CRF250L MD47 LCIショートカーボン スリップオンマフラー 取付

スリップオンはヨシムラ、とずっと決めていたんですが激安中古を見つけてしまって魔が差してしまいました(笑)。
FZR250R(3LN)の時も付けていたLCIパーツさんのスリップオン。サイレンサー部分がカーボンで出来ていてショート仕様。ステンレスのパイプが付いたスリップオンです。MD47に装着されてる方の写真を何度か見たことがあるのですが、ショートかつ上に結構跳ね上がった形状が良いな、とは以前から思っていまして。付属品も全部付いているのか不明ですが見た感じ揃ってそうな雰囲気。何よりも価格がかなり安価だったので最悪売り飛ばせばいいかと思い購入してしまいました(笑)

サイレンサー部分はキレイでほぼ傷も無いような状態でしたがステンレス部分の焼けがまあまあある状態で。別にこのまま装着しても良かったんですがバイクがキレイなだけに妙に気になる・・・Amazonさんでは「CRF250L CRF250 RALLY 2021-2023 MD47 LCIPARTS ショートカーボンスリップオンマフラー」として販売されています。

届いた商品がこちら。うーん、やはりパイプは汚いね(笑)

サイレンサー内部に固定されているバッフル(インナーサイレンサー。消音器?)。セロー250に乗ってた時はDANGAN製スリップオンを付けていましたが、大元はDANMOTO製のサイレンサーになるのかな。LCIさんのも恐らくそうなのでこのインナーサイレンサーに見覚えがありますが、セローの時もここにグラスウールを巻き付けて静音化を図っていたと思います。まあこちらは外から見えないものなので程度がどうあれ良いのですが、セローの時に使ったグラスウールが残っていたのであまり音がうるさいのもアレなので巻き付けてみる事にしようかと。このインナーサイレンサー筒の先端に付ける丸い金属製カラーのようなもの(こちらも消音効果を高める蓋なのかな)も付属していました。

サイレンサー内部。まあ分かってはいましたが漢らしいくらいにストレート構造(笑)。良い音がしそうですが走っていて疲れるようなやかましい音も辛いのでやはり消音作業はした方が良さそうですね。どうみてもやかましそうですし(笑)。グラスウールを巻き付けてどれくらいの音量になるでしょうか。

サイレンサーとパイプを組み合わせて眺めていましたが、やはり汚い。ケミカルで拭いてキレイにするようなレベルではなくて焼けてくすんだ黒っぽい色になってしまっているので研磨とかの作業が必要になるのかなと。FZRの時は新品でLCIサイレンサーを購入しましてパイプ部分は当然ピカピカのステンレスで気にする事もありませんでしたし、セローの時はDANGAN製で中古の同じようなステンレスパイプでしたが殆ど走行されていなかったのかキレイな金属素地色をしていたので何もせずそのまま装着していました。セローを売る直前は全体的にゴールドっぽい焼け色になっていましたが、このマフラーのような黒っぽい感じではありませんでした。

色々調べてみると焼けて汚くなったステンレス製マフラーを研磨して元の質感に戻す方も多いので情報を集めてみました。やはりドリルやグラインダーの先端にフェルト状のものを付けて研磨剤で磨くようですね。

グラインダーもドリルも持っていますが回転数調整の出来るグラインダーの方がやり易いかなと思って、研磨剤とフェルトディスクを購入しました。まず研磨剤の方ですが「アクリサンデー(Acrysunday) 研磨剤 100cc」を購入。容器には「アクリルなどのプラスチック、アルミ、真鍮、ステンレスなどの金属類の艶出し汚れ落としにご使用下さい」とあります。実際こちらを使って研磨されている方もネットで見ましたので安価でしたしこちらをチョイス。

グラインダーに使うディスクは「ヤナセ FFフェルトディスク ソフトタイプ FFD01」をチョイス。説明には「絶妙なソフトタッチ。フラップ形状で研磨焼けを防ぎ、またパイプなど曲面や凹凸面にも使いやすいです。柔らかい羊毛のフェルトシートを放射状に加工しているので、通常のフェルトディスクよりヤケが少ない」との事でパイプの研磨に使いやすそうです。

早速研磨してみましたが驚きました。凄く綺麗になっていきます。半分研磨して見た写真ですが、シルバーの綺麗な表面に変わっていきます。コツとしては回転数はあまり早くせず研磨剤をケチらず一杯使って研磨する事です。沢山付けると始動時に飛び散りやすいですが、ディスク面に塗布しその後パイプの磨きたい位置に擦り付けてなるべく飛び散らないような事前準備?をして研磨する感じでしょうか。最初は恐る恐る少量の研磨剤でゆっくり回してやってましたが全然キレイにならなかったので(笑)、回転を少しだけ上げ(私の持っているグラインダーで最大回転数を10とすると2~3くらい)、研磨剤を潤沢に付けて研磨すると一気にシルバー色になっていったような感じです。

場所によっては磨き傷のような回転跡が見えたりしていますが、鏡のようにするつもりもなくただシルバー色になればOKという感覚でしたので全然これでOKです。そもそも元々のどす黒いパイプから見違えるくらいにキレイになっていってたので大満足でした(笑)

メインパイプ、サイレンサー出口と付け根部分を磨き終えたところ。元々のマフラーと比較で並べてみましたがどうでしょうか。ぱっと見は新品の様になりました(笑)
昔はこういった磨きの時、ボロ布に研磨剤を付けて人力でひたすら磨いてたりしてましたが、歳を取って体力が無くなってきて電動工具に頼るようになったんですけどもホント便利ですよね。若い時からこういう知識があればもっと楽できたんですが(笑)

サイレンサー部分、元々カーボン部分はキレイでしたのでここは何もせず出口部分と付け根部分を研磨しましたが、ピッカピカになりました。ただ入り組んだ部分(バネを止める台座周りなど)はグラインダーのディスクだと入らない場所もあるので、細かい所はドリル先端に付けた細いフェルトなどを使う方が良いんでしょうね。もう面倒なのでこれで全然OKとしてますが。

パイプ部分。前述通り回転傷の跡が見えますがもっと丁寧にやったら鏡面くらいにキレイになるのではないでしょうか。私的にはこれで十分ですし大満足です。マフラーが全体的にキレイになったのでバーナーで曲がった部分を焼いて青っぽい焼き色を付けようかと一瞬思いましたが、失敗してまた研磨をやり直すのも面倒だったのでこれで下準備は終わりにして取り付けに移ります。

まずは純正マフラーの取り外しです。車体側固定ボルトがマフラーガード?カバー?の奥にあって工具が入れられないのでまずこのカバーを外します。黄色い丸で囲ったボルトを外し、写真右側へスライドさせて外すような感じでした。最初どうやって外すのか分からず難儀しました(笑)

外れました。固定ネジの他にゴムが付いたフックのようなもので2か所差し込まれていて、そこが右から左に向けて刺さっているような状態でした。

カバーが外せたらマフラー上部のボルトにアクセスできるようになるので、写真黄色い丸の部分のボルトを外していきます。2本外しても転落する事はありません。

エキゾーストパイプとマフラー側を連結している部分が写真の黄色い丸部分にあります。このボルトを緩めるか外してしまえば後方へ引っ張って抜いて外すような形となります。

ボルト奥にネジロックが塗ってありました。まあそれなりに緩めるのに固さはありましたがまだ750kmしか走ってないからか全然焼き付きも無く余裕で外せました(笑)

軽くグリグリとマフラー本体を回しながら引っ張ってやるとスルスルと外れていきます。それにしてもセロー250の時も思いましたが純正マフラーはめちゃくちゃ重い。しかも上部に付いているので重心位置が高い場所に重いものが付いていて余計に重く感じるのかもしれません。ここだけで数kgの軽量になると思いますがバイクの引き起こしや山道でのハンドリングなど体感的にかなり変わるんじゃないかなと思います。動力性能よりその部分の方が大きいかもしれません。個人的にはスリップオンでパワーアップなど望めないと分かってますんで、そっちの方が楽しみであったりもします。
写真には写っていませんが、先ほど外したマフラーカバーを元に固定して、ネジ類と一緒にキレイに保管しておきます。

車体からマフラーを外した外観。めちゃくちゃすっきりしますね。

純正マフラーを外した状態でエキパイ接続部を見ると純正ガスケットがキレイに残った状態になっています。LCIスリップオンのパイプを当てがってみたところ、この純正ガスケットの厚みでちょうどキレイにはまるという感じでした。ガスケットが無いとスカスカで固定出来ないと思います。エキパイで有名なSP忠男のPOWER BOXはこのガスケットが無い状態できっちりはまるような太さらしいです。とりあえずこのガスケットがほぼ未使用状態レベルでしたので(笑)、このまま差し込む事に。液状ガスケットも使わずそのまま付けてみます。後々廃棄漏れが酷いとかであれば塗っても良いかと思いますが、この部分は差し込んだ後にバンドで締めこむ部分なので液状ガスケットは要らないんじゃないかなと。FZRやセローの時も使った事がありませんので。勿論個体差によっては必要になるかもしれません。

この時点で気付きましたが、LCIマフラーの付属品として本来ステンレスのバンドが付属しており先ほどのジョイント部の固定で使うみたいです。がどう見てもありませんでしたのでどうしたものかと考えましたが、純正マフラーの締め付け用バンドが外せるようでしたのでこれを流用することに。

アチェルビスのフレームガードが付いている関係でボルトを回す工具が入れにくい位置でしたが調整して良い感じの場所でバンドの向きを決めます。

一旦仮でマフラーを固定してパイプの向きやサイレンサーの向きなどを確認します。丁度タンデムステップ右側の部分で純正パイプを固定するボルト位置があるのですがここは使わない(アタッチメントも何も無かったので恐らく無いと思われる)ようなので、パイプ固定のバンドの部分とサイレンサーを固定する2か所で本締め固定する形になります。中央の純正固定位置を使わないため、後方から見てマフラー全体が「回転する方向へ動く」形になります。なので取り付け位置はしっかり考えて固定しないと車体側との干渉などが起こると思います。

見てみるとパイプとサイレンサー固定バネがフレーム部分と干渉しそうな感じなので、ここに十分な逃げが出来るよう調整して位置決めします。なおサイレンサーバンドを固定する際に、付属品で4~5cmくらいの長さのステーが入っていてそれを使うのかもしれませんが、使わなくても無理なく固定出来そうだったのでサイレンサーバンドから直接車体側固定位置に止めています。ネットで見るとそのステーを使って固定されている方もいますが、サイレンサー全体が少し下向きになってあまりカッコよくない感じだったので。しかし見違えるようにキレイになったなあ(笑)

後方から見た感じ。
リア周りが凄くすっきりしてかなり良い感じです。1点だけ気になったのはマフラーバンドのカーボン柄がサイレンサー本体の柄と逆向けなのがちょい気になります。裏返してみても同じだったので仕様なのかもしれませんが、目が揃ってる方が良いですよね・・まあ気にしない事にします(笑)

位置が決まったら本締めです。マフラー差込口のバンドを固定します。念のため外しておいたエキパイ側のヒートガードも再度固定しました。

パイプ・サイレンサー固定バネとフレームのクリアランス。よっぽどの事が無ければ干渉する事はないでしょう。サイレンサー側の固定ボルトも本締めしてガッチリ固定します。手で動かそうと思っても全く動かないので振動で動いたり転倒などでフレーム干渉が無いかはチェックした方が良さそうですが大丈夫そうだと思います。

固定完了。見た目すっきりで軽量化も申し分なし。ピカピカなマフラーでシルエットも悪くなく大満足です。

外装類も元に戻して完了。
見た目的にはあまり後ろまで伸びた形状が好きではないので(ヨシムラも唯一それが不満点)これくらいショートな形状は非常に良いですし、リアフェンダーに向かって上に跳ね上がる形状も良いですね!

ということで始動チェックです。
取り付け時は大雨で実走行は出来なかったので排気漏れなどのチェックと音量確認をしようと思っていました。エンジンを始動してみると、噂通りの爆音(笑)。一応インナーサイレンサーにグラスウールはギッチリ巻き付けておいたんですが、それが無い状態の比較をしていないのでどれだけマシになったのかはわかりませんが、現状自宅ガレージでエンジンをかけるのはちょっと気が引けるレベルですね・・。前述してましたが付属品にインナーサイレンサーの筒の中に埋め込む金属製の蓋のようなものがあり、それを付けるとストレート排気が無くなりグラスウール経由のみの排気になるみたいで、それで消音効果が増すかもしれません。が、ちょっとうるさすぎたので(笑)直ぐエンジンを切ってしまい排気漏れチェックも何も出来ていません。

晴れた日に周りに住宅が無い場所で排気漏れなどのチェックをしてみないといけないですが、実際走行した際にどんな感じで走ってくれるのかという体感部分や走行時に疲れるくらいの音量なら消音化を考えないといけません。見た目は最高で軽量化も素晴らしいのですが、実際走ってみてどうかですね。梅雨明けくらいに時間を取って試してみたいと思います。

2024.06.30追記
まず音量に関してはインナーサイレンサーの筒部分に蓋?をする丸いアダプターのようなものを取り付けてみたら音圧がかなりマシになりました。マフラー出口に手を当ててみると今までは手が飛ばされそうな勢いで排気ガスが出てましたがアダプター装着でかなり排圧が少なくなりそれに伴い音圧(不快な音?)が減ったのかと推測されます。勿論個人差ありますが個人的には音に関してはこの対策で一旦大丈夫そうです。実際走ってみて疲れないかどうかですね(笑)

その後排気漏れチェックを改めて行いました。すると純正エキパイとスリップオン接合部分で盛大に排気漏れしている事が判明。これは対策しないといけません。純正クランプとLCIサイレンサーの相性が良くないのか分かりませんが、ちょうどLCIパイプ先端のクランプで締める部分にスリットが入っていて、純正ガスケットが途切れてる部分で隙間が出来ていてその部分から漏れている感じでした。ガスケットとスリットに隙間が出来ないよう更に奥に差し込んで仮固定してみましたが、幾分マシにはなったけどまだ若干漏れている感じ。液状ガスケットを塗って対策しようかと再度純正クランプのボルトを緩めようとしたら締める方向も緩める方向もビクとも動かなくなり、緩める方向へ渾身の力を込めたらボルトがボッキリ折れてしまうという惨事が(笑)。

クランプに残ったボルトを外そうと四苦八苦しバイスグリッププライヤーでどうにか外そうとしましたが全く動く気配も無かったので作業中断。とりあえず純正ガスケットとステンレスかなにかの汎用クランプを入手してから再度試してみます。まいったな・・

その後純正クランプとボルト、念のためステンレス製の汎用クランプ、そして新品ガスケットを入手して再度どう対処しようかチェックしていたんですが、純正エキパイのガスケット固定位置に合わせてLCI側パイプを一番奥まで差し込む(スリットの隙間からの排気漏れを防ぐには奥まで差し込まなければいけない)と今度はパイプとフレームが干渉します。となると純正ガスケットを少し後輪側へずらして固定するのがベストなのかと思いましたが、現状引っ付いてしまっていて動かす事が出来ないので取りはずして新品と付け替えようかと思いましたが、そもそも取るのが大変そうでボロボロボロボロと粉上のアルミ辺?が取れるだけでなかなか外せず。無理やり外して・・と思いましたがだんだん面倒くさくなってきたので純正ガスケットが不要で液ガス塗ったらOKと思われるSP忠男さんのPOWER BOXを買えばいいんじゃね?と思いポチっとしてしまいました(笑)
最終結果とPOWER BOXの取り付けに関しては改めて記事にてアップさせていただきます!

ちなみに、マフラージョイントクランプやボルト、ガスケットなどの純正品番は以下の通りです。
18374-ML4-003 マフラージョイント部のクランプ本体
95701-0803202 マフラークランプのボルト
18391-ML8-000 ジョイント部ガスケット

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