アコードツアラー ドアミラー格納不具合修理
夏頃からエンジンをかける度に助手席側辺りから変な音がしてるなと思ってましたが、30秒位で止まってたので放置してました。ある日ドアミラーを畳もうとしたら助手席側だけが動かない。あまりたたむ事も無いので暫く放置してました(笑)
原因は内部故障?かで異音がしてたのですが、ドアミラーを中古で探すにもなかなか安価な物が出ていないのと、中古品をヘタに手を出すと結局また同じ現象が発生する可能性もあるので、恐らく他車種でも事例の良くある「格納用ギア」の破損だろうと考えてギアのみ入手(後述)し、修理することにしました。ドアミラー取り外しはドア内張りを外し、コネクターを外してミラー付け根内側のナット3個を外せば取り外せます。
内部モーターを見れるようにある程度分解していきます。ここまではすんなり分解出来るかと思います。この時点でモーターやギアが格納されている黒いボックスが見えてきます。
そのボックスの蓋を開けたところ。この蓋が三カ所の爪で固定されているのですが、外すのにまあまあ苦労しました…。まず上部から出ている配線が防水カバーのようなもので上部に固定されていますので、それをめくりあげないと蓋が外せません。尚且つカバーを上にあげるため、ある程度めくらないといけないのですが、全然上手く行かなかったので切ってしまいました(笑)。後から防水テープかなにかで対処します。蓋も防水仕様なのかかなり密着してるため、マイナスドライバーでこじりながらなんとか外せました。
なんだかんだで蓋を外すとこのような感じに。ラジコン?のモーターみたいなものと基盤が見えますので、基盤に刺さっているコネクターを外し、基盤からモーターに直接刺さっているピン?二個を外しながら基盤を取り外します。その後モーターを上に引き抜きます。モーターを外すと底面にネジ二個が見えてくるので、外すと更に底面が外せます。
底面を外すとようやくギア関連が見えてきます。ちょうど横向きに見える白いギア。これが破損してると思っていたのですが、あれ?何ともないように見えます…しかしペンチで摘まんでみると、真っ二つに割れていました…やはりこいつが原因だったようです。
ここが割れてしまうため、モーターからの駆動(縦向きの白いギア)が空回りして、30秒くらい回り続けて止まるというのが今回の異音+格納不具合の原因ですね。しかしクルマによっては永遠とモーターが動き続けるのもあるようなので、30秒くらいで止まるツアラーは良心的な回路ですね(笑)
これが交換用ギア(左)、割れた純正ギア(右)。色が違うのは交換用は金属で出来ているからです。
今回私は中華通販(AliExpress)を使って二個入手しましたが(運転席側が故障した時に使うため)、ツアラーで使えるかは何の確証も無く博打でした。ただ、商品説明には見た目CUアコードである中国圏向けアコードの車種名(spirior)が記載されていたため、恐らく行けると思ってましたが、ばっちりでした。ちなみにサイズはこのようになってますが、ヤフオクなどでこのサイズと同じものが売ってますので、それを買えば良いかもしれません(中華通販よりかなり高いですが)。ちなみにAliExpressで発注から約2週間くらいで台湾から届きました。
輸入が面倒な方はamazonでも売ってます。恐らくこの辺りが使えるかと思います。
ギアを組み込んで、この後にシリコングリスをたっぷり充填しておきました。その後は元に戻していきますが、モーターまで組み込んだ時点で一度動作チェックした方がいいかと思います。モーターとギアの噛み合わせが悪かったりしたら、またバラさないといけませんので…。私はそうしてチェックしたんですが、始め全くミラーが動作しなかったのでかなり悩んだんですが、内張りを外した時にパワーウィンドウスイッチのユニットに繋がっているコネクターを外したままにしてたのが原因でした(笑)。これを刺さないと動かないようです。
チェック完了後に全て組み込んで完成。ヤフオクだとドアミラーユニットは中古でも1.5~2万くらいしてるので、なかなか高いなーというのと、ギアがプラスチックで出来てるので、中古だと前オーナーさんのミラー格納の頻度次第では同様の症状がすぐ発生する可能性も考えられます。今回の方法だと安価(ヤフオクで1個3000円くらい、中華通販なら送料込みで2個で1500円くらいでした)で直せますし、ギア割れする可能性は限りなく少なくなるので大変おすすめです。
ただし縦向きのプラスチックギアが破損する可能性もありますが、どうもこの部分も金属製のものがありそうです。ギア組み込み時にグリス充填したお陰か、動作音もかなり小さくなりました。まだ不具合は発生していない運転席側もついでにやってしまいたいところです。