2007年 F1 ベルギーGP

    4



2年ぶりのスパ。楽しみにしていましたが、全体的にかなり退屈なレースでしたね・・。レースはスパウェザーも無く完全ドライのまま、フロントロー独占していたフェラーリが1-2フィニッシュを決め、ライコネンが優勝。マッサが2位に続き、これでコンストラクターズタイトルはフェラーリが獲得となりました。これをどう思うかは人それぞれでしょうが、何とも後味の悪いタイトルであることは間違いないでしょう・・。
マクラーレンはスタート直後に激しい順位争いののち、アロンソが順位をキープ。そのままチェッカーを受けました。ハミルトンとのポイント差が1ポイント縮まり、遂に2ポイント差をなりました。コンストラクターズタイトルはフェラーリに今回決定しましたし、マクラーレン自体はドライバーズタイトルのみ集中できますので、残り3戦火花が散るような2人の争いが見れそうです。但し、1989~90年のようなチャンプ決定になる事だけは避けて欲しいところですが・・。しかし、何かありそうな予感がして仕方ありません。


スパイ事件で揺れたベルギーGPですが、色んな情報が発表されていますね。今回の判決の決め手となったアロンソとデラロサのメールのやり取りの内容。中身はフェラーリの機密情報を意見交換している内容で、もはや言い訳できないような内容でしたが、上層部はやはりこの辺りの内容を掴んでいなかったんでしょう。アロンソが例のハンガリーGPの予選後に、チーム内での処遇改善を行わなければ、このメールのやり取りをFIAに報告する、とロン・デニスに迫ったそうで、ロンはすぐにモズレーに電話でこの件を相談したそうです。しかしその際にこのアロンソの発言を「ハッタリ」としていました。勿論それを事実と認めてしまうと、今までの発言が全て嘘となってしまいますので、ホントのところはどういう意図だったのかは分かりませんが、もしロンが事実と知っていたのであれば、ドライバーから暴かれるよりはチーム側から正直に打ち明けたと言う方がダメージも少ないと考えたのかもしれません。本当に知らなかったのであれば、こうやってすぐアクションを起こした事は印象は良いはずです。いずれにしてもモズレーはこの状況に何かを感じたようで、ドライバーにファックスを送るという行為に至ったようですね。

でもこういう流れを見る限り(というか、ロン自体認めていますが)、アロンソとチームはもう修復不可能な状況になっているんじゃないでしょうか。3年契約がありますしアロンソ側も契約遵守を発言していますが、残留するとはとてもじゃないですが思えないんですけどね・・。ルノーのドライバー発表もイタリアGP期間中と言われていたのが遅れていますし、フラビオ自身、推移を見守りつつ日本GPまでに発表したい、との発言もあります。推移を見守る・・・これは明らかにアロンソの動向を見ているといってよいでしょうし、もしかしたら日本GP直前にアロンソのルノー復帰という電撃ニュースが世界を駆け巡るかもしれません。むしろその可能性が高いような気がして仕方ありません・・。

--------------------------------------------------

さて、今回のSAF1ですが、前回スパテストで使った効率の良いリアウィングが使えなく、今回のレースでは散々苦労したようですが、琢磨は気合で走ってくれましたし、何より本家ホンダのバトンをケメルストレートエンドでオーバーテイクするというシーンを見せてくれました。国際映像にも映りまくっていたので、久々にレースを楽しんだんじゃないかなっと思っていましたが、レース後はそれ程嬉しそうじゃなかったですよね。

今回、テストで好感触だったスパ用リアウィングが使えなかった事について、チームも琢磨も深く発言をしたくないような言い回しで、発言を避けていました。これは何を意味するんだろ、って思っていました。結局バルセロナ用の重いウィングを使ったのですが、フリー走行ではドラッグが多すぎてトップスピードが全く伸びず、最終的にエンジニアのアイデアで、リアウィングに空気が「当たらないよう」改善したお陰でトップスピードが15km/hほど伸びたそうですね。しかしあくまでその場をしのいだ策に過ぎず、マシン自体のポテンシャルはかなり低かったんじゃないでしょうか。

そのリアウィングの件ですが、始めは資金難の関係で使えなかったのかな?って思っていたんですが、よく考えればスパテストで使っていたのですから、それを持って来れば良いだけですし資金難とは何ら関係ないはずです。良いと思っていたウィングが使えない、尚且つ新たに作るものでもなく現に存在するものであるのに、というのは何を意味するのか・・。
パドックでの噂では、HRF1(ホンダ本体ではありませんよ)の某人物(「肉揚」と揶揄されている人)が使用をストップさせたのでは?とのこと。ようするにHONDAとSAF1の性能が同じくらいなのを良く思っていないという事で、何かを条件(これが何なのかが分かりませんが)に、リアウィングを「使わせなかった」というのが、まことしやかに囁かれている噂みたいですね・・。条件があったとすれば、SSユナイテッドの資金が滞って台所事情がかなり苦しいSAF1に資金的な援助を条件に・・などが想像できますが、これがホントだったら何と言うか・・・。いずれにしても何らかの圧力があってリアウィングが使えなかったのは間違いないでしょうし、その原因がHRF1だったのであれば、あの琢磨のオーバーテイクシーンは「ざまあみろ!」と言えそうです(笑)。

--------------------------------------------------

今回のレースウィーク中に、コリン・マクレーが墜落死したとの衝撃ニュースが現地を駆け巡ったようで、同じスコットランド出身で年齢も近いクルサードは相当ショックだったと思います。レースでも精彩を欠いていたように思えますし、良いところが無くレースをリタイアしていましたね・・。決勝後は追悼のコメントを出していましたし、重苦しい雰囲気でした。5歳の息子も犠牲になったとのことで、何とも言葉がありません。改めてご冥福をお祈りしたいと思います。どんな原因があるにせよ、名ドライバーを失うのは悲しい気持ちです・・。