GDB-Eインプレッサ 購入までの道のり
購入動機(2005年4月中旬頃)
私の場合、前車であるオデッセイ(RA6)の2回目の車検が近づいてきていることもあったのだが全く乗り換えようという気持ちもなく、走行距離も5万キロちょい。目立つ傷も無ければ当然無事故だし修復もなし。とても綺麗に乗っていたので、とりあえず車検通してまだ2年は乗ろうかと漠然と考えていたに過ぎなかった。何故こんなことになってしまったのか!。
それはある日曜日の朝に始まる・・。寝ている時にチビが一枚の新聞広告を持って寝室にやってきて「お父さん、これ買おうってお母さん言ってるで」って(笑)。見ると日産のチラシでZの35周年記念車が載っていた。Zかー。そういや嫁もZは前からカッコいいって言ってたなー 、など思いながら目覚めてきた。嫁は「オデッセイのローンも終わったし買い替えやったらそんなにお金要らんやろ?」と言ってきた。確かにそうだなと思いながらも現実的にそんなスポーツカーなんか買ってしまってもいいものかと考えながらボーっとしていた。で当日は嫁が外出するようでチビと私だけだったので、一日どうやって時間つぶそうかなって考えていた。チビは私の影響でクルマ好きだったので、そうだ! その日産にZの試乗しにいこうと。チビにそのことを言うとめちゃくちゃ喜んで、「Z、Z、Z」と口ずさんでいた(笑)。そして昼から日産に出かけた。勿論買うつもりなど全くなく、試乗して自分も楽しみたかったのとチビにもスポーツカーの素晴らしさを体験させようと(笑)考えていたに過ぎないのであるが・・。
そして日産に着くなり、営業マンが駆け寄ってきて話しかけてきた。Zの事を話するとショールームまで案内され、そこで座っているとカタログ一式を持ってきた。商談するつもりは無かったのだが、まあいいかとコーヒーやアイスを貰いながら(笑)試乗のことを聞くと、「試乗車は無いんですよ。日程さえ合わせてもらえれば後日用意しますよ」とのこと。残念と思いながらも仕方がないなとカタログをパラパラめくっていた。すると営業マンが「奥さんはZ賛成しているんですか?」と聞いてきたので「そうですねぇ」と言った。すると「理解ある奥様ですねー」と言ってきたので、まあ確かにスポーツカーには理解があるなと思いつつウチには嫁用の軽自動車があると言うと「セカンドカーが無いと家族全員乗れませんからねー」と。まあそうだなと思いながら・・・・ん? 乗れないってどういうこと??。カタログをよくよく見てみると「後部座席が無い」(笑)。もしかして、と思い知ったかフリをして「2シーターしか無いので厳しいですもんねー」と言うと「そうですねーZ32の時は2by2があったんですけどねぇ」と返答が返ってきた(笑)。やはり・・・・。そう、この時までZ33が2シーターオンリーだったとは知らなかったのである;;。そそくさと理由をつけて日産を後にした(笑)。
チビはZに乗れないことに気分を害した様子はなかったが折角なのに可哀想なので、どうしようかと考えてて、そうだじゃあスバルに行ってみようと思った。インプレッサ(リンクはWRリミテッド2004)はチビも特に好きで2003年WRC仕様のオモチャのラジコンも持っているくらいなので(何故好きかは後述)、話してみると反応良好だったので早速近くのディーラーに向かうことにした。
まあけど、試乗車が無ければダメだしSTi仕様なんて試乗車なんかないだろうと勝手に思っていたのだが、ディーラー到着してその旨を告げると「ありますよー」とのこと(笑)。待つこと2~3分。用意されたのはシルバー色のGDB-E STi。MT車に乗るのなんて5年ぶりだと考えながら運転席に座りソロソロと走り出す。うん、低速トルクも悪くないし普通に街乗りする分には全然大丈夫だなーと思いながら普通に運転していると、営業マンが「4000rpmからは暴力的な加速ですよー」と言ってきた(笑)。「全開してもいいんですか?」と聞くと、OKみたいなので一回思い切り回転を引っ張ってみた。その時の加速感といったらもう言葉にできないくらい恐ろしさを感じるような加速だった。後ろで立っていたチビは強烈な加速でコケていたようだ(笑)。この強烈な動力性能に、しかもこれでノーマル車両だという部分に猛烈に惹かれていくのであった・・。
ショールームで商談を軽くして、家路に急いだのは夕方遅く。帰りのクルマの中ではチビが「インプレッサ怖い」と連呼していたが(笑)、頭の中では気になるクルマとして存在し始めていた・・。自宅に帰って嫁にインプレッサの試乗に話を軽ーくしたのだが、どうも私が欲しがっているのを察知していたかのようだった(笑)。
なぜWRCレプリカなのか
今から数年前、伊勢志摩の方に旅行に行ったとき、ちょうど夫婦岩を見るため駐車場に止まったとき後ろから強烈な存在感を示すWRC仕様のインプレッサ(GDB丸目)がやってきた。私はそのクルマの動向を伺いながらクルマの中から注目していた。駐車場に止まりドライバーが降りてきたが、それよりも周りの注目度が凄まじいことに気付く。中には写真をとっている家族連れもいたくらいだ(笑)。
いつかはこんな車に乗りたいなって感じたときであり、嫁にもその時の光景は強烈に印象に残っていたようだ。そしてWRCインプレッサのラジコンのオモチャを買ったりしているうちにチビのほうもWRC仕様のインプレッサが好きになってきたようで(笑)、CS放送でやっているWRC放送を見るたびにチビも喜んでいた。
そして昨年、毎年鈴鹿で行われているラリーフェスタ2004に出かけて、そこで目の当たりにする気合の入ったレプリカカーの数々。もう自分の中では次にクルマを買うときは絶対にこんなレプリカをしてやる!と嫁共々心に決めていたのである(笑)。
契約まで(2005年4月末頃)
欲しい!と思った試乗の日から実際購入するまでは10日くらいしかなかったように記憶している(笑)。勿論その間は私としてもスポーツカーに再度乗り換える事への家庭への配慮もあったし折角オデッセイのローンが終わってちょっとは家計も余裕が出来るかな?と思っていたのにまた振り出しに戻る辛さと(笑)色々あったのだが、結局は物欲に負けてしまった・・。
勿論家族の素晴らしき理解があったことも言うまでもない。普通の嫁なら、オデッセイから、いくら4枚ドアとは言え280psの6MTスポーツカーに乗り換えるわけですから、反対するはずである。快適性も乗り心地も明らかに前車より損なわれるわけだし、ましてや買ったら確実にWRCレプリカするから!と公言していたので(笑)まともな嫁なら即却下のはずであろう。しかし私の嫁は付き合いだした頃の私のシルビア(PS13)が相当気に入ってたらしく、足回りが硬い方がクルマ酔いしないという感じなので(実際オデでは車酔いを起こしたがシルビアではなかった)、派手なのは恥ずかしいがスポーツカーそのものの嫌悪感は無いというのが私にとって救いであった。
そうなれば後は交渉のみである。地元のディーラーから他府県のディーラーへと交渉の場を移動していき、最終的に値引き金額と営業マンの人柄などで契約に至った。勿論この頃はF型といわれるスプレッドウィングスグリル採用の新型インプレッサ(今では現行型になったが)が雑誌等でCGイラストとして賑わせており、デビュー間近なのは分かっていたのではあるが、どうも顔つきが気に入らなかったのとWRCレプリカをするなら、新型顔でデビューする2006年まで待たなければいけなかったこと(やるからには速攻やりたかったので、悠長に待っている場合ではなかったのである(笑))、そして性能がアップしたとしてもE型でも十分なモンスターと判断していたので、買うのは今しかない!というある意味焦りもあったのかもしれない。下取りはオデッセイを友人売りしたので無しではあるが、オプション値引き・ナビ取り付け・各種経費値引きなど含め最終60万値引きまで持っていくことが出来た。勿論新型車ならそこまで値引きさせる事は当分はありえないので、ある意味満足できた結果である。
クルマの購入が決まれば、あとは予め決めておいた予算内でレプリカ道に進むだけである。それでもエアロパーツなどのレプリカ費用などで恐ろしい金額になるので(車体購入と同時に考えるとマヒしてしまうが、冷静に考えたら恐ろしい・・(笑))計算していたより費用がかさむこととなる。その辺りは私物売却や、現時点の私にとって必要の無い高性能純正タイヤRE070を納車もまだの時期に新車状態で外して売却し、レプリカに忠実にピレリを購入という神をも恐れない行動(笑)。まあグリップレベルは間違いなくダウンしますが、峠やサーキットを走らないつもりなので耐久性の無いハイグリップタイヤを履く意味が無いことと、トヨタに無限シールを貼るようなこと(車体にピレリステッカーを貼ってるのに履いているタイヤはブリヂストン等)はしたくなかったので・・・。まあどうでもいいことなのですが(笑)。
なにはともあれ、後は納車を待つだけの状態となったのである。
納車まで(~2005年6月5日)
契約したのが4月末であったので、実質1ヶ月以上も掛かってしまった。まず第一にこの時点では在庫車だけとばかり思っていたのだが(営業マンも最初は在庫車のみと言っていたのだが・・)、契約した時点ではメーカーから見込み生産の最終生産車が作られているところだった模様。よってディーラーにクルマが届いたのが5月20日くらいと契約から約3週間も後だった。
まあ私にとっては生産後放置されている在庫車よりは生産上がりの出来立てホヤホヤのほうが良かったので、それは良しとした(笑)。あとはお決まりの某番号(笑)の希望ナンバープレート番号を取る抽選に何度も外れ、これで登録が遅くなったということもあった。その間、注文していたWRCレプリカステッカーや頼んでいた各種小物などが続々届き、部屋で眺めるだけの毎日を送っていた(笑)。
そして、ディーラーより5/末~6月頭には納車可能と連絡を貰ったが、私の仕事の関係上夜になってしまうようだ。夜だと細かい点が見えないし、家に来るまで飛び虫の死骸で気持ち悪い状況になってるかもしれないし運の悪い事にちょうどその時期に雨の予報も出ていた・・。イメージ的に雨降りの夜にクルマを持ってきて、ドロだらけで綺麗さを実感できず、しかも濡れるので営業マン・私共々焦りながら説明を聞くというのもイヤだなぁって思い(笑)、早く欲しい気持ちを抑えてその週末の日曜日午前中に納車をお願いした。そして、当日の朝。考えていた通り快晴。チビと待ちきれずに約束の時間の30分前から外で待っていた。そして向こうからWRブルーのインプレッサがやってくるのを見た瞬間、ついにこの時がやってきたと実感した!