バリチェロ、5年ぶりの優勝 - 2009年 F1 第11戦 ヨーロッパGP

2009年も後半戦に入ったF1シーズン、どうしても勝てなかったルーベンス・バリチェロが遂に今季初優勝。レースというものは上手くいくときは本当に全てが上手く回るという見本のような展開でしたね。まるで初優勝を飾ったルーキーのように無線で泣き震える声が印象的でした。

スタートではフロントロー独占したマクラーレンが逃げる展開に。それにしてもマクラーレンの復調は驚きを通り越して恐ろしいくらいのチーム力ですね・・。テストも全く出来ない状況なのにこれだけマシンを開発してくるとは、一体どういう事をやってるんでしょうか。まあ大半はシミュレーション作業に費やしているんだと思いますが、それだけ精度の高い作業が可能なシステムを持っているんでしょうね。

話がそれましたが、逃げるマクラーレンを追いかけるバリチェロ。給油搭載量を見る限り、マクラーレンが先に入って後からバリチェロが入るという形になるのは分かっていましたが、それでコバライネンをかわして2番手に上がるバリチェロ。その後はどうなるのかと思っていましたが、僅差ではありつつも何となく今シーズンを見る限りギリギリかわす事が出来ずに2位のままで終わるのかなーなんて思ってました(笑)。しかしハミルトンのピットイン時に致命的なミスが起こり、バリチェロに逆転を許します。これでそのまま逃げ切って優勝という形でしたが、決して棚ボタ勝利ではないかなって思います。何故ならハミルトンがピットインして2周(だったかな)を最速ラップ連発で周回していたのがまずポイントだったかと思いますので。ハミルトンが通常通りピットをこなしていても、逆転されていたかもしれません。多分かなりギリなタイミングだったとは思いますが・・。
ハミルトンのピットに関しては、あと1周延ばそうと無線で指示した時点でピットロードに向かっていたという状況だったようで、クルーは次の周に入るという風に思っていたみたいで、あのようなドタバタになってしまったみたいです。ハミルトンもコメントしてましたが、勝つ為にギリギリの選択をしていたという点で、やはりマクラーレンというチームは凄いなと思ってしまいます。

そんな感じで2004年中国GP以来の優勝となったバリチェロ。無線では完全に涙声で感謝を表してましたね・・。今シーズンは自身が思うように勝てず、バトンばかりが優勝するような状況に苛立ちを感じていたはずですが、やはり勝つ時というのはやっぱりこういう感じなんでしょうねー。パルクフェルメにマシンを止めた時に頭頂部のマッサヘルメットデザインをたくさん見せていたところも良かったです。

レッドブル勢はヴェッテルがリタイア、ウェバーが9位とノーポイントで終わってしまいました。ペース的にはやはり今回のように高気温だとタイヤが厳しいのでしょうか。ブラウン勢にとっては待ってました!的な気温だったと思いますが、バトンは上位フィニッシュのチャンスをスタート直後に失ってしまって勿体無かったですね・・。まあ少なくともウェバーとの差を広げれた事、これだけでも十分価値のあるレースだったと思いますが、次戦スパでの低温になるだろうコンディションでは果たしてどうなるでしょうか。

フェラーリはライコネンが3位と結果を残しましたが、バドエルの方は散々たる結果でしたね・・。やはり10年近くレースから離れていて、今季殆どマシンに乗れない状況だとこんな感じになってしまうんでしょうか・・。もしミハエルが乗っていたら、どんな感じだったんでしょうね。何となくこの結果から、予選上位に来ていたとは思えないような気がしますが・・。
それでも今週末のスパにはバドエルが再び乗る事が決定したようですし、ジェネの心中やいかに。

日本勢では中嶋の運の無さ(笑)はもうお馴染になってきましたが、ロズベルグがこれだけ毎戦結果を残しているだけに厳しい状況になってきましたね・・。ただ、トゥルーリが来季トヨタを離脱か?という噂に加え、ウィリアムズがトヨタとの契約を今季で終了させたがっているという噂が、中嶋の来季トヨタ移籍を想像させてくれます。個人的にはウィリアムズにそのまま残留して、トヨタには小林などのイキの良い日本人を送りこんで欲しいなと思ったりもしますが。

さあ次はスパ・フランコルシャン。鈴鹿の次に好きなレースですので非常に楽しみです。

バリチェロ、5年ぶりの優勝 - 2009年 F1 第11戦 ヨーロッパGP” に対して4件のコメントがあります。

  1. KURU-MANIA より:

    今回のレースはおもしろかったですね^^
    眠くて眠くて仕方がなかった去年とは大違いw
    PS3がないという状況において、多少なりとも"スパイス"になりました。

  2. SYORI より:

    KURU-MANIAさんどうもです。なかなか見応えがありましたね。特にトップ争いは面白かったのですが、やはりこれだけ抜きどころが無いと、私的にはどうしても睡魔が襲ってきます(笑)。今週のスパがかなり楽しみですねー。

  3. きんなん より:

    こんにちは、きんなんです。
     3週間ぶりのF1、期待に胸膨らませて観戦し、それに相応しい大変白熱する展開となって非常に楽しめました。バリチェロが逆転してトップに立ったときは思わず声を上げてしまいましたw
    ただ、今回はバトンが不本意な順位に沈んでしまったので、このチャンスを生かせなかったレッドブル勢は少々もったいない気もしました。
    後、中嶋の不運ぶりは本当に気の毒ですね...。能力はあると思うし、昨年よりもテクそのものは成長しているのですが、運が付いてきてない感じです。
    それと、マッサに代わって参加したバドエル、こちらも散々でしたね。ところで、質問なのですが、もし彼がポイントを取った場合、マッサ復帰後にマッサのポイントになるのでしょうか。
     さて、大変白熱した展開で、3週間ぶりに見たこともあり大変楽しめた今回のレースなのですが...。
    バレーボールの延長により放送が10分繰り下がった為、ビデオに撮って後から観戦した私は最後まで見ることが出来ませんでした(TT)。と言う訳でたぶんバリチェロは久々の優勝に狂喜していたでしょうし、まさかの逆転を許したハミルトンは悔しがっていたでしょうし、中嶋はまた残念そうにインタビューに答えていたでしょうが、そのいずれも見ることが出来ませんでした...。

  4. SYORI より:

    きんなんさんどうもです。ベルギーGPが終わった後なので前戦の内容を忘れ気味ですが(笑)、バリチェロの優勝は良かったですね。これまでかなりフラストレーションが溜まっていたでしょうし、1勝する事で自分自身の気持ちもリセットされたというか、落ち着いた心境で残りのレースに挑めるんじゃないでしょうか。
    バドエルがポイントを取った場合は、マッサのポイントとしては加算されず、あくまでバドエル自身のポイントとして計上されます。コンストラクラーポイントは当然フェラーリとして加算されます。まあバドエルの現状だとポイント獲得は非常に難しいでしょうし、次戦モンツァでは乗ってないと思いますけどね・・。
    バレー延長で最後見れませんでしたか;;。今回のベルギーGPも今朝知りましたが凄い遅い時間からの放送だったみたいですね。記事をフジ地上波が終わるくらいの1時半くらいにアップしたのですが、実際はまだ放送前だったみたいで、ネタバレになってしまってたら申し訳ないなぁと・・。

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