CRF250L 中華ドラレコ取り付け
新車を買ったもののバイクにほとんど乗らないので(笑)ドライブレコーダーも要るのかなと思ってましたが、万が一の事を考えたらあった方が当然良いでしょうし、最近は前後カメラでリア映像を映して常時バックモニター代わりに使えるってのも気になったので、どうせならと取り付けてみる事にしました。
国産ドラレコも種類が限られ液晶モニター付きというのは皆無なので必然的に中華ドラレコが選択肢になってしまうのですが、中華安価ドラレコも腐るほど出ていてどれが良いか散々悩みましたが、液晶モニター(なるべく大型液晶で)が付いているというのとカメラの映りがそれなりに良さそうというので、BlueskyseaさんのDV999というモデルをチョイスしてみました。過去作はどれも評価が高いモデルみたいでしたが、DV999に関してはあまり評価が多くないので人柱になったつもりで取り付けてみます。
何はともあれまずは外装を外しておきます。

リアカメラを固定する場所はリアキャリア横側にあるフレームにしようと思っていましたが、CRFってリア周りに隙間が殆ど無いんですよね。上手く作られていてダートを走っても車体内部に泥などが入り込まないようキレイな造形になっているんですが、それが仇となって?配線を通す場所が殆どありません。唯一ヘルメットホルダー周りに隙間があるのでここを使ってリアカメラ配線を通す事にします。

本体を固定する場所なんですが、とにかくCRFは22.2mmバーの空きスペースが無い。ハンドル固定部辺りから手前に出すしかないのかなと付属ブラケットを当てがってみます。するとサイズが全く違います。恐らく自転車などで使う30mm径のパイプ用みたいですね。22mm用で使うゴムスペーサーもありましたがダサいのでブラケットは別途用意してもう少し取り付け方法を考えてみます。

リアカメラに戻りますが、リアカメラケーブルを通そうとしたら微妙に隙間が足りないのでヘルメットホルダーを一旦緩めてみます。が、このネジって恐らく最初は六角ネジだったと思うんですが盗難防止用に中を潰してあります。微妙に形状が残っていたのか持っていた六角ネジで辛うじて回せましたが、ネジが固くなったら恐らく回せなかったと思います・・・

何とかヘルメットホルダーを緩められたので、隙間からリアカメラケーブルを通しておきました。この写真でもある程度分かるかと思いますが、内部配線を外に出すための隙間が殆ど無いんです。

電源接続です。以前設置したデイトナD-UNITプラス16075のACC端子へ接続します。
ドラレコの説明にはACC、常時、アースと3本の線をそれぞれ繋ぐよう指示がありましたが、バイク監視用として常時を使うみたいで2週間以上乗らないとバッテリーが上がるみたいな警告が書かれていて、流石にそれは要らんかなと常時とACCの配線を1本にまとめてACCへ接続しました。バイク転倒時に万が一バッテリーが破壊されてしまったとしても電源配線にはキャパシタが搭載されているみたいでしたので、電源OFF時にデータ書き込み終了まで動いているようです。なので常時接続を繋がなくても映像記録はちゃんと終了してくれるようなのでACCへまとめた結線であっても大丈夫かと思います。一応何度かキーOFFで強制電源断をしてますが映像記録はちゃんと残っていますので問題なさそうです。

本体の仮設置。
結局ハンドルバー上部にある13mmバーへ固定する事に。そのままでは固定出来ないので、デイトナのφ13パイプ用変換クランプスペーサーを使って固定。しかし強固な固定がなかなか出来ず、固定方法は再検討という感じです・・またリモコンは当初要らないと思ってましたが音声記録用のマイクがリモコンに内蔵されているためこちらもどこに設置しようかと悩みましたが一旦本体底面辺りに両面テープで固定する事に。

配線の山(笑)。
フロント周りに機器が集中するため、リアカメラ配線以外はフロント周りで束ねて固定する必要が出てきます。かなり長いのと折り曲げての収納は宜しくないので円形状に束ねて固定します。ただ写真のようにヘッドライトユニットが来る位置の辺りに束ねてしまったので、後からヘッドライトカウルを固定しようと思ったら配線が邪魔で固定が出来ない状態に・・

フロントフォークの間にある隙間に配線類が格納出来るよう、奥側で配線を束ねてみたらヘッドライトカウルは何とか固定出来るようになりました。スペースが少ないオフ車はこういうのは大変ですね・・

リアカメラはこんな感じでリアキャリアの側面に固定。元々付いてたチープな金具だと心もとないので、GoPro純正固定具を使って横側に貼り付け。固定ネジで下側から外せるようにしキャリア脱着時に面倒な事にならないようにしておきました。タイラップで止まっているのは両面テープが固定されるまでの間の仮です。

動作確認はしていましたが、一旦ここで動作チェック。前後カメラ共々映っております一安心。ただGPSが反応していません。暫く待ってみても受信しません。空が見える位置に持っていっても受信せず。配線がおかしいのかと色々試してみましたが全く受信しません。なんでだろ・・・一旦置いておきます。

このドラレコ、というか中華系モニター付きドラレコ全般の問題?かと思いますが、モニターのついている本体から2~30cmくらいの場所に各種ケーブルを繋ぐコネクターが存在しています。1個ならともかく太い4つの配線からそれぞれ1個コネクターが付いているので目立つってなもんじゃない(笑)。スパイラルチューブと自己融着テープなどを使って目立たないようにしてみたつもりですが、本体真下にケーブルコネクターを束ねたぶっとい部分が。これは皆さんどうされているのか分かりませんが私はかなり我慢できない部類です(笑)。一旦まとめてみたもののさてどうするべきか・・・

フロントカメラはタナックス(TANAX)のETCアンテナステーA MF-4704を使用して、カメラとGPSアンテナを同時に固定出来るようにしました。
ただこれが問題でした。先ほど書いていたGPSが受信しない問題。恐らくフロントカメラから出ているノイズが問題でGPS受信干渉を起こしていたようでした。この状態で近所を30分走っても一切GPS受信をしませんでしたが、カメラを取り外してGPSアンテナから離してみるとわずかに受信できるようになったためです。GPSアンテナをシート後ろの方まで離すとGPS感度はアンテナ3本と良好でしたので、間違いなくこれが原因です。GPSアンテナを移設する事とします。

次にリモコン設置の変更。
先ほど書いていたようにドラレコ本体下部に両面テープで貼りつけてましたがあまりにも不細工ですので(笑)、汎用で何か使えないかなとデイトナさんのM760Dドラレコ用オプション品であるコントロールスイッチステー クラッチホルダークランプ 19252というものを使ってみました。ただの鉄製の板みたいなものですけど1200円くらいしました(笑)。まあ延長ボルトやスペーサーなども付属しているので高すぎるという事ではありませんけども。

ハンドル右側のマスターシリンダークランプ部に付属ネジ・スペーサーを使ってこのステーを固定するんですが、想像以上にしっかり固定出来ました。ボタンを押すこともそんなにないと思いますが(笑)、押してもステーが歪んだりすることなくしっかりとしています。これは買って良かったと思います。

GPSアンテナの移設です。
ハンドル周りに置く事が出来ない以上、場所的にはこの辺りしかないかなと。カーナビのGPSアンテナもダッシュボード下に埋める事もありますので、カウルやシートの下に設置しても問題無いと思いますのでこの位置へ。

テールカウルを固定するとアンテナはこんな感じに。測ったかのようなスペースにキッチリ収まって気持ちが良かったです(笑)
実際この位置へ設置してテストで動かしてみましたが問題なくGPSは受信し感度も良好でした。D-UNITが真横にあるのでまたノイズ干渉しないか気になりましたが問題なさそうでした。

また後日記事にしますが(笑)、ハンドル周りの固定は厳しすぎる状態なので思い切ってZETAさんのアドベンチャー ウィンドシールド ZE70-1001を購入し、スクリーンそのものは一旦付けずにマウントバーのみを装着しドラレコやスマホホルダーをメーター上部に固定。これ本当に良いです。最高の視認性です。
取り付け場所はようやく落ち着いたんですが、ドラレコ下に見えているぶっといコネクターの跡。ドラレコの取り付け位置がさらに上部になってしまったため、コネクタ接続部含め全体が上になってしまって目立ちまくります・・せめて5~60cmくらいケーブルのみでその先にコネクターだったなら隠す場所もあるんですが、本体直下でいきなりコネクターなので隠しようが無いんですよね・・あまりに嫌だったので配線を延長する事を決断します(笑)

いきなりぶった切った写真ですが(笑)、一応慎重に確認しています。
カメラ配線2本、電源配線/GPS配線、リモコン配線の4本に分かれていて、いずれも内部配線が違います。全て6Pコネクターになっていますが、配線が6本ないものもあります。

カメラ配線は電源配線とカメラ映像線でしょうか。シールド線と単線3本が1本のケーブルになっていて、電材屋さんなどに聞いてみましたが特殊ケーブルらしく同仕様のものは無いそうでした。なので2芯シールド線と単線3本を別途配線しそれぞれ導電性アルミ箔テープでシールドして延長してみることに。他のケーブルも配線本数は違えど内部にシールド線を使った特殊ケーブルでしたが延長方法は概ね同じやり方でいけそうです。

手持ちケーブルと別途購入した極細シールドケーブルを使って配線を延長していきます。凄まじく細いので老眼には辛すぎました・・

電源/GPS兼用ケーブルを延長してみたところ。コネクター部が元あった位置より50cmくらい延長された感じです。この1本だけでめちゃくちゃ疲れて、一瞬「やらなきゃ良かった」と頭を過ります(笑)

結局数日掛けて空き時間を使って延長作業をコツコツと。
何とか4本延長しましたがもう二度とやりたくなかったです(笑)。こういう作業はあまり得意ではないのと極細線の皮むき用電工ペンチを持っていなかったので(後から買いましたが)、皮むきでイライラしまくってたというのもあります(笑)。何とか終わって良かったです。

延長出来たはいいですが、これで接続してみて動かない・不具合があるとかだと目も当てられません。万が一動かなかったら速攻ゴミ箱に捨ててやると思ってましたが(笑)、何とか動作して安堵しました。シールド系もちゃんと出来てたようでノイズも入っていませんし問題なさそうです。ほんと良かった(笑)

太いスパイラルチューブしかなかったのでとりあえずそれを使いましたが、コネクターが無くなった分かなりすっきりしました。もう少し細いチューブなどを使えばもっとスリムにできると思います。コネクターもヘッドライト裏部分に格納出来たので今までみたいなブサイクな見た目ともおさらば出来てすっきりです。

フロントカメラですが、最終的にはキタコ(KITACO) ユバーサルステー L型/90°/70mm M6ボルト用/2PLCS 汎用 ブラック 0900-529-10601を使ってヘッドライトカウル横にある固定ネジと共締めして固定する方法に変更しました。

リアは最初のままです。というかこのドラレコの設置で最初の状態のままなのはこのリアカメラの位置だけです(笑)。他は全部変更しましたので・・

最終的にヘッドライト上あたりにスマホとドラレコが並ぶ位置関係に。
ハンドル周りが相当重い感じに見えますが(笑)、実際のところ視認性は最高です。好みは分かれるかもしれませんがこの位置以外考えられない感じです。今はこの間にUSB電源を固定しているため肝心のウインドスクリーンは固定出来ないかもしれませんが(笑)、非常に良い感じに固定出来たと思っています。

この翌週に日吉ダム辺りへ日帰りツーリングに行ってきたので、その時のデータを確認して見る事に。
前後カメラとも良い感じで映っています。カメラがどれくらいのクオリティかと思ってましたが、思ってた以上に良い感じで映っています。

ちなみにこの再生ソフト、GVPlayerというものを使っていますが、DLするバージョンによって動作が全然違います。今回使っているVer1.0.2.6は前後カメラが同時に再生出来るものとなっていましたが、それ以外で同時再生できるものはありませんでした。Copyright表記は2012年となっていたので古いアプリなのか歴史があるという意味なのかは分かりませんが、何しかこのバージョンでしたら前後同時再生が可能でした。
また右上の地図は記録されたデータの緯度経度情報から表示可能となっていますが、GoogleマップはAPIが変更された影響かどのアプリを使ってみても表示しませんでした。中国版マップ?というよく分からない設定にしたら地図表示はされますし軌跡表示もされます(但しAPI更新がどうとかこうとかメッセージは表示されているようです)ので、特に拘りが無ければ問題無いでしょう。あくまでドラレコという事ですので。
何気なく「付けておこうか」と購入したドラレコでしたが、取付位置の再三の変更や、ケーブル延長という面倒な事を始めてしまったがために1か月近く取り付け完成までかかってしまいましたが、満足度は高い買い物でした。