セロー250 ハンドガード 取付

1つの記事にまとめていますが、実際は計3日間に分けて作業しています(思考期間はもっと長いですw)。簡単に装着出来ると思って気楽に購入しましたが、色々と問題が発生したのでその対策と解決策などを。

まずハンドガードを装着する意図ですが、風防であったり転倒時のレバー破損防止であったりと色々と理由があるみたいですが、個人的にはやはりセロー250を購入した理由として「林道を走りたい!」というのが大前提です。なので、やはり転倒はつきものです。勿論、昔やってたエンデューロみたいにコースをかっ飛ばすつもりは更々ないので、深いわだちなどで足を取られたり、支えきれずにこけるみたいなダメージの少ない転倒が多いと予想していますが(笑)、そのレベルでも当たり所が悪いと一番危険なレバー部分の破損は十分考えられますし、林道走行時にそんな事になったら、最悪バイクを放置して帰る事もありえますしね・・スペアレバーを持っていれば良いのかもしれませんが、ホルダーごとポッキリ折れてしまうとレバーを持っててもどうしようもありません。

そういう意味で、ハンドガードは自分の用途には必須化と思いますし、ボロバイクですのでそれほど良いものじゃなくてもいいかと(ちょっと相反する事言ってますけどw)ネットを彷徨います(笑)。

見つけたのはあのZ●TAのパクりみたいなハンドガード(笑)。というか刻印にZの文字もありますし(笑)。「バイクハンドガード ナックルガード オフロード 22.2mm 28.6mm 防風 防寒 汎用」という商品名で出ています。でもレビューも評判良さそうでしたし、人気商品っぽいので、セロー250への取り付け実績も数件見たところで購入。

ついでに摩耗しきっていたグリップも同時交換。またもやデイトナ製ですが、「グリップ GRIPPY GRIP GG-D-LINE ブラック/レッド φ22.2ハンドル用 98445」という商品をチョイス。ハンドガードを付ける前提でしたので、グリップエンドは貫通式を予め選んでおきました。

取り付けは同時進行で進めます。
そして取付時の写真は夢中だったため何も残ってませんが(笑)、特段難しい部分はなく、ハンドガードをハンドル先端に差し込む為に、アクセル部分のスロットルケース?の端を穴開け加工する以外は、そのまま取り付けは出来るのですが、アクセル側のバーのカーブが甘く(もう少し左右幅のある社外ハンドルだとちょうど良いのかも)かなり無理やり固定しないといけない感じです。なので、側溝の穴部分に突っ込んで無理やり曲げたりして装着したのがこちら。

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クラッチ側は全く問題ありません。すんなり装着OKでした。クラッチケーブルと少し干渉していますが、まあこれくらいなら大丈夫でしょう。

問題はブレーキ側(アクセル側)です。アクセルグリップに干渉せず固定は出来るのですが、ブレーキホースの真下を通さざるを得ず、根本的に無理やり固定しているので転倒時には確実にこのハンドガードが上向きに回転してしまうと思われます。そうなると、ブレーキホースやバンジョーボルト部分に相当な負荷がかかり、フルード漏れなどを起こす可能性がありそうな気がします。
実際、転倒の際にそうなる事例をネットでも見ていましたので、これは対策しないといけないなと。街乗りオンリーでしたら転倒する事も滅多にないですが、林道で転倒する前提でこれを付けてますので、転倒してブレーキ故障とかシャレになりません・・。対策を考えます。

良い方法は無いかと色々調べていると、ZETA社でトップブリッジのインナーフォークを固定している2本のボルト部分に取り付けるブラケットのようなものが販売されている事を知ります。「ハンドガードマウント サイドタイプ アーマーハンドガード専用 ZE71-1822」で、見た瞬間「これや!」と思いました。が、3000円代のハンドガードにそれ以上の値段を出してブラケットを買うのも何だか・・と思ってしまい(笑)、何か良い方法は無いかと知恵を絞り、90度ねじれてるステーを使ったらどうかなと。ホームセンターでたまに見るのですが、こんなのどんな用途があるねん・・と何時も思ってましたが、まさか自分が試してみる事になるとは(笑)

トップブリッジとインナーフォークを固定しているボルト2本と、ハンドガードの取り付け部分のネジ位置はこんな感じ。ある程度曲げが必要でしょうが、ここで固定しておけば転倒時にハンドガードが上方に上がる事は絶対ないかなと(折れると別ですが、そこまでのクラッシュならバイクもやばいでしょうしw)。

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ここにこのステーを使って固定を試みてみます。

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ただネジ穴が小さすぎるので、ドリルで拡張します。穴位置も微妙に違うので開け直しもしています。

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トップブリッジ側にまず固定して、ハンドガード側のブラケット面に合うよう角度を変えて調整します。

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もっと苦戦するかと思いましたが、結構すんなりと位置決めが出来ました!

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大変満足です(笑)。これでがっちり固定したら、ハンドガード自体の回転方向への強度は最強にあがり、上にも下にもびくともしなくなりました(笑)。これで軽い転倒ならハンドガードの回転によるクラッチワイヤーやブレーキホースの破損を防げると思います。

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そして何気なくハンドルを左右に切ってた時に気付いたんですが、この固定方法にした影響か、ハンドル中央側のハンドガード固定ブラケットがタンクに干渉している事に気が付きます・・・。以前は干渉していなかったのに。
仕方無いので、飛び出ていたボルト先端部分とブラケット本体をサンダーで削ってスペースを確保。強度的には問題無い範囲で削って干渉を回避しました。

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これでやるべきことは完了かなと思ってたんですが。
他作業をしていた時に、メンテナンススタンドを立ててたのですが、バランスが悪かったのか、ちょっと負荷をかけた際に右側にゆら~~~と倒れていき「ガッシャーーーーン」と倒してしまいました。

まあぼろいバイクなのでそんなの気にしなかったのですが、ハンドルからコンクリートに直撃してたので、結果的にレバーを守るガード力を示した結果になったのですが(笑)、バーエンド部分で固定していたところがハンドル奥まで刺さってしまいました。
ん?と思ってアクセルを回してみたら案の定。アクセルがハンドガードと干渉して動かない(アクセルが戻らない)状態になってしまいました。

あーなるほどなあ・・と。

現在の状態は、ハンドルバーの先端にスロットルケースが若干被っている状態で固定しています。そこに圧力がかかると当然ハンドルバーと挟まってしまいアクセルが回らなくなるので、少しスペースを開けた状態で固定していたのですが、このように転倒してしまうと、上下方向への回転はしなくなっても奥に入り込んでしまうため、このような状態に陥る可能性があるということです。

さてこれはどうやって解決しようかと。要するにハンドルバーより内側にスロットルケースとグリップが移動すれば良いのかなと。ただ、ハンドルバー先端はただの筒(22.2mm外径で約19mmが内径)なので、そこに何かをストッパーのようなものを挟んでハンドガードを固定したい。

そこで購入したのが、デイトナのステムホール用マウントキット17~20mm用 95443。所謂、トップブリッジ中央にある大きいステム固定ナットの中心にある穴を利用してカメラやスマホホルダーなどを固定するためのブラケットです。
これをハンドルバー端に使えば、干渉することなくハンドガードを固定出来るのではと考えました。

下の写真のように、先端の直径が少し大きくなっている部分でハンドルバー先端にあたるようにすれば、奥側に深く入る事もなくなるという判断です。

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まずは下準備です。中途半端に穴開けしていたスロットルケース先端を完全に削り落として、ハンドルバー内側まで移動できるようにします。

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アクセル部分のブラケット(ワイヤー2本が入っている部分)は本来ハンドルバーに穴が開いてて、その位置から動かないようになっていますが、そこをカットして若干内側へ移動させました。そうやって、ハンドルバー先端がグリップより外側に出るようにしました。

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この状態でハンドガードに装着したステムホール用マウントキットを差し込むと、このようにハンドル部分に当たってこれ以上奥に行かないようになります。厚みがあるのはグリップが外に出た状態で固定されているので、この部分で逃げを作りたかったのです。

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これでネジを締めこんだらこのように。

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計算通り?の固定方法で我ながらバッチリでした。横からどんな圧力がかかってもハンドガードが奥に行く事はありませんので、アクセルが戻らなくなることはありませんし、ステー増設で上下方向の回転もしないので、これで安心して転倒出来ます(笑)

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最初にハンドガードを取り付けてから1か月くらいの間でこの作業を行っているので、バイクの外装も少し変化が見られますが(苦笑)その辺りはまたの機会に。

修正に費やしたコストとしては計1500円ほどでしたので、ハンドガードをとりあえず固定してしまっている方はこの対処方法は安価でトラブルを未然に防ぐ上でもオススメかと思います。

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