FZR250R 3LN1 キャブレター オーバーホール Vol.2
とりあえずオーバーフローの原因が何かを掴まなければ。
ということで、色々と考えます。
キャブ内はほぼ完ぺきに清掃出来ていると思われますが、それ以外に考えられるとしたら、スズキ純正のフロート部分。外してみてから分かったのですが、ヤマハ純正のフロート形状と若干形が違います。微妙な差なのでぱっと見は分かりにくいのですが、形状が違う(容積が少し小さい感じ)ので、もしかしたら油面が上がっても浮力が小さく、バルブが閉まり切らずにオーバーフローしてるんじゃなかろうか・・・でもネット上ではこのスズキ純正フロートアッシーを付けて始動してる人もいるんだよなあ。
あとはポキっと折ってしまった真鍮パイプ。穴をふさいだとはいえ、ここは一番気になる部分です。ただ燃料経路を考えても、これが原因でオーバーフローしているとは考えにくい・・・
いずれにしても悩んでいても始まらない。
3LN1用のキャブ本体一式をヤフオクで落札し、部品取りとして使えるようにし、再度バラして中身をチェックすることに決めました。面倒くさい・・・
キャブを外してみたら、1/4シリンダー内にガソリンが満ちてました(笑)
2/3気筒用キャブのガソリンは外に放出されてたのですが、1/4気筒用キャブの燃料はシリンダー内にドバドバ流れ落ちてた訳です・・・友人曰くエンジンオイルに混ざってる可能性大なので、オイル交換した方が良いよ、と。
まだオイル交換して100kmも走ってないのに(苦笑)。辛い一日の始まりです・・・。
結局このタイミングで行った事。
・真鍮パイプを折ってしまった1番キャブボディを別キャブボディから移植
・フロート部の浮き輪?部分だけを元のパーツに戻してみる
・オイル交換(笑)
更にボディの穴を再度洗浄しなおし、これで大丈夫だろう!というところまで念入りにやり、再度慎重にキャブ本体を組み込んでいきました。
キャブをバイクに組む前にオーバーフローしないかをチェック。
友人のバイクショップ(J.BOY)内でやってたので、点滴器みたいな(笑)器具を使ってガソリンを入れチェックしてみたところ、オーバーフローはしていない模様。とりあえずは大丈夫そうか?
バイクに取り付けて恐る恐るイグニッションON、そしてキルスイッチON。燃料ポンプがカタカタ動き出しますが、ガソリン漏れは無さそう。ポンプの動きが止まったのでオーバーフローは回避できた模様。良かった・・・
そしてセルON。暫く回し続けるとエンジン始動。調子よくアイドリングします。おーーー良い感じだ!
とりあえずこの状況でキャブ同調を取ることに。やれることは何でもやっておかないと。
まあまあ狂っていたので(笑)、綺麗に合わせてもらいアイドリングはさらに安定。
今まで無かったレベルで安定してる感じで、これはばっちりかな!という状態。とりあえず最低限のカウルを付けて試走に行くことに。
すると調子は良いのですが、低速で息継ぎするような症状が気になります。
例えば信号が赤でエンブレ利かせながら停止直前にクラッチを握るとそのままエンジンストップしたりします。また発進時に1速に入れてスタートしようとするとアクセルに回転がついてこずエンストしそうな雰囲気になったりします。発進してしまえば快調なのですが。
とりあえずたまにしか出ない感じだったので、とりあえずこの状態でしばらく走ってみることにしました。
2日後に友人達と日帰りツーリングに出かけたのですが、その症状が少しづつ酷くなってきました。走り出してしまえば問題ないのですが、低速域でどうもカブってるような感じ。発進時にアクセルをかなり煽らないとエンストしそうになります。帰りの道中ではさらに症状が悪化し、低速走行時にアクセルを開けても回転が上がらなくなり、アクセルを戻したらエンスト、その後しばらくセルを回さないとエンジン始動も出来ない状態に。
とにかく低速域で何かがおかしい感じでだましだまし京都まで戻ってきて、再度原因検討・・なんなんやこれは。
友人曰く極低速域なのでパイロットスクリューで調整してみては、ということで、調整してみるも特に症状は変わらず。
結局よくわからんものの、とりあえずエンジンはかかるし症状さえ出なければ普通に走れる(不定期というのが更によくわからんのですが・・)ので、一度帰宅して再度原因追及することに。
数日後エンジンをかけてみたら、かかるのはかかるのですがエンジン音がおかしい。
よくよく見てみると2番シリンダーに火が点いてない。エキパイも冷たいまま。なんだこれは・・・
完調への道のりは遠そうです・・・・