CRF250L MD47 ACERBIS フレームガード Oリング補修

以前取り付け記事の最後に追記していた部分で、固定用Oリング(ゴムバンド)が2種類あって小さい方と大きい方をそれぞれ使って固定するのですが、大きい方のOリングの劣化が酷く、1か月ほどで切れているのを発見。1個予備で付属していたのでそれを使って固定しなおしたんですが、他で使っている2個の大きい方のOリングも劣化が酷く、先日日帰りツーリングに行った際ふと見てみると劣化していたOリングが切れて居なくなっておりました(笑)

取り付けしたのが5月末でしたので今で約2か月。ちょっとこれ商品としてどうなの?とは思いますが対策しないといけないので考えます。

色々検討していたんですが形状的に輪っか状のゴムバンド(Oリング)じゃないとスマートに固定出来ないよなあという事で、Oリングの事を色々と調べてみました。Oリングの素材としては大部分がニトリルゴム(NBR)という素材で作られているようで、今回フレームガードに付属していたゴムバンドもNBRなのかなと推測(違ってるかもしれません)していたんですが、小さい方は一切劣化が無いのに大きい方だけ劣化しているというのも分かりませんし、付属バンドも素材不明なのでとりあえずNBRじゃない素材のOリングを探してみる事に。NBR製と比べフッ素ゴム(FKM)製Oリングだと耐熱性で300度(NBR130度)、耐寒性-50度(NBR-10度)、耐老化性や耐オゾン性、耐候性や耐炎性など全てにおいて優れていました。これが解決できる方法かは何とも分かりませんが高いものでもありませんので試してみる事に。

大きい方のOリングは直径が概ね50mmくらいだったのでその辺りのサイズで探してみて、エスコ S-48 オーリング(フッ素ゴム/固定用/2個) EA423RS-48Aというものを2セット(計4本)購入。amazonで600円×2でした。

右側フレームガード上部の固定部分。ここは切れて無くなってたところです。マフラーが直下を通っているので熱にやられたんですかね。

同じく右側のリアマスターシリンダー辺りの固定部分。ここは小さい方の付属Oリングですが劣化は全く見られません。

左側フレームガード上部の固定部分。ここが一番最初に切れていた部分です。気が付いて予備で残っていた付属Oリングを付けなおして1週間後の写真ですが、もう表面に亀裂が入りだしています。バイクカバーを掛けた状態で屋根付きガレージ(紫外線カットのアクリル屋根)に保管していますので直接太陽光も当たらない場所なのですが、1週間でこれです。

同じく左側のシートフレームへ伸びる箇所。ここも小さい方の付属Oリングですが劣化は全く見られません。

同じく左側の最下部。大きい方のOリングですが触れたら今にも切れそうです(笑)

ということで劣化部分を全てフッ素ゴムのOリングに交換しました。一旦これで様子を見てみる事に。
ちなみに今回購入したOリングですが付属Oリングより少し細い感じでした。内径が47.5mm、線径が2.0mmで問題ないと思ってましたが、付属Oリングの線径は実測で2.3mm(0.1~0.2mmほどの誤差があるかもしれません)なのでもう少し太いものがあればその方が良いかもしれません。ただ固定した感じではそれほど問題も無かったので代替えが無ければこのままで良いかもです。

付属Oリング(大)の直径は約51mmくらい(柔らかいのでキッチリ測れません)。線径が2.3mmとしたら内径は46.4mmくらいになりますが固定時は伸ばして固定するんであまり大きさは拘らなくても良いと思います。50mm前後のOリングならOKでしょう。

それにしてもここまで速攻劣化する(しかも小さい方は問題ない)というのもどうなんでしょうね。個人的には取り付け時に見た感じ材質の違いみたいなのは全く感じませんでしたが、ここまで劣化度合いが違うとなると材質が違うとしか考えられないんですけどね。フッ素ゴムに拘らなくても一般的なNBR製でもこんな劣化はしないのかもしれませんし、色々試してみたいところです。ただニトリルゴム(NBR)はやはりオゾン、日光、風化に対して脆弱だという事が多く書かれていますのでフレームガードを固定する用途という部分においては不向きではないのかなとは思います。大量に購入して劣化したら付け替えるというのもアリでしょうけど(笑)、あまりにも面倒くさいですしね・・

今現在この製品を購入されている方が同じような問題に直面しているのか、もしくは対策されて全く問題ないという事になっているのか知りたいなと思います。付けられている方、結構多いように思うのですがいかがでしょうか?

小さい方の付属Oリング、今回交換した大きい方のフッ素ゴム製Oリング、これからどうなっていくかは変化があればまたこの記事に追記していこうと思っております。

追記(2023/10/30)
28日に日帰りツーリングに行ったのでその時に久々にバイクを見ましたが、やはり交換したフッ素ゴムOリングと小さい方の付属Oリングには劣化は見られませんでした。大きい方の付属Oリングは劣化して切れてたので以前ラフアンドロードさんにこの件を問い合わせてみたところご丁寧に新しいOリングを送って頂き付け替えていたのですが、そちらももう風前の灯火のごとく劣化して切れかけてます。
この事から、商品付属のOリング(大)の方は材質的?に紫外線かオゾンでの劣化が激しいのは間違いなさそうですし、後から交換分としてメーカーさんから送って頂いたOリング(大)も同じ結果だったので、今回のフッ素ゴムのようなものを別途用意するしか根本的な改善は無理だと思います。

追記(2023/11/27)
先日新たに試験用として一般的なOリングを購入しました。トラスコ中山 TRUSCO T-1AG45 という一般的なニトリルゴム(NBR)製のもので5個200円くらいの安いものですが、こちらを10月末に購入しラフアンドロードさんから代替品として交換し速攻朽ち果ててしまったOリングと11月上旬頃に交換して様子を見ておりました。3週間近く経って確認してみましたが、表面に若干の荒れ(ひび割れではなく荒れ)を確認しましたが意外と切れそうな感じではありませんでした。ちなみに写真1枚目の右側が今回購入した分、左側が付属Oリング(大)です。内径44.4mm、線径3.1mmで少し太めなのが分かるかと思います。

ニトリルゴム(NBR)製は脆いと思っておりましたがこちらもメーカーや品質?によって差があるのかもしれません。少なくとも付属Oリング(大)の劣化速度に比べたら雲泥の差です。いずれにしても年明け暖かくなるまで乗ることはもう無いと思いますので(笑)、来年春頃にどうなっているかですね。ちなみに付属Oリング(小)と別途購入したフッ素ゴムのOリングは、今現在も表面劣化も全くなく問題は一切ありません。

追記(2024/01/30)
上記11/27追記分のOリング(トラスコ中山さんの分)ですが、やはり表面劣化からひび割れが発生しておりました。商品付属の長い方のOリングと全く同じ状態になってしまってました。やはりだめですね・・。劣化する期間に違いがあるのかもしれません(少なくとも付属Oリングよりは長持ちした気がする)し外した時の見た目は問題ないのですが引っ張ると凄いひび割れです。ちなみに付属の短い方のOリング、後から購入したフッ素ゴムOリングはこの時点でも全く問題無しです。ニトリルゴムによく見られるオゾンクラックという症状だと思いますので、この材質であれば遅かれ早かれこうなるのは間違いなさそうです。

追記(2024/02/13)
やはりニトリルゴムはダメと言う事で、再度フッ素ゴム製のOリングを購入してみる事に。前回と同じものだとデータが取れない(笑)ので、今回は違うものをチョイスしてみました。モリセイ(森清化工)さんの4D-G50というものです。4種D フッ素ゴム(FKM)製で内径49.4mm、線径3.1mmとなっております。前回購入したフッ素ゴムOリングは線径2.0mmだったのでまあまあ太いものとなります。2.0mmだと付属品よりそこそこ細い感じだったので今回はトラスコ中山さんのOリングと同じ線径サイズにて太くしてみたという事です。

こちらを暫く使ってみてどうなるかですね。これまでの経験だとフッ素ゴム系Oリングだと大丈夫だと思うのですが。また追ってコメント追記いたします。ちなみにこれまでのOリング(付属品小サイズ、2.0mm幅のフッ素ゴム)は以下のように全く問題ない状態でした。

追記(2024/03/11)
モリセイ(森清化工)さんの4D-G50で1か月経過しましたが、予想全く劣化はありませんでした。
以上の事から耐オゾン性能のOリングを使うという事が必須となる事が分かりました。なのでフレームガードに同梱されていたOリングは小さい方は耐オゾン性能のある材質で作られていたものかと想像出来ますが、大きい方はやはり違う材質のOリングであったのだろうと思われます。たまたま私が購入した際のロットだけだったのかもしれませんが、後日ラフアンドロードさんから送られてきたOリングも同じ症状だったので、ずっとそのままなのかもしれません。
いずれにしても本製品を購入した際は、大きい方のOリングが劣化するかも、という事と、その際はフッ素ゴム系のOリングを別途購入するのが必要、という事で本記事での検証を終わりにしたいと思います(笑)
1か月後のモリセイ(森清化工)さんの4D-G50の状態は以下の写真にて。

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