セロー250 フロントフォーク オーバーホール

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昨年春に購入して色々なところをメンテナンス・カスタマイズしてきたんですが、唯一フロントサスのみそのままでした。
いつかやらんとあかんなーと思いつつ特にオイル漏れも無い事からそのままにしていたんですが、いよいよやる事が無くなってきたのと(笑)、そろそろバイクシーズンだからそれまでに終わらせてしまおうかなと、重い腰を上げてみました。とはいえ、大昔にオンロードバイクのサスメンテでOHを行っただけで、もう30年くらい触った事も開けた事も無いので、やり方は完全に忘れています。またオイルシール破損でオイル漏れを引き起こしたりするのも怖いなーと思いつつ、今回は自分でやってみる事にしました。

まず必要な消耗品・道具などを書き出します。まず消耗部品。以下の図の部品を発注。

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基本的にはゴムパーツや摩耗してそうな部品をメインに交換しますが、イマイチよく分かってないので先人様のブログなどを参考に選択(笑)。
ただ、これらをいつも利用しているモノタロウで検索していると、ダストシールとオイルシールに互換品を発見。ヤマハ純正の半額以下くらいの値段だったので迷わずそちらを選択(笑)。NTB製で日本製(だったと思う)だったので品質も問題無いかと思います。多分(笑)
ということで最終的に土日5%割引を駆使して発注したものはこちら(但しオイルは含まれていません)。税込みで6300円程だったかと思います。

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それ以外に写真を撮っていませんが、持っていなければオーバーホールに必要な専用工具なども必要になってくるかと思います。
まずフォークのインナーチューブを外す為にフォーク内部から芯?を固定するダンパーロックソケット、それと長尺のエクステンションバー、サスペンションンオイル、計量するメスシリンダー、オイルシールを打ち込むシールプッシャー、油面調整用ツール(注射器みたいなやつ)は必須かと思います。もちろんシール打ち込み用として塩ビ管を使うなど、代用できるものもありますが、今回は正攻法で行こうと思います(笑)。
ただ専用工具(例えば60cmくらいのエクステンションなど)は汎用性に欠ける工具だと思ったので、後々工具として使う頻度が高いような組み合わせにしたものもあります。

内容としては以下のような感じです。

ヤマハ サスペンションオイルG-15
ノーブランド エクステンションバー(250mm)
ノーブランド T型ハンドル(265mm)
アストロプロダクツ ダンパーロックソケット 07-10075
500mlメスシリンダー
フォークオイルシールプッシャー
デイトナ フォークオイル油面調整ツール 75250

これで税込み約1万円くらいです。消耗品も考えると16000~17000円くらいになるので、ヘタしたらバイクショップさんでやってもらうのとそれほど変わらないのかもしれません。その辺りは各自ご判断かと思いますが、今後の経験値アップのために一回やってみるのも良いかなと思います。

私が良く思うのは、一回やってみてこれはプロに任せた方がいい、と思うことと、これなら今後も自分でやろうというどちらかの判断が付くので、まずは一回やってみるという事が多いですね。そうすると、あまりに大変or難しい内容はプロに任せようと思いますし、一度経験してるだけに工賃を支払うのも何とも思わないです。むしろこの金額であの作業をやってくれてありがとう!とすら思いますので(笑)

話が脱線しましたが(笑)、必要な部品もそろったところで週末に作業してみました。

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まずはフロントフォークの脱着です。
写真は撮ってませんが、キャリパーを外してフロントタイヤ取り外し、インナーフェンダーも外してからフォークを固定している片側4箇所のボルトを緩めて抜き取るだけです。取り外したらブーツカバーを外します。ブーツカバーが付いているとオイル漏れしてるのか目視で分かりにくいので、1年ぶりに外す際すこしドキドキしましたが(笑)特に問題は無さそうでした。

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取り外したフロントフォーク。

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インナーの可動部分は綺麗な状態ですが、その上はサビやメッキ浮きなどがあるのであまり良い状態ではありません。最低でもオイルシールに入り込む領域辺りまでは綺麗にしておきたいので、折角のタイミングですし軽くメンテします。

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引っかかりが無いレベルまで2000番の耐水ペーパーでそっと慣らします。その後コンパウンドを付けたバフで磨いて綺麗にしておきました。

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さて、ここから分解です。まずはトップ部分の蓋?を外します。本来フォーク脱着前にこの部分を緩めておいた方が良かったかもしれません。単独ではフォークを手で固定しながら回すのは至難の業かと思います(笑)。ここはインパクトで一気に緩めてしまいました。さて中はどうなっているか・・・

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本来フォークオイルは赤が多いかと思うのですが、中から出てきたのはヘドロのような真っ黒な液体。これはひどい(笑)。バイク購入時も相当なボロでしたし、最初にエンジンオイル交換をした時も水分混入でコーヒー牛乳みたいになってたので(笑)、恐らく一度もメンテされた事が無かったかと思われます。

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とりあえず全部出し切るまで1時間ほど逆さまにして放置しておきます。

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待ってる間にスプリング長を図ってました。
純正のスプリング長は482㎜で、使用限度は472.3㎜みたいですが、写真の角度が悪いのかメジャーがたるんでたのかはわかりませんが2mmほど長いような(笑)。まあへたってないということで良しとしましょう。

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オイルも十分抜けたところでいよいよ分解していきます。まずはダストシールを外します。ここは下の隙間にマイナスドライバーなどを使ってこじって上に上げてやればいいかと思います。どうせ捨てるものですし。意外と簡単に取れました。

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上にスライドさせてみたところ。
なんか中が錆びてますね・・・恐らくブーツ内に侵入した水分が中で蒸発せず残っていて、それが劣化したダストシールから染み込んでたのかもですが、良い状態ではありませんね(汗)。確かに最初バイクを引き取った際、ブーツはどっちも劣化してボロボロに切れてたので、その状態で雨ざらしになればこうなるのかもしれません。

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固着して苦労しましたが何とかオイルシール固定用クリップを取り外し。錆びてると思わなかったのでこの部品は注文していませんでした。クリップは綺麗にして再利用します。

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オイルシールはここで外さず、まずインナーチューブとアウターチューブを分離させます。アウターチューブ底面にあるボルトを外す際、インナーチューブの更に中にある筒?を固定するために中に棒を押し込んで空回りを防ぐのですが、概ね60cmくらいあればいいかな?と事前に買っておいたT型ハンドル+エクステンション×2で長さを確保し、その先にダンパーロックソケットを付けて準備します。更に15cmのエクステンションを連結させてますが、ここまで長い必要は無さそうでした。感覚的に50cmあれば十分かな?と言う感じ。
手前に見えるのは、T型ハンドルに付けた六角レンチでこれでボルト面を回します。

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片手で長い工具を持ち押さえながら、反対の手でボルトを緩めるという感じなのですが、はっきり言って鬼のように固く、片手ではとてもじゃないですが回す事が出来ず・・。これは無理だと思ってインパクトでボルトを緩めました(笑)。その時は反対側から特殊工具を入れる事すらしてませんでしたので、緩めるだけならインパクトがあれば問題無かったかもです(笑)

そんなこんなで外したインナーチューブ。メタルスライドで圧入?されているので、インナーチューブを上にガンガン衝撃を与えながら引っこ抜くような感じでした。
ちなみに左からオイルシール、ワッシャー、メタルスライド、フォークピストンとなります。

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さらにインナーチューブをひっくり返すと、先ほど外したボルトで固定されていた内部の筒?も出てきます。これでフォークの分解が一応完了となります。

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外したフォーク内部には古いオイルと、何やら粘着したヘドロみたいなのが堆積してたので(汗)パーツクリーナーなどで綺麗に掃除して古いオイル成分を完全除去します。

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ここからは組み込みとなります。
まずこちらは純正互換品のダストシールとオイルシール。純正品よりかなり安いです。まあフォークのOHなどこまめにやるものでもないですし、ヤマハ純正でも良いのかなとも思います。今回はネットでの装着事例を見なかったので、人柱?的に使ってみた次第です。
使ったのはNTB製フロントフォークオイルシール FOY-04(5JX-23145-00互換品)、NTB製フロントフォークダストシール FDY-02(5JX-23144-00互換品)です。合計4個で税込2046円でした(モノタロウ5%割引)。純正品は4個で税込4026円(2021年3月現在)なので、約半額ですね。

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それ以外のヤマハ純正消耗パーツなど。

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写真では埃防止のためフォークトップのキャップを付けた状態になってますが、これは多分間違いです(笑)。キャップを付けない状態でオイルシールを入れるはずです。かなり入れにくかったので・・。サランラップを巻いているのはオイルシールを差し込む際に内側に傷がいかないようにするためです。
写真にはありませんが、この前の段階で、インナーチューブをアウターに組み込みます。この時も面倒くさくなったので、ダンパーロックソケットを刺した状態で反対側からインパクトを使って一気に締めこみました。トルク管理も何もしてませんがまあオイルが漏れなければ問題ないでしょう。ちなみにボルトに付いていたパッキンは最下部の部分ですし、一番オイルが漏れたらまずい部分なのでちゃんと新品と交換しています。

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オイルシールを打ち込みます。いわゆるプッシャーというもので上からたたき込みます。
ここの順番?が今もよく分かっていないのですが、最初にインナーチューブを組み込む際、オイルシールが入るスペースが空いてないので、恐らくメタルスライドをアウターに押し込まないといけないんですが、それをオイルシールともども一気に押し込むのか、それとも先にメタルスライドを押し込んでからオイルシールを打ち込むのか、どっちなんでしょうね。結局同時に押し込んだ形にしましたが、今から思えば別々に押し込んだ方がオイルシールの圧入が楽だったのかもしれません。
というのも、はじめオイルシールが真っすぐ入らずに途中で斜めになった状態で立ち往生してしまい(笑)、一旦ばらして再度組み込む形を取ったのですが、パーツクリーナーでかなり油分を取ってしまってたのが原因なのかもしれません。再度組み込む際はシリコングリスを付けてやったら一発ですんなり入りましたので。

あと、この安物のプッシャー(3000円くらいのもの)に付属している三個ついた樹脂部分をシールに押し当てる部品。これの使い勝手がまあまあ悪くて、押し込む際に手を添えておかないとちゃんとした位置で叩けないため、手を挟みそうで怖かったです(笑)。でもこれを塩ビ管でやるのは相当しんどそうですね。なんしか重量物で上からガンガン叩かないと絶対押し入っていかないと思われるので、塩ビでやるならフォークの上まで突き出した長いものを使って大き目の石か何かで叩き込むしかなさそうです。そう思うとこのプッシャーの叩く部分(上の銀色部分)はかなり重量もあり、良い感じで圧をかけて叩けるので良さそうです。
今から思えば10cmくらいにカットした塩ビ管を、シールを叩く土台にすればなお良しだったかもしれません。

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入り切ったところ。ここまで叩くと叩く音が変わるので奥まで入り切ったと感覚的に分かりますし、そもそも最後まで入れないとオイルシール固定用クリップを固定する事が出来ないかと思います。

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オイルシール、ダストシールと入れ終えたら今度はオイルを入れます。
ヤマハの規定値として、385mlのオイルを入れるということですので、メスシリンダーで測って泡立たないようにそっと注ぎます。オイルの色は綺麗な赤色で最初に入ってたヘドロとは雲泥の差で綺麗です(笑)。
あとここでもしくじってしまったんですが、オイルを入れた際に油面を図るのは、フォークを「一番下まで押し込んだ状態」でトップから125mm下に油面があればOKとのこと。しかし今回サスのスプリング+ワッシャー+スペーサー全てを組み込んだ状態でオイルを入れてしまったため、当たり前ですが一番下まで押し込んだら中身(スペーサー、ワッシャーが飛び出し、その下のスプリングまで露出する)が出てくるため油面レベルを図る事が出来なくなってしまいました。それ以前に中身入ってるので正確な数値は出ませんよね・・。折角油面調整ツールまで買ったのに(笑)。
まあ、オイル交換のみで385ml入れると少し油面オーバーするらしいので、385mlというのはオーバーホールで中身が完全に空になった場合の数値だと勝手に解釈し(笑)、そのまま油面調整せず組み込む事にしました。まあ多少狂ってても左右差が無ければ問題ないでしょう(笑)。

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色々ありましたがとりあえず全部組み込んでから、どれだけ変わったのか試走に行きます。
いやーびっくりです。今までずっと乗ってきたのはストローク量も多く、底付きは流石にしませんでしたがブレーキングで大きく沈み込み常時ふわふわしてたんですが、オーバーホールをしたことでサスの沈み込みにコシが出てストローク量はかなり減りました。本来これが正常なんでしょうが、まるで強化バネでも入れたような印象です。
今までが酷すぎる状態だったのでしょうけど(笑)。

30分ほど試走し、舗装路も若干ダートも走って戻ってきまして、翌日に再度フォークブーツ内をのぞいてみましたが、特にオイル漏れの症状も無く作業は大丈夫そうで安心しました。

いずれにしても色々と勉強になりましたし、やってみて分かった事も多々ありましたので、次回やる時はしくじらないでしょう。このバイクではもうやらないかもですが(笑)

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