気の毒ですね・・。結局ドライバーはバトンとバリチェロのコンビで継続ですし、勿論テストが出来ないシーズンという事で経験豊富な組み合わせにしたと言う事は理解できるのですが、去年末にホンダでテストし、F1入りを狙っていたもののホンダ撤退となり、状況を見守ってるうちにGP2のシートも埋まっていくところが無くなってしまったブルーノはホント災難だと思います。

デヴィッド・リチャーズが連れてきたフライがホンダに関与して数年、ホンダは1勝をあげたものの2004年を境に低迷の一途でしたが、この人間が居なかったらホンダの第三期はどうなってたんでしょうか。全然違った歴史が刻まれていたのかもしれないですよね・・。しかしホンダの第三期は本当に悲しい結末でしたね。