2008年 F1 第5戦 トルコGP

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スーパーアグリF1チーム撤退後初のレースとなったトルコGP。予選も毎回CSで観ているのですが、今回ばかりはネット上で結果を調べるのみでした。予想通りマッサがPPで一貴はQ1脱落という事ですが、SAF1撤退後の予選ルール変更に伴い各セッションごとに6台→5台の脱落と言う事で台数は減っています。しかしながらQ1落ちは実質SAF1の2台が確定していただけに、本当のQ1落ち枠は4台→5台になったのと同じです。タイム的に非常に接近しているので、僅かなロスがQ1脱落を意味する厳しい戦いに一貴は敗れたといった感じでしょうか・・。
決勝レースも1コーナーでフィジケラが特攻して一貴をリタイアに追い込んだりで、いきなりつまらないレースになってしまいました;;。琢磨が居たらあの混乱に巻き込まれていたかもしれませんが、上手く順位をスルスルっと上げてジャンプアップしてるだろうなーと妄想してみたり(笑)。2008年シーズンのSAF1琢磨の順位はいつも最後尾付近での走行でしたが、それでも国際映像が映すようなバトルを何かしていたような気がします。今回のトルコGPの舞台であるイスタンブールパーク・サーキットは、オーバーテイクが十分可能なレイアウトのコースなのに、最後尾から追い上げていったコバライネンですら追い抜きが苦しそうでしたので、いかに今のF1がオーバーテイクしにくいセンシティブなマシン特性であるか良く分かります。その中でトップのマッサをインからオーバーテイクしていったハミルトンの走りは唯一の見所だったような気がしますね・・。



レースは3年連続でマッサのポールトゥウィンでフェラーリ4連勝。マッサの速さはここでは異常なくらいですね(笑)。3番手にライコネンが入りフェラーリ1-3フィニッシュとなった訳ですが、ここ数戦ぱっとしなかったマクラーレンが今レースではなかなか良い走りを見せてくれました。コバライネンはレース序盤のタイヤトラブル?によるピットインで大きく順位を下げ結局ポイント圏外だった訳ですが、予選では自身初のフロントロー獲得と前戦で大きなアクシデントに見舞われたとは思えないパフォーマンスでした。後は運が見方さえしてくれればもっと好成績をあげてくれそうですし、ふとしたキッカケで大化けしそうな雰囲気がコバイライネンにはあると思います。しかし今回は何よりもハミルトンのレース展開が意外で楽しませてもらいました。

上位勢始め他チームの大部分が2ストップを選択していた中、ハミルトンは3ストップでした。上位チームでこうも作戦が分かれるっていうのは最近では非常に珍しく、どういう展開になるのか凄く興味がありましたが最終スティントではトップには僅か及ばず、結局4秒差での2位チェッカー。
戦略的にも面白い走りでしたが、どうやらタイヤに問題があったみたいですね。昨年のトルコGPで右フロントタイヤがタイヤバーストしたのも彼のドライビングが右フロントタイヤを酷使するスタイルに起因するそうですが、昨年は他ドライバーにも若干この問題があったそうです。ターン8の負荷がやはり大きいのでしょう。今回BSが昨年の経験を生かし改良した構造のタイヤを持ち込んでいたにも関わらず、土曜の予選の段階でハミルトンにだけこの問題が再浮上したみたいです。それで念のために3ストップにしてタイヤの負担を減らす作戦に出たというのが真相みたいですねー。

過去に3ストップのミハエルが2ストップ勢のマシンより圧倒的なペースで差を築き優勝したレースが結構ありましたが、今回2位だったとはいえハミルトン自身はかなり満足なレースだったようです。こういう作戦の時は本当に全力で全スティントを走らないと効果が無いため、2位に入れたというのは本人が満足できるくらいの走りが出来たという手ごたえがあったのでしょう。今回のレースは見所はこれくらいだったでしょうか(笑)。


いつも最後に書く日本勢(特にSAF1)の話題ですが、SAF1はもう居ないのでホンダとトヨタのみになります;;。力的には完全にトヨタに負けているホンダ・・といったところでしょうか。もしかしたら差はそれ程でもなく、トゥルーリのパフォーマンスの賜物なのかもしれませんが。いずれにしてもホンダの苦戦は見ていて何ともいえないですよね・・。アースカラーになって2年。スポンサーからの収入はかなり少ないように思えますが、その辺りは当然ホンダ自身が資金を注入している事でしょう。
私が思うに「ホンダのF1参戦意義」とは何なんだろう・・と最近思うようになってきてます。走る実験室と言われていたホンダのレース活動ですが、実験的試みが見て取れるようなチャレンジングな攻めの姿勢ってホント見られないんですよね。昨年は相当攻めたマシン作成と言われてますが、結局風洞実験の数値がおかしかったという悲惨な理由により最悪の失敗作に終わってます。今年はアップデートを可能にする余地を相当残したフレキシブルなデザインという事で期待していたのですが、現時点ではその効果もあまり感じられませんし、ロス・ブラウンに至っては来年度のマシン開発を優先していくみたいな発言もありました。となると今年のホンダもやはり捨て年みたいになってしまうんでしょうかね・・。
ドライバーに至っても2人とも来期の残留を希望するみたいなコメントを発してますが、こんな事を今から言ってるからダメなんじゃないかと・・。もっとチームを怒らせるくらいの発言を堂々とやってもらいたいものです。こんなマシンじゃダメだと。在りし日のセナがホンダに対してそうであったように。