FANATEC GT DD PRO FFB関連設定(GT7用)

少し前のアップデートから気になっていたんですが、コーナーアプローチでアンダーが出た時にステアリングから「ガガガガガガ」という大きな音と共にFFBが伝わるようになってまして、これは故障とかそういうのではなくアンダーステアが出た時にフロントタイヤがアウト側に逃げていく時のタイヤの振動を再現しているのだと思いますがそれがまあまあ耳障りであったのと、ここ最近のGT7アップデートでその辺りが更に気になるようになってきて家人にも気を遣うようになってきつつあったので(笑)、ちょっと対策を考えてみることに。

GT DD PROのFFB設定は色々なパラメーターがあり、今まで使っていたスラストマスターT300RSだとここまでの詳細設定を弄る事が出来なかった(と思う)んですが、GT DD PROはその辺りがかなり詳細に弄る事が出来ます。以前の記事でGT DD PROの説明書を日本語翻訳した時にこんなに項目あるんだと思いつつ触った事すらなかったので、折角の機会なので少し弄って反応を確かめてみようと思いました。

基本的な操作としてはステアリング上で直接操作して弄る方法とPCに接続してFanatec Control Panelを使う方法。ステアリング上は日本語マニュアルを見たらお分かりかと思いますしめんどくさそうだったので(笑)、Fanatec Control Panelを使っての操作を行ってみることに。ハンコン本体のアップデートはこのソフトが必須ですし使った事が無い方の方が少ないと思いますし検索したら使い方はあちこち出てくると思いますのでこちらでは割愛します。FFB設定の部分だけを説明していきます。

GT7は基本的にAuto Setupモード(A SET)にしておけば、自動的にGT7開発側が考えてくれた推奨設定にしてくれるモードなのですが、私自身もずっとこのモードでしか走った事がなく不満点も無かったのですが、アップデートでその推奨設定に変化があったのかステアリングの振動が激しさを増してたので(笑)、個人設定を5つ記憶させることができるプリセットモード(SET1~5)を使ってSET1などに新たな設定を作っていきます。


設定項目ですが以下の種類があります。訳が分からないと思いますので1つづつ説明していきます(笑)

  • SEN (SENSITIVITY):感度
  • FF (FORCE FEEDBACK):フォースフィードバック
  • FFS (FORCE FEEDBACK SCALING):フォースフィードバック・スケーリング
  • NDP (NATURAL DAMPER):ナチュラルダンパー
  • NFR (NATURAL FRICTION):ナチュラルフリクション
  • NIN (NATURAL INERTIA):ナチュラルイナーシャ
  • INT (FFB INTERPOLATION):FFBインターポレイション
  • FEI (FORCE EFFECT INTENSITY):フォースエフェクト・インテンシティ
  • FORCE / SPRING / DAMPER EFFECT:フォース/スプリング/ダンパーエフェクト
  • BLI (BRAKE LEVEL INDICATOR):ブレーキレベルインジケーター
  • SHO (SHOCK / VIBRATION STRENGTH):衝撃・振動強度
  • MPS (MULTI POSITION SWITCH FUNCTION):マルチポジション・スイッチ機能
  • AP (ANALOGUE PADDLES):アナログパドル
  • BRF (BRAKE FORCE):ブレーキフォース

SEN (SENSITIVITY):感度


GT7推奨設定:オート
回転角度を定義します。SENが90に設定されている場合、ステアリングホイールは90度(調整された中心位置から左に45度、右に45度)しか回転できません。SENが2520に設定されている場合、ステアリングホイールは2520度(調整された中心位置から左に1260度、右に1260度)回転できます。SENがAUTOに設定されている場合、感度はPCドライバーによって、またはゲームによって直接制御されます(ゲームが機能をサポートしている場合)。

FFB (FORCE FEEDBACK):フォースフィードバック


GT7推奨設定:100
ソフトウェア/ゲームからのフォースフィードバック効果がGT DD PROに送信されたときのモーターの最大強度を定義します。FFがOFFに設定されている場合、 GT DD PROモーターによって実行されるフォースフィードバック効果はありません。FFが001に設定されている場合、モーターは叢大モーター出力の1%のみを実行します。FFが100に設定されている場合、モーターは最大モーター出力の100%を実行します。最終的なトルク出力は、フォースフィードバックモディファイアやゲーム内設定など、いくつかの要因によって左右されます。フィードバックを強くするには、ゲーム内強度値を上げるのではなく(クリッピングを回避するため)、チューニングメニューでより高い「FF」値を実行することをお勧めします。

FFS (FORCE FEEDBACK SCALING):フォースフィードバック・スケーリング


GT7推奨設定:Peak
ピークと保持力の間の一貫した出力とゲーム出力とトルク出力の間の全体的な直線性の向上を保証するために最大FFB出力をわすかに削減します。LINはこの設定を有効にしPEAはこの設定を無効にします

NDP (NATURAL DAMPER):ナチュラルダンパー


GT7推奨設定:38
追加のダンピングを提供し、オフから100まで調整できます。100はステアリングの加速と角度に反応する最も強いダンピング効果があります。オフにするとステアリングに追加のダンピングがなくなり、ステアリングホイールを回しやすくなります。ナチュラルダンパーはオーバーステア時にホイールの速度を制御するのに役立ち、ホイールの振動を減らすのにも役立ちます。振動は通常、フィードバックループの遅延によって発生し、高トルクモーター向けに罷適化されていないレーシングゲームでより顕著になります。デフォルト値の50はステアリングの応答性と振動の緩和のバランスを提供します

NFR (NATURAL FRICTION):ナチュラルフリクション


GT7推奨設定:オフ
日本語訳:ステアリングコンポーネントの機械的な感触をシミュレートするために使用されます。設定を高くするとステアリングホイールを回転させたときの抵抗が大きくなります。これによりパワーステアリングのない車両や非常に幅の広いタイヤを装着した車両の運転感覚が向上します。この設定は振動の防止にも役立ちます。

NIN (NATURAL INERTIA):ナチュラルイナーシャ


GT7推奨設定:オフ
追加のステアリング重量をシミュレートします。これは、CSL Elite / CSLシリーズのステアリングホイールなどの軽量ステアリングホイールを使用する場合に特に便利です。さらに方向変更時に自然な摩擦設定がスムーズになります。

INT (FFB INTERPOLATION):FFBインターポレイション


GT7推奨設定:2
日本語訳:FFBの詳細を失うことなくゲーム出力をフィルタリングしてFFBを平滑化および補問します。
OFF=フィルタリングなし、01=最低のフィルタ、20=最高のフィルタ

FEI (FORCE EFFECT INTENSITY):フォースエフェクト・インテンシティ


GT7推奨設定:100
フォース効果の全体的な強度と滑らかさを調整します。0は最も滑らかで100は最もシャープで直接的です。このパラメータを調整すると一部のゲームでキツいまたは尖ったフォースフィードバック信号を調整できます。

FOR(FORCE):フォース
SPR(SPRING):スプリング
DPR(DAMPER EFFECT):ダンパーエフェクト


GT7推奨設定:全て100
これらを使用すると、ゲームのFFB信号を変更できます(ゲームがこれらの効果をサポートしている場合にのみ適用されます)。理論的にはゲームが送信できる信号の種類は3つあります。フォース(ステアリングホイールを特定の方向に押します)。スプリング(ステアリングホイールをダイナミックセンターに向かって引っ張ります)。ダンパー(摩擦を作成します)。


注意:すべてのゲームが3種類の効果すべてを使用するわけではなく、一部のゲームでは1種類のみを使用して3種類の効果すべてを作成します。
重要:スプリングが低い値またはオフに調整されている場合、センターキャリブレーションの実行後ホイールベースは取り付けられたステアリングホイールを正しいセンタ一位置に移動できなくなります。FFB効果が十分に強くなく、他のゲームと比較して弱い場合にのみこれらの値を100%より高く調整してください。これらの値の1つ以上を上げるとモーターの負荷が大きくなり、発熱が増加する可能性があります。

下記設定はFFBと直接関係がありませんので割愛(弄っていません)

  • BLI (BRAKE LEVEL INDICATOR):ブレーキレベルインジケーター
  • SHO (SHOCK / VIBRATION STRENGTH):衝撃・振動強度
  • MPS (MULTI POSITION SWITCH FUNCTION):マルチポジション・スイッチ機能
  • AP (ANALOGUE PADDLES):アナログパドル
  • BRF (BRAKE FORCE):ブレーキフォース

Gran Turismo DD Pro GT7推奨設定(AUTO SETUPで反映される設定値)は恐らくこのページの少し下にある表のようです。ただ今後のGT7アップデート等でこの辺りが変更される可能性はあるんじゃないかと思います。

PCでのGT DD PRO設定画面を見てみると、AUTOセットアップの設定値が下記表に記載しているGT7推奨設定と結構違うのですが何故こうなっているのかは不明。もしかしたらGT7のアップデートで下記設定に変更されたのかもしれません。よく分かりませんが(笑)

よく分からないのでAUTOセットアップの項目をプリセットモード設定1にその内容のまま保存しておき、プリセットモード設定2の方にGT7推奨設定を改めて設定しそこから弄ってみる事にしてみました。上記を踏まえ弄ったのが下記設定。

GT DD PRO本体側設定

設定項目GT DD PRO 推奨設定変更した設定
SENAuto
FF100
FFSPeak
NDP38
NFROff
NINOff
INT215
FEI10060
FOR100
SPR100
DPR100

GT7 ゲーム側設定

設定項目GT DD PRO 推奨設定私の設定
カウンターステアリングアシスタンスOffOff
フォースフィードバック最大トルク54(車によって随時変更)
フォースフィードバック感度17(最近は1が多い)

GT7 ゲーム側設定のFFBトルクと感度は私の好みの数値で車種によっては都度変更したりします。最大トルクはレースカーと市販車で全然変わるので都度強めたり弱めたり。感度は例えばレースカーでストレートが長いコースだと小刻みに震えて真っすぐ走れない時があるので、安定感を求めるなら1を推奨、リアルさを求めるなら上げた方が良いかと思います。

調整した項目は2つ。FEIを100から60に、そしてINTを2から15へ変更しています。
ガガガガとなる一番の要因はFEIっぽい感じでした。ここを100から下げる事でFEIの「全体的な強度と滑らかさを調整」という項目からも、尖ったFFB(ガガガガとなる部分)を低減できるような感じでした。

INTに関しては逆に上げているんですが、この部分は「FFBの詳細を失うことなくゲーム出力をフィルタリングしてFFBを平滑化」とあるので、数値を上げる事でFFBのダイレクト感を平均化(なめらか?)してくれてるような感じでした。実車に乗ってるとハンドルにダイレクトに感じるような現状のFFBとは違い、タイヤ・ステアリングコラムを経由したぼやけた振動みたいなイメージになる感じと言いましょうか。ここは好みがあるのかもしれませんが私自身は数値を上げた感触の方がマイルドで凄く良いイメージでした。

今後のGT7アップデートでこの「ガガガガ」という振動対策が行われると公式からアナウンスがありましたので、それらが直ればまたAUTOセットアップに戻しても問題ない状態になるのではないかと思いますが、今回設定内容を調べて試してみたら面白い項目が沢山ありましたので、手動設定で皆さんそれぞれ好みのセットアップを見つけられるかもしれません。

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