2007年 F1 フランスGP

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フェラーリのワンツーは全く予想できなかった結果でした。ライコネンが開幕戦以来の2勝目、ポールスタートのマッサが2位とフェラーリが復調を見せたレースでした。ただ今回はフェラーリがツイていたというのもかなり大きいと思います。まずアロンソがQ3でトラブルの為走れずに10位というのが大きかったですし、スタートでライコネンがハミルトンの前に出たといのもワンツーになった大きな要因でしょう。予選タイムを見比べても殆ど差がなかったですし、アロンソが走っていたらどうなってたか分かりませんしね。なので、フェラーリが復活したというよりはマクラーレンのレベルに追いついた、という感じではないでしょうか。ハミルトンもしっかり3位に入り、表彰台記録も伸ばしましたし、何よりも得うる最大の結果をしっかり持ち帰った事が素晴らしいです。しかし、これでシーズンも面白くなってくるかもしれませんね。ハミルトンを追いかける役者が揃わないと楽しくないですからね。


レースそのものは、フランスGP恒例の淡々とした展開でした。殆どオーバーテイクは見られないので退屈な展開が多いのですが、ただ一人アロンソは凄かったですね。序盤のハイドフェルドとの争いも凄かったですし、後半のフィジケラとのバトルも見ごたえがありました。しかしあれだけマシンポテンシャルが別格であっても、予選順位から3つしか上げられないという部分に、現在のF1の車体構造とマニクールというコースレイアウトの問題があるのかな、と思ってしまいますね。昔からオーバーテイクポイントはアデレイドヘアピンのみといった感じではありますが、今回はアロンソを除いて殆ど追い抜きが見られませんでしたし・・。恐らく今年で最後となる、マニクールでのフランスGP。ミストラルストレートのあるポールリカールでまた開催して欲しいなと思ったりもしますが、来年はどうなるんでしょうね。パリ市街地という噂もあるみたいですが・・。

あと素晴らしかったのは復帰戦となったクビサです。予選でも過去最高位、決勝も4位とあの事故から更に速さを増したような感じさえ受けます。前戦でベッテルが結果を出していただけに、今回クビサのパフォーマンスが低迷するような事があれば、事故の後遺症とか色々言われかねない状況だっただけに、しっかり結果を残したところにポテンシャルを垣間見た気がします。
また特筆すべきはホンダのパフォーマンスでした。フランスGP前のヘレステストで、SAF1と一緒に開発してきたマシンはBスペックマシン(ホンダは否定してますが)といわれていましたので、どれだけのポテンシャルが見れるのか興味ありました。予選では2台揃ってQ2進出とまりでしたが、決勝では遂に8位ポイントゲット。今シーズン初のポイントをもたらした訳ですが、それよりもレース中のファステストラップが6位だった点も見逃せません。明らかにレースペースは改善されてきていますし、あとは予選でどれだけ前に出られるかでしょう。予選での一発の速さをもう少し改善できれば、もっと安易にポイント圏内にいけると思います。追い抜きが難しい近代F1では、予選順位がかなりの要素を占めていると思いますので、頑張ってもらいたいと思います。

SAF1は今レースで良い所が殆どなかったですね。琢磨は予選降格もあり最後尾は確定していましたが、Q1落ちでしたし速さが足りなかったと思います。決勝も1スティント目は順位も上げそれなりに走れていましたが、1回目のピットで10秒くらいロスしていましたし(給油リグのトラブルらしいです)、それ以降のタイムペースはかなり悪かったので、マシンに何らかのトラブルがあったのかもしれません。デヴィッドソンも1コーナーで消えてしまいましたし・・・。しかし、周りのチームもどんどん開発していってますし、現状ではSAF1チームの開発ペースが落ちてきている感が拭えません。相対的に周りより若干遅くなってきているような気がします。とはいっても台所事情はかなり厳しいでしょうし、何とか奮起してもらいたいとは思っているのですが。

次戦シルバーストンのイギリスGPは地元GPとなるチームも多いでしょうし、特にハミルトン凱旋で物凄い盛り上がりになる事は必須でしょう。1年前はGP2ドライバーだった彼が今年は世界的英雄として戻ってくるあたり、時代が急激に動いている感が強いです。それらプレッシャーに打ち勝って結果を残せるか興味が大きいです。またフェラーリの速さがホンモノかどうかも見ものです。2周連戦となるので各チームともマシン的にはマニクール仕様から大きく変わっていないはず。フェラーリとマクラーレンの速さの比較が興味津々です。