2006年 F1 第7戦 モナコGP

今回の決勝は久しぶりに面白い内容でした。勿論モナコはオーバーテイクポイントが皆無と言っていいくらいありませんので、戦略的な部分とアクシデントがあるときに限られると思いましたが、上位陣のトラブルやSCでの順位変動、渋滞につかまって速いマシンも下位に沈んだ状況など、見所沢山で最後まで睡魔に襲われる事なく見続けました(笑)。


しかし今週末では大きな出来事がありましたね。予選での前代未聞のPP取り消しとなったミハエル。予選を生中継で見ていましたが私もこれはヤバいんじゃないの?と思いましたし、川井ちゃんも後から揉める事になりそうだと言ってましたが、まさかPP取り消しになるとは思いませんでしたね・・。予選後7時間にも及ぶ協議の結果との事ですが、こういうのは真相を知るのは本人だけと言う部分があるでしょうし、個人的には確証がないグレーな状況をクロに変えた今回の決定はかなり異例(色々な意味で)な決定だなって思いますが・・。
協議ではミハエルのテレメトリーデータも提出させられたようですが、情報ではセクター2時点では最速ラップより遅かった(ミスしていた)のに、何故ラスカスでミスをするような攻めの走りを?ということみたいです。また問題のストップしたラスカスコーナーでの進入速度等についても、本人は限界を攻めてミスしたと言っていたようですが、テレメトリー上ではその前の周と進入速度は変わってなかったそうです。だから協議では、あの周はセクター2時点で最速ラップより遅かったのにラスカスで限界を超える走りをするとは考えられない、しかもラスカスでは前周と進入速度も変わらないのに「あの時だけ」ミスをするとは考えにくい、すなわち故意にあの場所でマシンを止めたとしか考えようがない・・という結論になったようですね。

ミハエル本人は何を思っているんでしょうね。本人のみ真実を知る結果となりましたが・・。

さて今回はアロンソ以外に表彰台に立てる可能性があるドライバーが沢山いましたが、完走台数は多いもののかなりサバイバルレースを様相を呈していました。可哀想だったのはやはりウィリアムズのウェバーでしょう。自身2度目の表彰台を目の前にしてのリタイアは、その悔しさにステアリングを思い切り放り投げてしまった事からもわかります。あれはちゃんと着けてマシンを離れなければペナルティがあったように記憶しているのですが・・。

それにしても今回のウィリアムズマシンはBSとの組み合わせでかなり最強に近いパッケージングだったかもしれませんね。それだけにニコも渋滞につかまった挙句スロットルトラブルでクラッシュはホント勿体無かったと思います。

またトヨタのトゥルーリも今シーズンノーポイントだっただけに、表彰台のチャンスを逃したのは惜しいですね・・。勿論キミもマシントラブルで止まったのは残念だと思います。CSでも言ってましたがやはりクーリングの問題が多かったのかもしれません。渋滞でフレッシュエアもなかなか取り込めませんし、低速ギアが多いコースなので車速のわりにエンジン負荷は大きいので冷却に結構難があったマシンが多かったのかもしれません。

クルサードは2年半ぶりの表彰台だったという事で久しぶりに顔をゆっくりみれましたね。大分老けた気がしましたが(笑)、本人にとって今回の表彰台は大きかったでしょう。来年はあのニューウェイが完全設計するマシンをどうしても乗りたいでしょうし、チームに向けての大きなアピールになったことでしょう。

さてSAF1は今回良い走りを見せていましたが、琢磨はリタイアで終わりました。モンタニーは何とか完走を果たし自身初のF1完走となりました。フランス圏のモナコで完走できたのは本人にとっても嬉しい出来事だったでしょう。MF1をひたすら押さえ込んでましたからね(笑)。

しかしSAF1もかなり競争力が出てきたように思えますし(あくまで開幕戦から考えて。他のチームとは明らかな差がありますが)、フランスで出てくるSA06は3秒速くなると亜久里代表が言ってますので期待したいですね。まあ3秒速くなると、ルノー・フェラーリの次くらいに速くなってしまいますので(笑)まあそれはあくまで希望値であると思っておきましょう。

2006年 F1 第7戦 モナコGP” に対して2件のコメントがあります。

  1. ランドル より:

    こんにちわ♪更新お疲れ様です。
    決勝から1週間近く経つと、かなりGPのことを忘れてしまう私ですが・・・モナコGP、想像以上のオーバーテイクなどがあり面白かったですね!それにしてもウィリアムズは速かったですね!今回だけが、異様に速かったのかは次のイギリスGPでハッキリとするので、楽しみですね。
    それにしてもマクラーレンの車は、本当によく壊れますね・・・しかも、優勝や上位で走っている時に限ってよく壊れますよね(しかも、ライコネンのマシンが・・・)タラレバの話しになってしまいますが、去年もこれでライコネンがチャンピオンを逃していますし、この辺りを改善しないと、ルノーやフェラーリにはちょっと勝てそうにありませんね・・・。
    そしてトヨタのBスペックがモナコから投入することもあって、もの凄く期待していた私ですがフリー走行時にはたいして速くなかったので、あぁ・・・またか・・・と思ってしまいましたが、予選でトゥルーリが速いタイムを出したのでこれは!?と決勝に期待をはせて観ていましたが、表彰台目前にてのマシントラブルでリタイアに終わってしまい非常に残念なレースでした。次のイギリスGPでBスペックの進化が問われるので、ここでダメなら今年もダメなんでしょうね・・・
    余談ですが、クルサードはモナコでホテル経営をしています。GP開催中は一泊の料金が(部屋にもよりますが)100万円以上もするそうですが、今回モナコGPにてクルサードが表彰台に登ることができたので、ホテルの宿泊料金が割り引きとかになるんでしょうか?個人的に気になります・・・(くだらない話題でごめんなさい)

  2. SYORI より:

    >ランドルさん
    どうもありがとうございます。今回のモナコは確かに見所が多かったですね。仰るようにウィリアムズの速さが際立ちましたが、このコースは空力特性がそれほど重要なコースではありませんので(メカニカルグリップは重要ですが)、逆に空力的な弱点を隠す事ができます。イギリスではまた今まで通りのクローズドサーキットに戻りますので、ここではまた今までと同じような感じになってしまうでしょうね・・。
    ライコネンはホント不運な男ですね(笑)。信頼性に泣かされてシーズンを落とした事何度あることでしょうか。恐らくこういった要因が元でマクラーレン離脱を考えているんでしょうね。来年ライコネンはどのマシンに座っているのか楽しみではあります。
    トヨタはBスペックで成功した試しがないような・・。まあシーズン終盤に向けてはその方(中盤でのBスペ投入)が最終的な競争力アップが図れるのだと思いますけどね。トヨタも凄まじい巨額の開発費をかけているだけにそろそろ結果が欲しいところですね・・。
    モナコの宿泊費、そんなにするんですか!それにしても凄まじい金額ですね(笑)。ホテルの割引はどうでしょうね(笑)日曜日の午前中にチェックアウト→決勝観戦している方もいるでしょうから、そのようなサービスはないかもしれませんね。それにしてもレッドブルのオーナーさんは若いですねー。表彰台に乗ったということでモーターホームのプールに全裸で飛び込むという公約を果たしたそうですが(笑)、1973年生まれですから30代前半ですよ!

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