2008年 F1 第7戦 カナダGP

まずはクビサおめでとう。去年はあの悪夢のようなクラッシュでしたが、その一年後ここで初優勝を遂げるとは誰があの時予想したでしょうか・・。それにしても初優勝シーンは何時見ても良いものです。昨年はハミルトンの初優勝が見られましたし、少し古いですがアレジの初優勝かつ唯一の勝利がここモントリオールでした。レースとしては、上位の想定外のアクシデントがあったとはいえ、遂にBMWがトップチェッカーを受け、しかもワンツーフィニッシュですからね。2004年のブラジルGPのモントーヤがBMWエンジンで優勝した以来で、フルコンストラクターとしては勿論初優勝。いよいよ3強時代が現実味を帯びてきたか?と思えるようなレースでした。
しかし個人的にはハイドフェルドが惜しかったなぁと思ってしまいますね・・。デビュー時はドイツから速い奴が来たというイメージでしたが、マシンに恵まれず今まで苦労してきましたしね。BMWの戦闘力アップで昨シーズンはかなり良い成績でしたが、去年のカナダも惜しくも2位でした。今回のレースも運が見方すれば十分勝機があっただけに、本人の悔しさがレース後の映像からもにじみ出てたような気がします。
これでランキングトップにクビサが浮上。ランキング上位のライコネン・ハミルトンがまさかの0ポイントですから、レースは本当に何が起こるか分からないですね。今回は深夜放送でしたが、睡魔に襲われる事は一度もありませんでしたし(笑)。

しかし今回は予想通りの大荒れなレースでした。しかし違ったのは本コース上では無いところで起こった事件が大きく関わったことでしょうか。
ハミルトンのあのアクシデントは、カメラで何度も映していましたが、完全に信号の見落としですね。去年も信号見落としでフィジケラとマッサが見落としによる黒旗失格を演じてましたので、その辺りはフェラーリ陣営も含め注意というかアドバイスがあったのかもしれません。クビサとライコネンが並んで止まっている場所にハミルトンが追突した形になりましたが、あそこで難を逃れたクビサはツイているとしか思えません。CS放送では、ポイントランキングの関係でライコネンのほうに突っ込んでしまったのでは?と穿った見方をしていましたが(笑)、あの状況だとやっぱり左に避けるんじゃないでしょうかね。右側はピットレーン側のコンクリートウォールですし、ハミルトンの動きに不穏な空気があったとは私は思えませんけど、あの時右側に居たクビサの運を感じずにはいられませんね・・。
ライコネンにしたら完全に貰い事故ですし、一般道なら0:10の過失割合ですよね(笑)。普通なら怒り狂っても良いような状況だったのにハミルトンに対してフェアな対応をしていたのは、やっぱりモナコでのスーティルの一件があったからでしょうか・・。
ハミルトンの直後を走っていたロズベルグも恐らく見落としていたのかもしれませんが、クラッシュしたハミルトンに突っ込んでノーズを壊してレースをパーにしてしまいましたし。この2人は次戦10グリッド降格が発表されましたので、今回の代償は大きなものになってしまいました。

マクラーレンはクラッシュリタイア1台とノーポイント1台、フェラーリはリタイア1台と5位と言う事で、散々な結果だったんじゃないでしょうか。唯一の見せ場だったのはマッサのヘアピン2台抜きでしょうか(笑)。

それにしても今回、中嶋のピットインに関して疑問が残りますね・・。約半分消化した時点でピットインしましたが、それまで2番手走行ですからね。ヘタすれば表彰台もありえると思ってましたし、ピットインして燃料フル満タンにしてスーパーソフト側のタイヤを履いて出て行くものとばかり思ってましたが、まさかのソフト側タイヤでしたので、ガッカリを通り越して途方にくれてました(笑)。
ロズベルグはちょうど中間地点でピットし、そのまま最後まで走りきったはずなので、燃料タンク的に問題はなかったでしょう。恐らくバリチェロをオーバーテイクする為に軽い状態でガンガン走ってもらう為だったのか、若しくはレース半分をスーパーソフト側で走らせるリスクを犯さなかったのか、若しくは再度セーフティカーが出ると予想したのか・・。いずれにしても勿体無いとしか言いようが無かったです。ウィリアムズの作戦がどうも保守的過ぎるような気がして仕方ないんですが・・。どう考えてもあそこはフルタン+スーパーソフトだと思ったんですけどね・・。まあ結果は壮絶なリタイアとなってしまったので仕方ないのですが、言い換えれば作戦が違っていれば、あそこに居なかったのかもしれませんし。中嶋のコメントにはその辺りを伺えるような内容はありませんでしたが、真相が知りたいところです。

トヨタも4/6位フィニッシュでグロックが初ポイントとしっかり結果を残しました。バリチェロも体調問題で辛かったと思いますが2戦連続の入賞と、カナダGPは日本勢の活躍が目立ったレースでした。

2008年 F1 第7戦 カナダGP” に対して6件のコメントがあります。

  1. wire94920433 より:

    デビュー時からニックファンのwireです。
    SYORIさんも触れているように、昨日はホントに惜しかったです。
    本当に祈るような気持ちで観戦してたのですが、、、
    本人も2位フィニッシュとはいえ、それほど嬉しそうではなかったように見えました。
    もちろん、2位の座は既に獲得済みというのもありますが、それよりもやはり、クビサが前にいたという現実も大きかったのではないかと思います。
    クビサも好きなドライバーなので、優勝したことには何の不満もないのですが、これまでの不遇(?)や苦労を考えると、出来ればやはりニックにBMW初・自身初の優勝を取らせてあげたかったです。。
    プロストでデビューしてからウイリアムズに入るまでの中の中、もしくは中の下という環境の中で頑張る彼を見て、「速い車に乗せてあげたい」と思い続けてきました。
    ピッツォニアとのシート争いに勝ち、ウイリアムズではウエバーにも勝って、ようやく積年の思いが現実になったと思ったら…そろそろキャリア的にも下り坂に差し掛かったんでしょうか、去年はともかく今年のニックは見ててちょっとつらい感じです。
    しかし、今年は確かにクビサの勢いには押されっぱなしですが、まだ「終わったドライバー」なんていうことはない(と思いたい)ですし、まだまだ応援していきたいと思います(ホントは来年のことがとても心配なんですけどね(^^;

  2. たー より:

    今年のF1はドラマティックというより、何か作られたトラブルを
    見せられているハリウッド映画のようでいまいち面白くないですね。
    レース自体が見直されている時期なのでそう思うのかもしれませんが
    最新の技術の集大成のF1のはずが・・・。
    水泳の水着じゃありませんが、技術は大いに使ってもらいたいものですね。

  3. SYORI より:

    >wire94920433さん
    どうもです。ニックファンにとっては今回のレースの展開は非常に悔しかったでしょうね・・。
    特に今シーズンはクビサのほうにスポットライトが当たっていて、ハイドフェルドに関しては来期はどうなるのかという部分も心配な部分かと思います。キャリア的には31歳と今が一番脂が乗っている時期だと思いますから、まだまだ現役で頑張れると思いますけどね。
    ウィリアムズではPPも取ってますし、実力でF1に居続けているというイメージですので、これからも頑張ってもらいたいですね。

  4. SYORI より:

    >たーさん
    どうも初めまして。現在のレギュレーションは確かに色々と再考の余地が有る部分が多いですね。エンジン開発凍結にしてもそうですし、SC中の給油が禁止というのもアレですし。そもそも空力部分の規制の結果が今の補助パーツだらけなボディワークですし、昔のF1のようにボディを見て美しいと思うことも少なくなってきた感はありますね。
    技術進化のスピードと安全性の両立を考えると非常に難しい問題ではありますが、やっぱりファンが見たいのはドライバー同士の火の出るようなバトルだと思いますので、来期からのスリックタイヤ復活予定など、楽しみな点はありますがどうなることででしょう。

  5. たー より:

    あの小さいウィングはかなりかっこ悪いですぬ
    ある意味歴史に残るかもしれませんが・・・
    クラッシュでカーボン破片が飛びすぎなんですよね、割れても散らないガラスみたくすればいいのに。
    個人的にここ最近のレギュレーションは番狂わせという点では面白いかもしれないのですが、フォーミュラ1ではないような気がします。
    F1みてるよりグランツーリスモやってるほうが面白い(笑)

  6. SYORI より:

    >たーさん
    どうもです。補助ウィングも昔のティレルのXウィングから始まったんでしょうかね。あの当時は見た目ダサくても斬新ではありましたが、今やダンボの耳ですから(笑)。もっと美しいと思えるマシンがみたいものです。番狂わせなレースや荒れるレースも楽しいですが、それが外的要因で行われてしまうともはやレースじゃありませんからね。やっぱりドライバー同士のバトルが見たいと思いますし・・。
    基本的にスリックタイヤは大賛成なので、それで増加したコーナリング速度を補助ウィング禁止等で相殺すればいいのにと思います。とにかくコーナーでのデリケートな空力特性が今のF1の最大の欠点だと思ってますので・・。

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