2008年 F1 第17戦 中国GP

いよいよ残り2戦となりチャンプ争いも最終コーナーに差し掛かっているといった感じでしょうか。PPのハミルトンに対して、予選2位のライコネン、3位のマッサがどのようなレースを見せてくれるのか非常に楽しみにしていましたが、激しく睡魔が襲う退屈なレース展開でしたね(笑)。スタートから逃げるハミルトンに対して追いつく事の出来ないフェラーリ。ハミルトンは全く危なげなく優勝を決め、いよいよチャンプに王手をかけました。ライコネンは終盤マッサにポジションを譲り(こんなシーンを見る事になるとはシーズン序盤は思いもしませんでしたが)、フェラーリ2-3フィニッシュでした。
ポイントは再度7ポイント差となりましたが、お互い5勝ずつというのがポイントかもしれませんね。次のレースではマッサ優勝は必須かと思いますが、ハミルトンが5位以内であれば文句なくチャンプ獲得。6位だと97ポイントで並びますが、優勝回数がマッサ優勝であれば上回りますので、マッサのチャンプ確定です。マッサ2位であれば、ハミルトンは8位だと95ポイントで並びますが2位獲得回数の多いマッサがチャンプとなりますので、7位以内が必須となります。
ハミルトンがかなり有利な状況になったと言う事は間違いなさそうですね。

いずれにしても大きな波乱がない限りハミルトンが5位以下に落ちる事は無さそうなので、チャンプに大きく近づいていますが、最終戦に何が起こるか。個人的には何かが起こりそうな予感がしていましたが、この中国での走りは素晴らしいものがありましたね。チャンプ争いのプレッシャーはかなりあったんじゃないかと思うのですが、ここで見事に勝利を飾った事は最終戦の争いでも大きく影響しそうな気がします。勝利でチャンプ獲得という形になりそうな雰囲気ですが、レースは何が起こるかわからないものです。2週間後の最終戦はブラジルなので恐らく深夜2時くらいのスタートのはずですが(笑)、気合入れて視聴しようと思っています。

まあ今回のレース結果を面白くなく見ていた方も多いかもしれませんが(笑)、走りに批判が集まったりするのも、なんだか過去の偉大なチャンプに共通する項目が多いんですよね。セナもそうでしたしシューマッハもそうでしたが、チャンプになるまでは走りの部分で批判される事が多かったように思えます。セナもマンセルとやりあって自滅させたりプロストとの接触も実は故意だったとか、色々ありましたしね。シューマッハはセナとのマニクールでの一件が有名ですし(笑)、ヒルやヴィルヌーブとのアクシデントでは大批判を浴びてましたから。それでも最後は偉大な王者として花道を飾ってますからね。あの頃と今とでは情報伝達の速度も全く違いますから、今の時代は噂も早ければデマも一瞬で世界中に広まったりと、何かと損な部分も多いと思います。
個人的には、何となくそういう歴史を踏んでいってるような気がするんです。好き嫌いは別として、23歳の若者が様々なプレッシャーに耐えながらチャンプへの階段を上っていっている姿は、素直に素晴らしいと思います。

フェラーリは今回なす術無しといったレースでしたね。全く追いつける気配もありませんでしたし、見所はライコネンがマッサに何時譲るのかといったところだけでしょう(笑)。CSではその辺りのやり取りが面白かったですが(笑)、チームオーダー禁止のルールも有って無いようなものですからねー。合言葉を決めておけば良いだけですし、ドライバーの意思ならOKとかどうやって判断するんでしょうか(笑)。まあこの辺りは暗黙の状態だとは思いますけどね(笑)。

日本勢は今回どうだったんですか?(笑)。殆ど記憶にありませんが(笑)、グロックがポイント獲得したくらいで他は目立った状況は無かったでしょう。寂しい限りですが・・。2004~2005年のBAR時代、SAF1が存在していたときのようなトキメキを感じられるようなシーズンがまた来ることを願って止みません。

2008年 F1 第17戦 中国GP” に対して8件のコメントがあります。

  1. yoshinori より:

    こんにちは
    ハミルトンがワールドチャンピオンに王手ですね。
    相方のコバライネンは去年のハミルトンみたいで驚きました(笑)
    ハミルトンの走りには賛否両論ですが、大物であることは認めるしかないですね(笑)
    フェラーリは今シーズンはダメダメのようですが(特にピットでの作業)、最終戦はどうなるのでしょうか、楽しみです。
    話が変わりますが、ホンダが機械式ロリポップのテストをやっているようですが、いつ頃導入されるのでしょうか?こちらにも興味がありますね。同等のシステムを使っていたフェラーリの失敗をどう見ているのでしょうか。(笑)

  2. りょ より:

    マッサのケツをブッ叩いて「お前がビビッてどうすんじゃ!!」
    と言ってやりたいような週末でしたが(苦笑
    シーズン中ずーっと言われてきた「マクラーレンとフェラーリのタイヤの温まり方の違い」が
    ここへきてさらにフェラーリに不利なように働いてきてしまっているような。
    上海はけっこう暑かったようですが、それでもフライングラップで1秒とか離されるようでは…
    南半球のブラジル、可能な限り暑くなっていただきたい!!

  3. たー より:

    フェラーリファンとしては個人的にアロンソがキーを握るかなと期待しておりましたが、序盤10週くらいまでが見所で退屈といえば退屈ですが、速いひとが勝つという勝者冥利のレースでしたね。
    最終戦は今年らしい波乱に期待してフェラーリが2年連続ミラクルチャンピオンに・・・。

  4. SYORI より:

    yoshinoriさんどうもです。ハミルトンが王手ですねー。もはや圧倒的優位で最終戦を迎えますし、ロン・デニスもフェラーリが1-2でもかまわないという発言までしてますよね(笑)。まあこの辺りは裏返せばハミルトンにプレッシャーが掛からないような意味にも取れますが。最終戦はトラブルを起こさず最後まで走りきる事でOKなのですが、どちらが勝つにしても新たなチャンプが誕生する訳ですから、今から楽しみです。
    フェラーリですが、結局は「自滅」といったシーズンだったんじゃないでしょうか。特にマッサは今シーズンチャンプを獲得するだけのレースをしていたと思います。開幕戦オーストラリアとセパンはドライバーの自滅みたいなものでしたが、ハンガリーでの残り2周でメカニカルトラブル、シンガポールでのピットミスなど勝てていたはずのレースを失った事が、今となっては重大な意味を持ってきていますよね。この2戦で多分20ポイント稼いでいたはずですから。最終戦は勝ててもハミルトン優位は揺ぎ無いので、マッサはとにかく勝つ事が最低条件で、あとはハミルトンに何かが起こるのを待つしかないといった状況です。しかし去年も驚くべき結末が待っていた訳ですからね。何が起こるかわかりません。
    ホンダ・・・あのシステムは2009年シーズン導入を目指してテストしているみたいですね。まあ導入するかどうかは分かりませんけど、そんな事やってるヒマがあれば・・とは思いますけど(笑)。

  5. SYORI より:

    りょさんどうもです。あーなるほど、タイヤの温度上昇の違い。それはあるかもしれないですね。マクラーレンは半周・フェラーリは2周といわれるくらい違うようなので、それでスタート時のタイヤはソフトとハードで分かれたのかもしれないですね。ソフト・ハードどちらも性能的に大差が無いようでしたので。
    ブラジル、気温はどうなるんでしょうかねー。去年は気温36度・路面温度63度でしたから、開催時期が2週間遅れとはいえ、同じようなコンディションになるかもしれないですね。怖いのはスコールでしょうか・・。ここは突然のスコールが過去にも何度かありましたからねー。雨がチャンピオンシップの行方を左右する可能性も無きにしもあらずといった感じです。

  6. SYORI より:

    たーさんどうもです。最近アロンソはマッサを助ける的な発言をしていたようで(笑)、やっぱりマッサの邪魔をしないように1コーナーをクリアしたそうですね。そのお陰でコバライネンに抜かれてしまったそうですが・・。
    ハミルトンは今回完勝でしたが、最終戦で一番怖いのはマシントラブルと外的要因(SCや雨など)、そして自身のプレッシャーに打ち勝つ冷静さが保てるかどうかでしょう。右フロントが結構キツくなりそうな気がしますので、ハミルトンのタイヤに優しくないドライビングがどう影響するのかも気になるところですけどね。とにかくマッサは勝つ事が最低条件ですから、失うものは無い的な気持ちで最初からガンガンと攻めて欲しいですね。母国GPですから観客の後押しも力強いでしょうし。

  7. Qchan_PS より:

    おひさしぶりです。
    見事な(笑)パレードグランプリでした(笑)
    ハミルトンは完勝でしたね。
    もはやチャンピオン決定してしまった感もありますが、最終戦にわずかな期待をしつつ観戦しようと思います。
    去年のようなこともありますしねー。
    ところで、今回はパレードGPだったわけですが、SYORIさんは個人的にオーバーテイクが増える方法って、どんな方法があると思います?
    私は、徹底的にドライバーがミスしやすい方向に持っていくしかないと思うんですよね(すごく極端な意見だと思いますが・・・)。
    タイヤしかり空力しかりですね。
    あとスタンダードエンジン?の案がFIAから提出されましたが、これってどうなんでしょうか。もはやF1にあらずという感もあります。
    たしかにDFVエンジンなどによる実質ワンメイクな時代もあったにせよ、現代F1でスタンダードエンジンってのはちょっと・・・、と思いますね。

  8. SYORI より:

    Qchan_PSさんどうもです。パレードGP、まさに表現ぴったりですね(笑)。最終戦は去年の事もありますから、コンサバすぎるくらいに堅実なレースをするんじゃないでしょうか。ハミルトン自身もそうでしょうが、チームとしても勝ちを狙いに行くような事はしないと思いますから。
    オーバーテイク増加についてですが、個人的には空力に頼りすぎたコーナリングスピードの上昇はデメリットしか生まないと思いますので、とにかく空力的規制(特に空力補助パーツは完全禁止にするなど)どんどんすべきでしょう。それを補う意味でタイヤの物理的グリップを上げたりステップドボトムの廃止等を行って、とにかくコーナリング中に前走車の真後ろに居ても影響を受けにくい形にしないといけないでしょう。あとはピット戦略に頼り過ぎないよう燃料給油の廃止など。燃費の良いマシンほど軽くスタートできると言う部分でメリットもありますし、エコにもつながりますからね。それとかMAX回転数+1000rpm回るようなオーバーテイクボタン(標準ECUで1レースでの使用回数を決めるとか)などを装備するとか、色々思い浮かぶアイデアはありますけどねー。
    スタンダードエンジンの件は、もう大反対が起こっているので(笑)採用はどうかと思いますが、まあ言うまでも無く意味が分からないですね(笑)。FIAの考える理論はいつもコスト最優先で、付け刃的な発想ばかりですよね。技術を争う場で何故標準エンジンなのか。コスト抑制は勿論大事な課題ですが、メーカーは自分たちが優れていると世間にアピールする為にF1に参戦している訳ですから、その辺りを少し履き違えていると思いますねー。でも良い解決策があるかと言われると非常に難しい問題ですよね。私もパっといい案が浮かぶ事は無いです;;。

Qchan_PS へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA