2007年 F1 イタリアGP

今回はマクラーレンの完勝でした。事前テストでは速さを見せていたマクラーレンの2台ですが、フェラーリが思いのほか伸び悩んでいたので、完全に三味線を弾いていると思ってました。しかし実際はテスト時のタイムその通りの状況になっていたようですね。ここで勝たないといけなかったアロンソが、現チャンピオンの強さを存分に発揮したレースだったんじゃないでしょうか。 ポイント差は遂に3ポイント。次戦スパと初開催の富士でどのようなドラマが待っているのか、非常に興味があります。
しかし多くのチームは次戦スパとエンジンが同じになります。スパもエンジン全開率が非常に長いサーキットですので、モンツァでは終盤エンジンを温存するマシンが多く見られたと思います。それもそのはず、過去にこのようなエンジン全開率の高いコースが同じエンジンで2連戦になるというケースは無かったと思いますので。それでも意外なマシンがトラブルでストップ、といった状況が出てきそうな気がしますので、2年ぶりの開催となる今週末のベルギーGPは何か予想できないドラマが起こりそうな予感がします。

地元モンツァで必勝体制だったフェラーリは、完全に運に見放されていた感がありました。ライコネンは3位に入ったものの、1ストップという賭けで何とか得たポジションですし、フリー走行時のクラッシュで首にダメージを受けていて本来の走りには程遠いコンディションでしたから・・。マシンも、イスタンブール・モンツァ・スパと前評判が高いと思われていた程の速さを見せれませんでした。そして何より痛かったのがマッサのリタイアでしたね。リアエンド付近を見ていたのでサスペンショントラブルっぽいですが、こういう大事な時期のリタイアは計り知れないダメージです・・。マッサのチャンプはほぼ不可能となったと思いますし、マクラーレンが1-2を飾ってコンストラクターポイントも満点稼いだのに比べ、フェラーリは6点だけですからね。こちらも厳しい状況になってきたと思います。
場外ではマクラーレンとフェラーリの戦い?がヒートアップしてきていますが、コース上ではマクラーレンが意地を見せ付けたという感じでしょうか。

そしてホンダ勢が遂にポイントを再獲得しました。今まで予選でのパフォーマンスが悪すぎた為、レースペースは良くても・・というパターンが殆どだったのですが、ホンダのマシンは空力面では劣るもののメカニカルグリップに関しては悪くないとの話ですので、ウィークポイントが高速コースのモンツァでは出にくかったんでしょう。予選では2度目のQ3進出で、決勝も8位にバトンが入ってようやく2ポイント目を獲得。しかし、これで今季残りのレースが良くなるとは残念ですが思えません・・。モンツァの特殊なコース特性がホンダの弱点を覆い隠して躍進させたのであって、今後のレースは予選でまた苦戦するんじゃないかと思います。しかしモンツァで投入したサスペンションも良い影響を与えているみたいですので、富士に標準を合わせて頑張ってもらいたいです。

もう一方のホンダ勢であるSAF1ですが、デヴィッドソンはここ数戦、予選・決勝と良い走りを見せていますね。今回も予選で琢磨を上回り、決勝でも力強い走りを見せていました。しかし他車と接触してディフューザーを壊していたようですので、本来のペースではなかったようですが・・。
一方の琢磨はどうもツイていませんね。今回も予選ではミスでQ1脱落ですし、挙句の果てスパイカーを妨害したとして事情聴取されてます(ペナルティはありませんでしたが)。決勝ではフォーメーションラップからブレーキから煙が出て、グリッド到着時には火が出ていたみたいで、かなりヤバかったみたいですが、運よくセーフティカーが出たお陰でクーリング出来て、その後は何とかもったようです・・。決勝のファステストラップでは11位を記録(デヴィッドソンは17位)していたので、レースペースはかなり良かっただけに予選の失敗と初期のブレーキトラブルは勿体無かったですね。しかしSAF1勢はメカニカルトラブルでリタイアする事が殆どなく、非常に信頼性は高いようなので、SSユナイテッドとの契約不履行による提訴問題もあり資金的にかなり大変な状況ではありますが、なんとか今後も乗り越えて頑張ってもらいたいです。

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それと週末にビッグニュースが発表されましたね!。2009年日本GPから鈴鹿が富士と隔年開催決定とは;;。正直富士は2007年から5年契約でしたので、2012年以降か日本で2グランプリ開催とならない限りは、鈴鹿の復活はかなり先と思っていただけに、予想外の展開でした。
勿論、以前から富士は5年契約と言われていたものの、来年以降はバーニー次第と言われていましたし、富士側に今回の要求を飲ます?為のFIAからの色々なプレッシャーがあったのだと思われます。というのも、鈴鹿でのレースは観客動員でもドライバーなどの関係者からの評価もかなり高かったのに加え、世界中のファンの声が大きかったんじゃないかと思います。なので、FIA側も裏では鈴鹿を復活させる為に色々な動きがあったのだと思います。その証拠に、鈴鹿側にとって今回の決定は急転直下みたいでしたからね。凄い大きな力が働いた事は想像できます。

ただ今回の件に関しては、富士側の了承無くしては不可能の話だったでしょうし(恐らくYESしか言えない状況だったと思われますが)、2009年に鈴鹿が戻ってくる事を了承してくれた富士側に素直に感謝したいと思います。鈴鹿が誘致合戦に負けた原因である施設等の劣化を改修する工事等で、これから大変だとは思いますが、2009年復活の際に関係者(特にロン・デニス?(笑))をガッカリさせないよう、素晴らしいサーキットに仕上げてもらいたいと思います。但しコースそのものの改悪だけは勘弁してもらいたいものです。

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