2008年 F1 第18戦 ブラジルGP

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何というレースだったんでしょうか。長いことF1を見ていますが、こんな最終決戦は記憶に無いです。残り10秒ちょいのドラマと言ってもいいでしょうか。
でもこれがレースなんですよね。チェッカーを受けるまで分からない、まさにレースの真髄を見たような気がします。誰もが奇跡の逆転チャンプと思ったファイナルラップ。あそこであんなドラマが待っているとは思いもしませんでしたよね・・。ガッカリしたような気持ちになったのは、やはり心の底ではマッサにチャンプになってもらいたかったのかもしれません。やはり最多勝ドライバーがチャンプになれないのですからね。でもマッサは本当に良くやったと思います。今回もウェット絡みの展開で完璧なレースを見せてくれましたし、序盤2戦のノーポイントから最終戦までタイトル争いを続けた事も。そう考えると本当に惜しまれるのがあのシンガポールでのピットミスでしょうか。タラレバは言ってはいけませんが、どうしてもあの時・・と思ってしまいます。マッサが悪い訳ではないのですから今年のチャンプ争いの実質キーポイントとなったレースはあのシンガポールのマッサのピット事故だったと思います。
そしてハミルトン。史上最年少チャンプとなった訳ですが、2年続けて悲劇の主人公となるギリギリの所からのチャンプ獲得です。運が見方したとしか思えませんが、その運の強さもチャンプには必要な資格です。今年色々ありましたが、素直におめでとうと言ってあげたいです。来年からはチャンプ経験者としてレースを続ける訳ですが、王者らしいレースをやってもらいたいですね。でも今の個性も近代F1にはなかなか見られない貴重な人材という気もしますし、逆に変わらないで今の路線で行ってもらってもいいんじゃないかと言う気もしますけどね(笑)。



それにしても今回のレースは予想通りに雨に振り回された展開でした。スタート直前の雨とチェッカー前の雨。スタート前に関しては全車タイヤをウェットに変えていたので特に差が出ることはありませんでしたが、終盤の雨はまさに大波乱を予感させる展開となりましたよね。ドライのままで行くマシンが多いのかなと思いましたが、上位勢は殆どタイヤ交換しましたよね。マッサもその動きを見て当然交換した訳ですが、問題はハミルトンがどうなるかという部分に世界中の焦点が集まったと思います。後ろからはウェットでめっぽう速いヴェッテルですから。国際映像の切り替わりで一度前に出ていたヴェッテルが映りましたが、あのシーンを見た時から心拍数が上がりっぱなしでした(笑)。すぐにハミルトンに抜き返されましたが、その後にやってくる大きなシーンがありましたよね。ハミルトン嫌いを公言している(笑)クビサが周回遅れにもかかわらずヴェッテルとハミルトンを次々とオーバーテイクしていきました。あの時にヴェッテルがハミルトンを抜いた訳ですが、なんだかヴェッテルとの連携プレーを見ている気がして仕方がありませんでした(笑)。

そんなこんなで、ハミルトンはチャンプ確定圏外の6位に落ちてしまい、オンボードを見る限りヴェッテルをオーバーテイクできる力は無かったように思えました。ピットからどんな指示が出ていたのか分かりませんが、あの状況ではチャンプになれないという指示は当然出ていたでしょうから、カウンター当てまくりで攻め込んでいたのは分かりましたけどね。セクター2計測ポイントを超えて左コーナーを立ち上がる瞬間、マッサのワールドチャンプ決定と誰もが思ったと思います。しかしあそこにまさかグロックが居るとは・・。私もタイミングモニターなど見てる余裕は全く無く(笑)、テレビに釘付けになっていましたが、あそこでグロックがハミルトンに行かれてしまうとはこれまた思いもしなかったですね。
トヨタ2台はドライのままステイアウトしていたのですが、最終ラップはトゥルーリとグロックはどちらも44秒台まで落ちていたのでこれは完全にドライタイヤでは走行不能なコースコンディションになっていたと想定できます。でもトヨタ自体はこのギャンブルで順位を上げた訳ですから、結果的に作戦としては成功だったと思います。マッサファンやアンチハミルトンファン(笑)にしてみれば、トヨタ何やってんだ!と思われるかもしれませんが、これはトヨタにしてみればギャンブル成功と言わざるを得ないですよね。むしろ、ファイナルラップで20秒も差があったハミルトンとグロックのラップ差、そしてチェッカー時に5秒差で6位に落ちたことを考えると、この終盤の雨が降り出したタイミングがハミルトンに味方したとしか思えません。CSでも触れてましたけど、サンパウロでの雨はセナには味方したけどマッサには味方してくれなかった、と。ホントそう思いましたね。あと10秒雨が降るのが遅ければ、マッサがワールドチャンプになっていたはずなのですから。
それよりもキーとなったのはトゥルーリの序盤のスピンじゃないでしょうか。順位的に見てもフロントロースタートだったのですから、ミスなく無難に走っていれば少なくともグロックより前でチェッカーを受けていたのは間違いない訳ですから。まあそう考えると今回のレースではトヨタ2台がチャンプ争いに大きく影響したのは間違いないのかもしれませんが・・。
マッサの家族がピットで大はしゃぎして喜んでいたのが一転、どんよりとした雰囲気に変わったシーンが何ともいえませんでしたし、マッサが泣いていたのは悔し泣きなのか、それとも地元ファンが自分の為に物凄い声援を送ってくれたことによる嬉し泣きなのか、そのどちらもあった複雑な涙を見せてくれたのが印象的でした。

※追記
youtubeで面白い動画を見つけたので貼っておきます(笑)。
熱狂的なティフォシってこういう人のことを言うんでしょうね(笑)。ブラジルGPの最後の展開を視聴していたフェラーリファンのリアルタイム動画と思いますが、酒飲みながらこんな方と一緒に観戦してみたいと思いました(笑)。いやーあまりの熱狂ぶりに感動しました(笑)。



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チャンプ争いの結末が凄すぎて忘れ去られそうな感じですが(笑)、クルサードは最後の引退レースを不本意な結末で終えることになりましたね。ロズベルグに追突されて1コーナーで終わりとは・・。折角のヘルメット視点カメラがもっと見たかったのですが。ちょうどスピンして停止したときにバックミラーを何度も見ているのがはっきりと分かりましたので、あのカメラ視点は是非とも来期以降に導入してもらいたいなと思いました。かなり臨場感のある視点だと思いましたよね。
そのクルサードも、セナ亡き後に代役としてF1デビューし、ウィリアムズとマクラーレンで長い時代を過ごした訳ですが、デビュー当時のあの速さ(特に、ヒルよりオレの方が速いぜといった雰囲気が凄くありましたし(笑))は晩年薄れてきたように思えましたけど、またひとつの時代が終わったなぁと感じさせずにはいられませんね。来期以降はチームと全レース帯同するみたいですが、本当にお疲れ様でしたと言いたいです。
バリチェロももしかしたら今回が最後のレースになるかもしれないと言うことで、90年代前半に活躍したドライバーがまた一人居なくなっていくような感じですよね。

CSでは来週からF1レジェンドシーズンオフ特集として毎年過去のレースを放送するのですが、今年はいよいよ1987年と1988年の中から16戦分を放送するということで、かなり楽しみです。中嶋悟が走っていた時代はまさに私が10代の頃、もう必死になってF1を見ていた時代です。そのデビューレースから88年のマクラーレン退屈症候群と言われるくらい最強だったシーズンを綺麗な映像で見れると言うことで、完全保存版にしたいと思います。これで古いVHSビデオも少しは処分できるかもです(笑)。

現在朝の5時15分(笑)。興奮状態で書き綴ってしまいました。